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【横浜市営地下鉄】ブルーラインに新型車両『4000形』が2022年5月2日デビュー 完全新型車両は約30年振り

2022年4月4日

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

横浜市営地下鉄ブルーラインに新型車両『4000形』が登場します。営業運行としてのデビューは2022年5月2日。既に試運転は開始されているので直接目撃された方も多いかもしれませんが、この新型車両は現行車両で最も古い型式である「3000A形(3000形1次車)」と置き換わることが前提となっています。

出典:YouTube/CityOfYokohama

こんなメイキング映像があったのですね(笑)

約30年振りに完全新型車両がデビュー

お伝えしている通り横浜市営地下鉄ブルーラインに新型車両『4000形』が登場しますが、本来は3000形5次車の2次車(何を言っているのかよくわからないと思いますが…)を製造する予定だったそうです。

既存の3000形5次車は1編成のレア車両へ

3000A形(左)と3000R形(右)

出典:Wikipedia

現在ブルーラインで営業運転されている車両は「3000形」と呼ばれる車両で、1992年に1次車(3000A型)がデビューしました。

その後、1999年に2次車(3000N型)、2004年に3次車(3000R形)、2005年に4次車(3000S形)、2017年に5次車(3000V形)と、クルマでいうマイナーチェンジを繰り返していたわけですね。

4次車と5次車の間には約12年の月日が経っていますが、これは5次車が1次車の置き換えを目的として製造される予定だったといわれています。5次車は6両編成1本しか存在していません(つまりレア車両)。

本来なら3000V形の2次車(つまり5次車の2次車)として追加製造されるはずでしたが、4000形として完全新規製造…クルマでいうフルモデルチェンジが行わるようになったというわけです。

4000形が新規製造されることにより、ブルーラインとしては約30年振りの完全新型車両がデビューすることになります。

新型車両『4000形』の車両概要

横浜市営地下鉄ブルーライン「4000形」

出典:横浜市交通局

それでは新型車両『4000形』の車両概要を見てみましょう。コンセプトは『海辺の先進的な都会感』とし、「凛とした佇まいとスピード感を感じさせるデザイン」を表現したとしています。

「”横浜のイメージ”や”横浜らしさ”を抽出」ともあるのですが、わかるようなわからないような…地下鉄らしい(?)デザインのような気は

します。思えば各社と直通運転を行っている東京メトロの車両と全く違って見えるのは当たり前かもしれません。

出典:東京メトロ/Wikipedia

(このくらい特徴がハッキリしていると個人的には嬉しかったのですが…)

車内インテリアは以下のようなイメージです。画像が荒く申し訳ありません。

  • ブルーライン4000形 インテリア

出典:横浜市交通局

床面はブルーラインのシンボルカラーであるブルーで表現。壁面をグレーとなっています。扉前の床面はイエローとすることで注意喚起意識を高めています。

ゆずりあいシート部(いわゆる優先席エリア)の床面は赤、壁面を白とすることで区別化を図っています。さらに車いす・ベビーカーエリアに2段手すりや床面表示を新たに設けています。

シートは着座位置がわかりやすいバケットタイプ(座面がくぼんでいる)のロングシート。クロスシートはありませんが1人当たりのシート幅が従来の470㎜から480㎜に拡大されます。

これは地味に凄いですね。例えばJR東日本の山手線や横須賀・総武快速線を走る「E235系」は460㎜です。元々他社線よりもシート幅が広いとは感じていましたが、4000形ではさらに拡大されより快適性が増すことになります。座面の材質も見直されているそうです。

シート端部の袖仕切りが大型化しています。

  • ブルーライン 4000形 防犯カメラ

出典:横浜市交通局

セキュリティー向上を目的として車内防犯カメラを1両あたり3台設置。さらに画像にはありませんがSOSボタン(非常通報装置)が各車両4か所設けられています。悲しいことですが電車内でも何が起こるかわかりません。防犯設備の実装は絶対と言えるでしょう。

車両間の貫通扉はガラス製。衝突防止対策として横浜をイメージしたパターンが施されています。車内抗菌の実施も万全です。

ブルーラインは6両で運転されていますが、4000形も6両編成で運転されます

車内Wi-Fiやコンセントの有無が気になるところですが…おそらく無いでしょう。ちなみに東京メトロ2000系ではどちらも実装されています。

新型車両『4000形』の車両概要 報道公開資料より

ちょっとマニアックかもしれませんが、新型車両『4000形』の性能を一覧にまとめてみましょう。

乗車定員

先頭車:121人(座席39人・立席82人)

中間車:131人(座席45人・立席86人)

6両合計:766人(座席258人・立席508人)

車両寸法(㎜)

先頭車:全長18,540×全幅2,760×全高3,535(クーラー上面)

中間車:全長18,000×全幅2,760×全高3,535(クーラー上面)

18m級の車両であることがわかります。

台車中心間距離(㎜)

12000

線路幅(㎜)

軌間:1,435(標準軌)

新幹線・京急などと同じ線路幅ですね。

電車性能

設計最高速度:90km/h

営業最高速度:80km/h

加速度:3.2km/h/s

減速度(常用):3.5km/h/s

減速度(非常):4.5km/h/s

基礎ブレーキ装置

全車ディスクブレーキ方式(M車 : 1軸1ディスク / T車 : 1軸2ディスク)

制御装置

応荷重及び回生制動付VVVFインバータ制御装置(純電気ブレーキ機能付)

ブレーキ装置

回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(保安ブレーキ装置付)

いち早く新型車両『4000形』を体験 しかしすでに満員御礼状態…

出典:一般財団法人横浜市交通局協力会 旅行センター

横浜市では「四季のバスツアー」に”4000形の試乗・見学ツアー”が企画されています。日程は2022年5月1日。つまり営業開始直前にいち早く4000形を体験できることになります。

ツアーのコースはAコースとBコースの2種類で、どちらも最終的には4000形車両を約60分間試乗できるものになっています。参加費用はかなりいい額になっています。

試乗・見学ツアーの詳細

予約は以下のリンク先から…と言いたいのですが。。。

四季のバスツアー

残念ながらすでに満席…満員御礼となっていました。本日(2022年4月4日)の午前10時に予約受付開始で各コース30名(計60名)の枠があったのですが…それなりに注目を集めているということでしょうか。

まとめ

結び

横浜市営地下鉄は他社線への直通運転がない地下鉄ですが、地域の交通手段としてそれなりに愛されているのも事実です。正直「ちょっと不便なところがあるよなぁ」と感じなくはないのですが、これからも横浜の移動を支える地下鉄として発展することを願うばかりです。

新型車両『4000形』は、2022年度までに5編成30両、2023年度までに3編成18両の計8編成48両が導入される予定です。

参考出典リンク集

横浜市交通局:https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/sub/oshirase/4000model.html

一般財団法人横浜市交通局協力会 旅行センター:https://www.ryoko.yokohama/

Wikipedia:参考ページ

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溝口将太(みぞしょー)

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