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【横須賀・総武快速線】「走るオフィス」と言えるか? JR東日本『E235系1000番台グリーン車』に乗車してみた【自由席】

2024年5月15日

※このブログ記事は過去記事のブラッシュアップ版です

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

2020年12月21日、横須賀・総武快速線にてJR東日本の新型車両『E235系1000番台』がデビューしました。

車両コンセプトは「お客さまのサービス向上」「安全・安定性の向上」「環境性能の向上」の3つをメインテーマとして開発。

防犯カメラ・空気清浄機・デジタルサイネージ・フリースペースなど、今の時代に求められる機能が満載。

そしてE235系1000番台には特急列車とほぼ同等の車内環境を備えた「グリーン車(普通列車グリーン車)」が連結されています。

今回のブログ記事はこの『E235系1000番台グリーン車』が主役ですが、JR東日本の「普通列車グリーン車」としては初めてコンセント・フリーWi-Fiが提供されています。

「これは走るオフィスになるのでは…」と思い、横須賀線区間をグリーン車に乗って快適性をチェックしてみました。

乗車日時・区間

2024年5月14日(火)

21時26分発 千葉 行き

久里浜~横浜

筆者撮影機材

iPhone14 Pro Max

OPPO Reno5 A

撮影には安全を最優先しております

更新履歴

2021年2月3日:当ブログ記事公開

2024年5月15日:内容をアップデート(グリーン料金見直し後の反映/画像の差し替え)

2024年5月16日:一部文言の修正

筆者撮影

2024年5月14日。仕事で久里浜にいましたが、横浜に帰るのがちょっと遅い時間帯に。

「せっかくなので3年ちょっと前に利用したグリーン車に改めて乗ってみよう」と思い、JR横須賀線の久里浜駅にやってきました。

ホームには折り返し作業中のE235系1000番台がいましたが、乗客は疎らでグリーン車の乗客は0人。

「これはブログ記事をブラッシュアップするチャンス!」と思い、モバイルSuicaでグリーン券を購入してグリーン車に乗り込みました。

E235系1000番台のグリーン車

4・5号車がグリーン車(5号車には洋式トイレを設置)

「普通列車グリーン車」なので着席保証はない(デッキでもグリーン料金が発生)

座席の移動は自由

コンセント・フリーWi-Fiがある(Wi-Fi速度も計測)

防犯カメラ設置

2024年3月16日(土)よりグリーン料金が見直されている(後述

【乗車記】グリーン車すべての区画(1階席・2階席・平屋席)に乗車 目的や用途で使い分け

せっかくなのでグリーン車すべての区画を見てみましょう。グリーン車は1階席・2階席・平屋席の3つの区画に分かれています。

筆者撮影

まずはホームからグリーン車(4号車・5号車)のデッキに乗り込みます。デッキから1階席・2階席・平屋席それぞれにアクセスできます。

デッキにはゴミ箱があるので活用してください。細かいことですがゴミ箱の形状が見直されています。

1階席 読書やPC作業をしながら移動したい方

筆者撮影

1階席へはデッキから階段を降ります。2階席と比較すると照明が若干薄暗いと感じ落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

乗車位置が低いので窓に映る景色も普段とは違ったものに見えます。「女の子のスカートの中が見えちゃうのでは…」と思ったことがありますが、そんなことはありませんでした(笑)

筆者撮影

1階席のみの特徴として読書灯が設けられています。読書やPC作業に集中したい方には一番オススメしたい区画です。

2階席 普段とは違う視点で景色を楽しみたい方

筆者撮影

おそらく一番人気の区画だと思います。1階席よりも明るく走行中の腰高感を感じます。

3年前に乗車した時ですが、西大井ー武蔵小杉の区間は120㎞/h走行でそれなりの揺れを感じました。私はPC作業中でも大丈夫でしたが、電車に酔いやすい方はちょっと厳しいかもしれません。

筆者撮影

結局私は2階席をメインに利用していましたが、鎌倉でようやく2名連れの乗客が乗車。

「夜だけどやっぱ高い景色がいいよね」と話していたのが印象的でした。普段は味わえない高い視点からの景色が楽しめるのもポイントですね。

平屋席 天井が高く荷物棚があるのがポイント

筆者撮影

ホームから乗車してすぐ横の自動ドアを入った区画が平屋席です。1階席・2階席よりも天井が高いのが特徴です。

荷物棚があるのも天井の高い平屋席ならでは。ドアで仕切られているので停車中は最も静かです。停車中は…。

デメリットは走行中の振動と騒音が最も大きいところ。

理由は平屋席の真下に台車があるからです。2階席の腰高感のある揺れとはまた違い、列車走行そのものの振動・騒音が足元へリニアに伝わってきます。

ホームへの出入りは一番便利な平屋席ですが、断トツの不人気区画でしょう(笑)

【座席の紹介】座り心地を確かめながらPC作業・Wi-Fiも使ってみる

グリーン車の座席に座ってみましょう。座席は2+2列のオーソドックスな配置です。

モバイルSuica/カードタイプSuicaで「グリーン券情報読み取り部」にタッチ

筆者撮影

今回はiPhoneのモバイルSuicaアプリでグリーン券を購入しています。「グリーン券情報読み取り部」にタッチすることで利用できます。

Apple Watchの場合は、ペアリングしているiPhoneのモバイルSuicaアプリでグリーン券を購入⇒Apple Watchで「グリーン券情報読み取り部」にタッチしてください。

グリーン券(紙のきっぷ)で利用することも可能ですが、少々割高になっています(後述)。

座席移動について

同じ列車内で座席移動をする場合

・移動後の席で再度「グリーン券情報読み取り部」にタッチ

途中駅で別の列車に乗り継ぐ場合

・降りる前に「グリーン券情報読み取り部」にタッチ(ランプを赤くする)し、乗り換え後に再度「グリーン券情報読み取り部」にタッチ

別の列車に乗り換える場合

・改札口を出ずに同一方向であれば、1枚のグリーン券で2つの列車のグリーン車を乗り継ぐことが可能(東海道線⇒横須賀線など)

グリーン車内では駅に停車する度に「まもなく停車します。手すりにおつかまりください」とアナウンスされます。

続いてシートの座り心地などを探ってみます。

座り心地を確かめながらPC作業・Wi-Fiも使ってみる

長時間ではありませんがPC作業を行いました。このブログ記事のブラッシュアップ作業ですね(笑)

筆者撮影

座り心地は若干硬め。背もたれの大きさはちょうどいいですね。

黒いボタンを押せばシートはリクライニングします。

コンセントは座席外側のアームレスト先端に1つずつ設置されています。ペアでグリーン車を利用しても充電に困ることはないでしょう。

筆者撮影

シートピッチは970㎜を確保。身長172㎝の筆者が座っても足元には十分な余裕があります。

シート背面にはポケット・ドリンクホルダー・背面テーブル・傘掛けフックがあります。壁にもフックがあります。

筆者撮影

座席中央のアームレストは可動式になっています。

足元のレバーを踏めばシートを回転させて向かい合って座ることもできます。窓のブラインドは高さを自由に調節できるようになっています。

筆者撮影

背面テーブルにPCを置いて作業をしますが、テーブルの材質がプラスチック製(だと思います)なのでタイピングをする時の微振動が少し気になります。

筆者によるWi-Fi速度の計測結果

Wi-Fi速度はご覧の通り。ブログ作業には何も不自由ない速度です。動画視聴も問題ないでしょう。

しかしトンネルで一瞬途切れる可能性はあります。

グリーン車に乗車してみて

座席は硬めではあるが長時間乗車でも疲れにくそう

スマホ等の充電を行いながらPC作業ができる。Wi-Fi環境も良好

2階席は天井の圧迫感こそあるが、目線が高い景色の流れを見ながらの移動は楽しい

【普通列車グリーン車の料金】2024年3月16日に料金見直し 実質値上げになった方が多数か

「普通列車グリーン車」の料金をご案内しましょう。

グリーン車はグリーン券を購入することで利用できます。自由席なので着席保証はありません。デッキにいてもグリーン料金は発生します。

出典:JR東日本

2024年3月16日(土)よりグリーン料金が見直されています。Suica(モバイルSuica/カードタイプのSuica)で購入・利用する方が断然お得です。

E235系1000番台が走るのは青いラインの横須賀・総武快速線です。

JR東日本 グリーン車の料金表

なお、新幹線・特急列車・その他の普通列車グリーン車の料金は上記と異なります。

筆者撮影

Apple Watchの場合は、ペアリングされているiPhoneのモバイルSuicaアプリでグリーン券を購入⇒Apple Watchで「グリーン券情報読み取り部」にタッチしてください。

東海道線をご利用の方へ

熱海~沼津を利用する場合

・駅でグリーン券(紙のきっぷ)をお買い求めください。グリーン料金は通年で750円です。

JR東日本管内(湯河原以東)の各駅から、函南・三島・沼津まで利用する場合

・モバイルSuicaは利用できません。カードタイプのSuica等でSuicaグリーン券を購入してください。

函南・三島・沼津の各駅からJR東日本管内(湯河原以東)の各駅まで利用する場合(モバイルSuicaやカードタイプのSuica等を希望)

・グリーン券(紙のきっぷ)は購入せず、車内でグリーンアテンダントに申し出てください。

・グリーン券(紙のきっぷ)は購入可能です。

まとめ

結び

首都圏を走るJR東日本のグリーン車。2024年5月現在、最も設備が充実しているのが横須賀・総武快速線を走る『E235系1000番台』です。

端から端までを見ると、神奈川ー東京-千葉という長距離を走る「列車」ということになります。

乗り通す人は稀だとしても、特急列車に近い車内環境で快適に移動しながらスマホ等の充電や、簡単なPC作業環境としては十分な設備を提供してくれている『E235系1000番台グリーン車』の利用価値は高いと言えます。

間違いなく「走るオフィス」と言えるでしょう。

しかしまぁ…コンセント・Wi-Fiがあるだけでこうも乗りたくなるものか(笑)

今回の乗車費用

運賃:久里浜~横浜 740円

グリーン料金:久里浜~横浜 750円

合計:1,490円

参考出典リンク集

JR東日本「普通列車グリーン車」案内:https://www.jreast.co.jp/railway/train/green/

JR東日本「普通列車グリーン車」料金:https://www.jreast.co.jp/railway/train/green/charge/

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溝口将太(みぞしょー)

道路を70万キロ以上走り続けている男がサウナの素晴らしさに目覚め、「モビリティとスパ・サウナがあれば幸せ」という思いつきで『モビリティサウナー』を名乗る。 愛車・鉄道乗車記・サ活記事などをマイペースで更新(実際にかかった費用を極力掲載)。お小遣い稼ぎでGROMに跨りフードデリバリーも積極的に稼働中。 ご依頼を受けたり興味を持ったクルマのレビューや出来事も執筆・掲載。最近はコスパに優れた「パーク&ライド」を見つけることに情熱を注ぐ。

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