いつもご覧くださり、ありがとうございます。溝口将太(みぞしょー)です。
みなさんはタクシーをどのくらいの頻度で利用していますか?
毎日・週に1~2回・月に数回・年に1回・ほぼ利用しない…諸々あるかと思いますが、頻繫に利用される方にとっては1メーターの差も積もり重なれば大きな負担になるものです。
そんな中、全国各地でタクシー運賃の値上げが実施されています。
直近では2026年3月16日に東京(多摩地区)、神奈川(京浜・相模・鎌倉地区)、埼玉、千葉、群馬…などで運賃改定が行われました。
理由は燃料やコストの急騰、人件費の上昇や物価高騰、待遇改善とされています。
改定内容はどの地区も10%以上の値上げとなりましたが、ついに東京(特別区・武三地区)でも運賃改定(値上げ)が実施されました。
東京特別区とは23区、武三地区とは武蔵野市・三鷹市のことです。
筆者撮影機材
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更新履歴
2026年4月5日:当ブログ記事公開
2026年4月6日:一部構成を変更
2026年4月28日:一部構成を変更・追記
ちなみに、今回の運賃改定は2022年11月14日以来の値上げとなります。
後半はそんな値上げした状況でも「少しでもタクシーを安く利用する方法」をまとめています。
2026年4月20日(月)出庫分より東京(特別区・武三地区)のタクシー運賃値上げへ
運賃改定率は10.14%の値上げ
お伝えしている通り、2026年4月20日(月)の出庫分から東京特別区(23区)・武三地区(武蔵野市・三鷹市)のタクシー運賃の値上げが実施されます。
概要は以下の表をご参照ください。
| 距離制運賃 | 時間距離併用運賃 | ||
| 初乗り運賃 | 加算運賃 | 時速10㎞以下で走行(停止含む) | |
| 改定前の運賃 | 500円/1.096km | 100円/255m | 1分35秒毎に100円 |
| 改定後の運賃 | 500円/1.000km | 100円/232m | 1分25秒毎に100円 |
改定後の値上げ率は10.14%
タクシー料金(運賃+高速代など)は、一般道においては信号待ちや渋滞が発生すれば「時間距離併用運賃」によりメーターは加算されていきます。
時間を要すればそれだけ金がかかるということですね。
高速道路(自動車専用道路含む)では時間メーターが止まるので、純粋に距離のみの運賃となります。
厳密な比較は道路状況によって異なるので難しいのですが、仮に現行と改定後の運賃を同じ条件で比較すると、運賃改定率は10.14%の値上げとなります。
一例として…5,000円程度だった運賃が5,500円程度になるイメージですね。
この運賃改定を機に羽田空港や成田空港などの「定額運賃」も見直されます。おそらく「貸切運賃」や「事前確定運賃」にも見直しが入るでしょう。
迎車などの「料金」は据え置きです。
今まで初乗り運賃ギリギリだった場合は20%の値上げに
筆者撮影
ところで、今まで“初乗りギリギリで利用していた方”にはちょっと注意していただきたい点があります。
例えば、駅から近くの病院まで(あるいはその逆)がギリギリ初乗り500円で済んでいたとしましょう(もちろん信号待ちや渋滞などの影響でメーターが上がることもあったとは思いますが…)。
現行運賃の1.096㎞で500円(一度も10㎞/h以下にならなかった場合)が改定後は1.000㎞で500円になります。
この96mという距離の差は意外と大きくて、具体例を挙げると「がん研有明病院→国際展示場駅」や「東京駅丸の内北口→大手町駅付近」。
基本的には500円で済んでいたと思いますが、改定後はほぼ確実に600円になるでしょう。
500円が600円になる。これは20%の値上げとも言えますよね。
意地悪な言い方かもしれませんが、この例に限らず歩ける場合は歩いたほうがいいという判断も増えてくるでしょう。
運賃が10.14%値上げ=平均年収が10%ほど上がるとは限らない
令和5年におけるタクシー運転手の平均年収は418万円。
これは職業を問わない全給与所得者の平均年収は478万円よりも低いことを示しています。
しかし、このタクシー運転手の平均年収418万円は「あえて営収(売上)を抑えている人たち」の分も含まれています。
年金にプラスお小遣い程度の人たちですね。
おそらく現役世代のみを比較対象にすれば、もう少し平均年収は高いと思われます。
単純に考えるとこの運賃改定により、タクシー運転手の年収が(新旧同じ仕事をしたと仮定して比較すれば)実質10%ほど上がると期待はされています。
ところが本当に平均年収が10%上がるのかというと…それはまた別の話なんですよね。
理由は「営収目標に今までより簡単に届くようになる」と考えるドライバーもいるからです。「今までより早く帰れる」という考えが生まれても不思議ではないのです。
もしかすると賃金改定を行い、年収自体は変わらないとする会社もあるかも(つまり値上げ分はすべて会社行き)。
少しでも安くタクシーを利用するために乗客が工夫できること
10.14%の値上げは大きいですよね。
ここからは「タクシーを少しでも安く利用するために乗客ができること」をまとめていきます。
どれも誰にでもできる基本的な行動ですが、意外とできていない乗客が多いのです。
目的地へ向かう方角に走ってくるタクシーに手を挙げよう
街中を“空車”で走っているタクシー(業界用語で「流し」と言います)に手を挙げて乗車する。
もっとも一般的な利用方法だと思います。
最近ではアプリ配車などによる“迎車”表示ばかりでなかなか捕まらない…という声が多いようですが、、、
目的地への方角をしっかり確認した上で流しのタクシーを利用しましょう。
目的地とは逆の方角のタクシーに乗ってしまうと、ドライバーは一瞬困惑するし、Uターン禁止が多い大都市では迂回が前提の走行になります。
迂回になるということは、時間もお金も余計にかかります。
その乗り場、目的地へ向かうのに適した乗り場ですか?
大規模なターミナル駅では駅の改札口が複数あり、それに応じるようかのにタクシー乗り場も複数設けられています。
東京駅を一例に挙げると、八重洲口(中央口)・丸の内南口・丸の内北口にタクシー乗り場があります。
“なんちゃって乗り場”を含めるなら、日本橋口(新幹線口)からも乗れないことはありません。
六本木方面へ向かうのに八重洲口から乗ったり、越中島方面へ向かうのに丸の内側から乗ったり…目的地に向かう改札口の反対側から乗車すると、特に大きな駅からでは相当の迂回になるので、どの乗り場から乗車するべきかあらかじめ確認しておくといいでしょう。
ただし、東京駅八重洲口側のタクシー乗り場(降車場も)は“欠陥構造”みたいなものなので、タクシー乗り場での行列を避けるためにあえて丸の内口側に流れてくるのは理解できます。
高速道路を上手に使って 高速代をケチると却って割高になることも
タクシーを利用する時に高速道路(自動車専用道路を含む)ルートを提案されると「高速代や距離が嵩むから下(一般道)で…」なんてやり取りを私も数えきれない程経験しています(笑)
その感覚は概ね正しいのですが、世の中には例外がありまして、高速道路を利用した方がむしろ安く(空いていれば当然早く)タクシーを利用できることも珍しくありません。
結論から言うと、、
高速道路走行中は“時間メーター(時間距離併用運賃)”が止まるので、高速道路上では同じ距離を10分で走っても1時間かかっても“運賃は同じ”なのです。
一般道ではどうでしょう?一般道では信号待ちや工事渋滞、事故渋滞が発生するものならメーター運賃は余計に加算されますよね。
これは「速度が10キロ以下の場合、“時間距離併用運賃”が加算される」からです。
所要時間がかかればその分タクシー代も高くなるということです。
ところが高速道路走行中は、この“時間距離併用運賃”が発生しません。
そこを上手に活用します。
一例を挙げると「霞が関~首都高速3号線」。霞が関から東名方面への首都高速は「首都高速3号渋谷線」ですが、途中の出口は高樹町・渋谷・三軒茶屋・用賀です。
用賀は少し外れますが、他の出口はすべて六本木通り・国道246号と並行しており距離もほとんど変わりません。
六本木通り・国道246号は慢性的な渋滞がほぼ1日中発生します。つまり走行距離に対して運賃がより高くなる傾向にある道路ということです。
これをほぼ同じ距離・同じ場所を走る首都高速を利用することで、時間メーターを発生させず高速料金の加算だけで済ませるという利用方法です。
この区間の高速料金(首都高代)は時間距離併用運賃よりも安くなることがほとんどなので、結果的にタクシー代を抑えることができるでしょう。
同じような仕組みで利用できる区間がまだまだあるので、気になる方はタクシー乗車時にドライバーに聞いてみてください。
タクシーアプリ「フルクル」で“迎車料金を発生させずに”タクシーを呼ぶ
タクシーアプリ(配車アプリ)でタクシーを呼ぶと、通常は“迎車料金”が発生しますが、迎車料金が発生しないタクシーアプリもあります。
それが「フルクル」。
アプリを起動してスマホを振ると、自分の位置情報をフルクル導入のタクシー(主にKmタクシー)に通知が飛び、ドライバーが迎車ボタンを押すことでユーザーとマッチング。
マッチングが成立すると他の配車アプリと同様に迎車で来てくれるというサービスです。
ユニークなのが「(スーパーサインが)迎車表示なのに迎車料金が発生しない」ところ。コレ大丈夫なの?と思いましたが、国土交通省から正式に認可を得ているそうです。
ただし、配車依頼を受けるか受けないかはドライバーの自由なので、確実にマッチングするわけではないという点はご留意ください。
まとめ
結び
いかがでしたでしょうか。
利用者にしてみれば10.14%の負担増は生活に大きな影響を及ぼすものでしょう。特に通院で利用される方への負担は、心理的な面も含めると相当だと感じています。
今一度タクシーの利用の仕方を、場合によっては家族で話し合ってみることも必要なのかもしれません。
後半のちょっとした工夫で多少は安く利用できると思いますので、参考になれば幸いです。
参考出典リンク集
国土交通省(該当プレスリリース):https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000369955.pdf
参考ブログ記事
お時間があればこちらもご覧ください。


