いつもご覧くださり、ありがとうございます。溝口将太(みぞしょー)です。
みなさんはタクシーをどのくらいの頻度で利用していますか?
毎日・週に1~2回・月に数回・年に1回・ほぼ利用しない…諸々あるかと思いますが、頻繫に利用される方にとっては1メーターの差も積もり重なれば大きな負担になるものです。
そんな中、全国各地でタクシー運賃の値上げが実施されています。
直近では2026年3月16日に東京(多摩地区)、神奈川(京浜・相模・鎌倉地区)、埼玉、千葉、群馬…などで運賃改定が行われました。
理由は燃料やコストの急騰、人件費の上昇や物価高騰、待遇改善とされています。
改定内容はどの地区も10%以上の値上げとなりましたが、ついに東京(特別区・武三地区)でも運賃改定(値上げ)が実施されます。
東京特別区とは23区、武三地区とは武蔵野市・三鷹市のことです。
改定日は2026年4月20日出庫分から。今回はその概要を簡単にお伝えしたいと思います。
まぁ最初に1つおもしろポイントをお伝えしておくと、2026年4月20日の正午前後までは新旧どちらの運賃体系のタクシーが入り混じることになります。
ガチャですね(笑)
ちなみに、今回の運賃改定は2022年11月14日以来の値上げとなります。
2026年4月20日(月)出庫分より東京(特別区・武三地区)のタクシー運賃値上げへ
運賃改定率は10.14%の値上げ
お伝えしている通り、2026年4月20日(月)の出庫分から東京特別区(23区)・武三地区(武蔵野市・三鷹市)のタクシー運賃の値上げが実施されます。
概要は以下の表をご参照ください。
| 距離制運賃 | 時間距離併用運賃 | ||
| 初乗り運賃 | 加算運賃 | 時速10㎞以下で走行(停止含む) | |
| 現行の運賃 | 500円/1.096km | 100円/255m | 1分35秒毎に100円 |
| 改定後の運賃 | 500円/1.000km | 100円/232m | 1分25秒毎に100円 |
改定後の値上げ率は10.14%
タクシー料金(運賃+高速代など)は、一般道においては信号待ちや渋滞が発生すれば「時間距離併用運賃」によりメーターは加算されていきます。
時間を要すればそれだけ金がかかるということですね。
高速道路(自動車専用道路含む)では時間メーターが止まるので、純粋に距離のみの運賃となります。
厳密な比較は道路状況によって異なるので難しいのですが、仮に現行と改定後の運賃を同じ条件で比較すると、運賃改定率は10.14%の値上げとなります。
一例として…5,000円程度だった運賃が5,500円程度になるイメージですね。
この運賃改定を機に羽田空港や成田空港などの「定額運賃」も見直される予定です。おそらく「貸切運賃」や「事前確定運賃」にも見直しが入るでしょう。
迎車などの「料金」は据え置きです。
今まで初乗り運賃ギリギリだった場合は20%の値上げに
ところで、今まで“初乗りギリギリで利用していた方”にはちょっと注意していただきたいです。
例えば、駅から近くの病院まで(あるいはその逆)がギリギリ初乗り500円で済んでいたとしましょう(もちろん信号待ちや渋滞などの影響でメーターが上がることもあったとは思いますが…)。
現行運賃の1.096㎞で500円(一度も10㎞/h以下にならなかった場合)が改定後は1.000㎞で500円になります。
この96mという距離の差は意外と大きくて、具体例を挙げると「がん研有明病院~国際展示場駅」や「東京駅丸の内北口~大手町駅付近」。
基本的には500円で済んでいたと思いますが、改定後はほぼ確実に600円になるでしょう。
500円が600円になる。これは20%の値上げとも言えますよね。
意地悪な言い方かもしれませんが、この例に限らず歩ける場合は歩いたほうがいいという判断も増えてくるでしょう。
【ちょっとマニアック】4月20日(月)の正午前後までは新旧どちらの運賃のタクシーが入り混じる
冒頭で「2026年4月20日の正午前後までは新旧どちらの運賃体系のタクシーが入り混じることになる」とお伝えしています。
これはどういうことか解説しておきましょう。
私は意図的に「2026年4月20日(月)“出庫分”から」と記しています。
つまり4月20日に出勤した乗務員から適用されることになるのですが、4月20日の正午前後までは4月19日(日)出庫分のタクシーも仕事を続けています。
これにより、特に4月20日(月)の通勤時間帯は「新旧どちらの運賃体系のタクシーが入り混じる」ことになります。
運賃改定前のタクシーに乗れるのか、10.14%値上げされたタクシーに当たるのか…これはガチャです(笑)
ただし、中には「日付変更後の料金精算時より適用」とするタクシー会社もあるので、デジタルを活用したシステムで4月20日(月)0時ちょうどより新料金へ移行させるタクシーもあるかもしれません。
まとめ
結び
いかがでしたでしょうか。
この運賃改定により、乗務員の年収が(新旧同じ仕事をしたと仮定して比較すれば)実質10%ほど上がると期待されるわけです。
令和5年におけるタクシー運転手の平均年収は418万円。これは職業を問わない全給与所得者の平均年収は478万円よりも低いことを示しています。
ではこの運賃改定でタクシードライバーの平均年収が10%上がるのかというと…それはまた別の話なんですよね。
理由は「売上目標に今までより簡単に届くようになる」と考えるドライバーもいるからです。
もしかすると賃金改定を行い、年収自体は変わらないとする会社もあるかも(つまり値上げ分はすべて会社行き)。
利用者にしてみれば10.14%の負担増は生活に大きな影響を及ぼすものでしょう。特に通院で利用される方への負担は、心理的な面も含めると相当だと感じています。
今一度、タクシーの利用の仕方、場合によっては家族で話し合ってみることも必要なのかもしれません。
参考出典リンク集
国土交通省(該当プレスリリース):https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000369955.pdf