本ブログ記事には広告が含まれています クルマの紹介

【クルマ紹介】新型クロストレックを展示車を用いてご紹介【スバル】

2023年4月1日

エクステリア 樹脂パーツはタフさを強調させつつ機能美を持たせた最近のスバルの得意技

実際に街中を走っている場面を見ましたが、全体的に統一感が増していて個人的には好印象でした。テールランプの光り方をもう一歩踏み込んでほしかったですけどね。

フロントエクステリア

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

先代XVと比較するとスバルのデザインフィロソフィーである「Dynamic×Solid」はより具現化されていると思います。

一目で感じられるのがレヴォーグやアウトバックでも表現されているヘッドライトユニットの小型化ですね。一方でヘッドライトが小型化されたことで左右の”目”が離れたように見えて不自然だという意見もあると思います。

グリル形状やバンパー形状は好みが分かれるところか

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

グリル造形を見ても先代XVよりもハニカムチックでバンパー周りの樹脂パーツの造形も特徴的。好みは大きく分かれるような気がします。私は挑戦的・野心的なデザインで好きですけどね。

フロントフェンダーには「穴」が空いている

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

フロントフェンダーにはエアロダイナミクスに基づいたエアアウトレット。ホイールハウス内で発生する空気の乱流を抑える効果が期待できます。

直近ではBRZやWRX S4で採用されていますが、スバルのSUVで採用されるのは初めてではないでしょうか。SUVでも走行安定性や空力性能を可能な限り追及する姿勢を感じることができますね。ただしフロントバンパーダクトは見受けられませんでした。

リアエクステリア

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

テールランプ周りが先代XVよりも洗練されています。樹脂パーツの造形もさらにタフギア寄り推し進めているような印象です。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

テールランプの光り方は相変わらず疑問で、新型クロストレックもテールゲート内の赤レンズは光らないようです。

リアのエアアウトレット(画像左)とディフューザー形状のリアバンパー(画像右)

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

(マイルド)ハイブリッドであるためかマフラーは極力目立たせていないことがわかります。

リアフェンダーにもエアアウトレットが採用されていますが、こちらもボディ側面に流れる空気やホイールハウス内に留まる空気をスムーズに整流できそうです。

ディフューザー形状のリアバンパーを装着。ディフューザーは車体底面の空気の流れを速めスムーズに排出させることでダウンフォースを発生させ、走行安定性の向上が期待できます。

また、車体直後に発生する渦をある程度抑制することができるので、荒れた路面や濡れた路面を走った時に巻き上げられて付着するバンパーの汚れを多少抑えられると思います。

SUVらしい力強さが表現できていますが好みは分かれると思います。機能美も兼ね備えたデザインですね。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

レギュラーガソリンの給油口は運転席側で、リッドはプッシュ式です。

サイドエクステリアのデータは紛失してしまいました…申し訳ありません。

タイヤ&ホイール

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

Limitedのホイールはダークメタリック塗装の切削光輝加工が施されています。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

タイヤは住友ゴムが展開するブランド・ファルケン「ZIEX ZE001A A/S」を装着。サイズ・スペックは225/55R18 98V。

ZIEXはファルケンが製造するSUV用コンフォートタイヤですが、オールシーズンタイヤとしても展開しているのですね。”全天候型タイヤ”とも呼ばており、気候が比較的安定している地域なら1年を通じて活用できる万能タイヤです。

しかしオールシーズンタイヤは器用貧乏とも捉えられます。凍結路の走行はNGですし過度なスポーツ走行にも向いていません。オールシーズンタイヤ経験者として言えるのは…まぁ走れても東京に薄っすら積もった雪道程度ですかね。。

樹脂パーツには2パターンのテクスチャー

新型クロストレックには樹脂パーツが多用されていますが、これらをよく見ると2パータンのテクスチャーが施されていることがわかります。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

こちらはダイヤモンドの形のようなパターン。クロストレックの樹脂パーツの多くにダイヤモンドパターンが施されていますが、これは傷や汚れを付きにくくする工夫だそうです。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

そしてこちらが最近のスバルお得意の鮫肌パターン。フロントエアアウトレットの内側でBRZと同じ形状のように見えます。もし同じ効果を得ているとすれば、乱流の発生を抑制し走行安定性を高めていることになります。

ルーフパネルには高減衰マスチック(弾性接着剤)を初採用

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

クロストレックではSGPの知見を進化させています。

ルーフパネルとブレース間に高減衰マスチック(弾性接着剤)がスバル車として初採用されています。これはSGPの知見をさらに発展させたものと言える数少ない下克上要素の1つですね。

具体的には荒れた路面などを走行した時にルーフに伝わる振動を抑える効果が期待できます。雨音も抑えられているのではないでしょうか。

エンジンルーム 先代XVと大きな変更は見受けられない

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

試乗をしていないのであくまで「フォレスター Advance」でのドライブを思い出しての想像ですが、パワーユニット自体に刺激はなく、穏やかで扱いやすい部類に留まっています。進化したプラットフォーム・ボディがどこまで動的質感を高めているか…がポイントだと言えそうです。

鉛バッテリーが2つありますが、左はISGによるエンジン再始動用の補器バッテリーです。

ボンネットは「つっかえ棒」でした。

インテリア 上質さは増したがレヴォーグに対する下克上には至らず

インテリアを見てみましょう。

結論から…現行レヴォーグと比較すると残念ながらチープな部分が随所に見られます。先代ではインプレッサがモデルチェンジを行った時に「(動的・静的質感共に)下克上だ!」と話題になりましたが、今回はそこには至らないかなと思います。

フロントインテリア

インパネ周り

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

パッと見るとインパネ周りは現行レヴォーグやWRX S4と共通性を感じ、スバルブランドとして統一させてきたなと感じました。

しかし実際に手に触れてみると素材の質感そのものは一段劣るものでした。もちろんクラスとしての車格や価格を思えば当然なのかもしれませんが、2016年のインプレッサがもたらしした下克上の印象が強い分ちょっと残念に感じたのも事実です。

逆に現行のレヴォーグやS4がものすごいと言えるのかもしれませんが…。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

アームレストやセンターコンソールボックスの質感・機能は標準的です。

しかしコンソールのマテリアルがプラスチック感満載。薄くてもいいでの合皮カバーで包まれていれば…シフトレバー周りにはピアノブラックフィニッシャーが使われているので余計落差を感じます。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

シガーソケットがコンソールに設置。利便性は向上しています。シートヒーターのスイッチもあります。

ドリンクホルダーが斜め配置で工夫が見られますね。これは運転席と助手席での干渉を防いでくれそうです。

出典:スバル/筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

センターコンソールトレイには通信用USB電源が備わっており、Type-C(5V/3A/15W)とType-A(5V/2.4A/12W)それぞれでスマホ充電が可能です。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ルームランプはできればLEDにしてほしかったところ。

運転席 新型レヴォーグで話題になったデジタルコックピットはなし

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ステアリングホイールは本革巻きですが、私のBRZと比較するとイマイチ手になじみません。

スペック表を見返すとクロストレックは高触感革ではないことがわかりました。ちょっと残念ですね。車格で差別化を図ってきている印象を受けました。

メーターは「4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーター」が装備されていますが、残念ながらレヴォーグなどに装備されている「12.3インチフル液晶メーター」のような機能は有していません。

具体例として、インパネ中央のインフォメーションディスプレイのナビ機能を連動・表示させる機能はありません。

個人的には上級車種で確立されている機能を展開させ、ライバル車種との差別化やクロストレックそのものの商品力を向上させてほしかったですね。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

バニティミラーは照明付きとなっています。

シートは群馬大学医学部と共同開発された新設計

 

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ファブリック表皮のシートですが新設計で、群馬大学医学部と人間工学に基づいて共同開発されたものです。これは疲労の原因となる頭の動きを抑えるために腰にある仙骨の動きを抑えるシート設計だそうです。

座ってみた第一印象は「適度な硬さと適度なホールド感」。長時間運転しても疲れにくいと感じますがワインディングなどを過度に攻めるとホールド不足を感じるでしょう。クロストレックでそんな運転しないと思いますが…。

運転席には電動ランバーサポート機能もありますが、さすがに高さを上下に調節する機能はありませんでした。

価格帯は違いますが欧州車のランバーサポートは上下前後調節可能・助手席にも備わっているなど、すでに当たり前の機能になっているので今後スバル全車で追いつくことを期待したいです。

普段BRZに乗っているからというのもありますが、BRZとはちょっと違う感じで包まれ感があります。これは長距離乗ってみないと真価を問うのは難しそうです。

シートレールが車体に直付けされていました。結果的にシート剛性が向上していることにも期待大です。

ペダル類はアルミペダルが採用されています。

ナビ機能がメーカーオプション これが一番の不満点か

レヴォーグなどに装備されている機能が簡略化されているためかナビについては不思議な設定です。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム」が装備されているのはいいですね。Limitedは標準装備となっています。

しかし不思議なのがナビ機能がメーカーオプション扱いなところ。しかも”抱きかかえオプション”です。私が思う一番の不満点かもしれません。

ナビゲーション機能

メーカーオプション:他の機能と抱きかかえで最低137,500円(AWD)

見方を変えればむしろお得とも…?

ドアの内張り アッパー部の色合いはベージュのみ

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ドアの内張りを見てみます。上部から中央にかけてベージュのファブリック素材が目を引きますが、ベージュ色のみというのは…ちょっと疑問です。

アームレストは合成皮革です。スイッチ類は他のスバル車とほとんど共通で大きな特徴は見受けられません。ドアノブ付近にはシートポジションメモリースイッチがあります。

パワーウィンドウスイッチは運転席・助手席のみがオートでした。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ドアの開口は十分な広さ。ヒンジはプレス製でした。

リアインテリア シートにリクライニング機能はなし

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

シート表皮はファブリックで従来と大きな仕様変更はなさそうです。身長172㎝の私が適切なドライビングポジションでセッティングしているシートで後席のゆとりはご覧の通り。握りこぶし約2.5個分でした。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ヘッドレストの可動範囲はご覧の通り。そして残念なことにリクライニング機能はありません。1段でもいいから倒れるとよかったのですが…。

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

センターアームレストにはドリンクホルダーを装備。エアコンの吹き出し口は残念ながらありませんが、USB電源ポート(Type-AとType-C)を備えています。

ラゲッジスペース シートアレンジで後席含めて広大なスペースに

シートアレンジによりラゲッジ容量を拡大できる

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

ラゲッジスペースはVDA法で315Lの容量を確保。荷室高は708㎜、荷室開口部最大幅は1042㎜と荷物の出し入れに困ることはそうないでしょう。

また、リアシートを倒すことで容量をさらにアップさせることが可能ですが、残念ながらクロストレックも6:4の分割可倒式。なぜ4:2:4にしないのか不思議で仕方ありません。

視界性能/アイサイトXの採用は見送りでも大きく進化

視界性能

筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)

視界性能は特に不満はありません。スバルこだわりの視界性能を感じることができます。デザインとのバランスを考慮すると十分良好と言えるでしょう。

アイサイトXは未搭載でもアイサイトそのものは3眼カメラに進化している

出典:スバル

レヴォーグやS4・アウトバックに設定されている「EX」グレードがないこと、ナビ機能がメーカーオプション扱いであることなども踏まえるとアイサイトXそのものの設定がないことはわかっていました。

コストの兼ね合いなのかエントリーモデルとしての立ち位置を考慮しているのかはわかりませんが、アイサイトXも設定されている方が印象はよかったのではと思っています。

しかしそれをカバー…というのでしょうか。アイサイトというユニットそのものは進化しているようです。

具体的には広角単眼カメラを新たに採用し3眼方式に。カタログ文章を抜粋すると、

より広い認識範囲を持つ新型ステレオカメラと前後4つのレーダーのシステムに、低速時に二輪車/歩行者を認識できる広角単眼カメラを新たに組み合わせ、より高精度な360度センシングを実現。最新のソフトウェアや電動ブレーキブースターの採用などと合わせて、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートします。

出典:スバル

どうやらソフトウェアのアップレートも行われているようで結果的に「レヴォーグ」「WRX S4」のアイサイトを上回る性能を実現できているというわけですね。

ポイント

アイサイトXに必要性を感じていないのであれば、2023年4月現在では最新のアイサイトを搭載

まとめ

結び オンライン見積りの結果

結び

私自身このブログをまとめてみると「ときめきポイント」をイマイチ伝えきれない内容になってしまったと反省しているのですが、ルーフパネルの高減衰マスチックの採用や新設計シートての採用、アイサイトの基本性能の底上げなど、一見地味に感じる部分ですが可能な限りの最先端化は実現しています。

しかし何度か申し上げている通り、レヴォーグやアウトバックに対する下克上には至らないだろうというのが私の感じた印象でした。

それでも価格帯を主点とするなら決して見劣りはしないと思います。現行の「フォレスター Advance」に対してはほぼ同価格帯なのでこちらに対してはほぼ下克上になっています

もちろんフォレスターは独自の世界観をすでに構築できているので、フォレスターのフルモデルチェンジを待つという方も多くなるでしょう。

そういう意味ではスバル純正のSUVラインアップの中では改めてエントリーモデルとして位置づけられているので、アピール戦略さえしっかり構築できれば販売台数は確保できるのではないでしょうか。

先代XVからの主な進化点

インテリアはより上質に

インフォテインメントシステムの強化

エンジン・モーターのブラッシュアップ

SGPは第二世代へ(フルインナーフレーム構造や構造用接着剤の塗布範囲の拡大)

PCDが100㎜から114.3mmへ

2ピニオン電動パワーステアリング

電動ブレーキブースターの採用

ルーフには高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用(スバル初)

群馬大学と共同開発された新設計シート(スバル初)

CMで天体観測が流れたのはびっくりしました(笑)

オンライン見積り結果

見積り結果

クロストレック(Limited AWD):3,846,360円

筆者による見積り結果

出典:スバル

正直ちょっと割高に感じています。

オプション類

メーカーオプション:192,500円(ステアリングヒーター・シートヒーター・ナビ機能・ルーフレールの抱きかかえ)

出典:スバル

ディーラーオプション:以下の画像参照(206,690円)

出典:スバル

オプションについては「とりあえずこれだけあれば…」という範囲で設定しています。

よって今回のクロストレック(Limited AWD)の見積り額ではほぼ最低額と考えてもいいと思います。エントリーモデルとしてはかなりの金額ですね…。

しかしFWD(FF)が設定されているのが面白いですね。ご検討の方はe-BOXERとの組み合わせはじっくり比較することをお勧めします。

長時間乗ってみたいですね。カレコさん、お願いします(笑)

参考出典リンク集

スバル クロストレック:https://www.subaru.jp/crosstrek/crosstrek/index/

スバル スタースクエア:https://www.subaru.jp/showroom/

スポンサーリンク

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

溝口将太(みぞしょー)

当ブログがみなさんの暇つぶしになれば幸いです。 道路を60万キロ以上走り続けている男がサウナの素晴らしさに目覚め、『モビリティとスパ&サウナがあれば幸せ』という理由で雑記ブログを運営(マイペース更新)。 主な内容は愛車BRZ・鉄道乗車記・サ活記事。記事内容は実際にかかった費用を極力掲載。 愛車GROMでフードデリバリー稼働中。お小遣い稼ぎも試行錯誤の連続。 ご依頼を受けたり興味を持ったクルマのレビューや出来事も執筆・掲載。最近はコスパに優れた「パーク&ライド」を見つけることに情熱を注ぐ。 モビリティ×サウナで素敵な思い出を!

-クルマの紹介
-, ,