いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
今回は『東武特急 リバティ』についてまとめてみたいと思います。2022年3月12日(土)のダイヤ改正を記に変更される内容もあるので併せて記載しています。おまけ要素として特急「スペーシア」との乗り心地比較もお届けします。
こちらのブログは2023年3月18日(土)のダイヤ改正を反映させております。
東武鉄道が運行する特急「リバティ」とは
出典:東武鉄道
特急「リバティ」は東武線内で最もフレキシブルに活躍する特急型車両「500系」の愛称です。”フレキシブル”というのは文字通り東武線内において広範囲で運行されており、主に以下の区間が挙げられます。
500系 特急列車(中長距離)
・特急「リバティけごん」:浅草ー東武日光
・特急「リバティきぬ」:浅草ー鬼怒川温泉
・特急「リバティ会津」:浅草―会津田島
・特急「リバティりょうもう」:浅草ー葛生・伊勢崎・赤城
特急「リバティ会津」は『野岩鉄道』『会津鉄道』へ直通運転を行っています。
また、近距離特化の特急「スカイツリーライナー」や東武アーバンパークライン(東武野田線)の特急「アーバンパークライナー」としても活躍中です。
500系 特急ライナー(近距離)
・特急「スカイツリーライナー」:浅草ー春日部
・特急「アーバンパークライナー」:浅草⇒大宮・柏 【春日部で分岐】
・特急「アーバンパークライナー」:大宮ー春日部ー柏
基本的には観光特化というよりも通勤やビジネスユースをメインに捉えた特急と言えるでしょう。
特急「リバティ」の種類・停車駅
それでは特急「リバティ」の種類と停車駅を見てみます。同じ特急でもダイヤによって停車駅が異なるのも特徴です。
特急「リバティけごん」停車駅
特急「リバティけごん」停車駅
浅草ーとうきょうスカイツリーー(曳舟)ー北千住ー春日部ー(南栗橋)ー(杉戸高野台)ー(板倉東洋大前)ー栃木ー(新栃木)ー新鹿沼ー下今市ー東武日光
()は一部の列車が停車
特急「リバティきぬ」停車駅
特急「リバティきぬ」停車駅
浅草ーとうきょうスカイツリーー(曳舟)ー北千住ー春日部ー(南栗橋)ー栃木ー新鹿沼ー下今市ー東武ワールドスクウェアー鬼怒川温泉
()は一部の列車が停車
特急「リバティ会津」停車駅 何気に私鉄ナンバー1の乗車時間を誇る
特急「リバティ会津」停車駅
浅草ーとうきょうスカイツリーー北千住ー春日部ー(板倉東洋大前)ー栃木ー新鹿沼ー下今市ー新高徳ー鬼怒川温泉ー鬼怒川公園ー新藤原ー龍王峡ー川治温泉ー川治湯元ー湯西川温泉ー中三依温泉ー上三依塩原温泉口ー会津高原尾瀬口ー会津田島
()は一部の列車が停車
特急「リバティ会津」は2022年3月のダイヤ改正を機に停車駅などが見直されています。
出典:東武鉄道
具体的には特急「リバティ会津」101号が板倉東洋大前に停車する以外は全てのダイヤで停車駅・通過駅が統一されています。下今市ー会津田島においては通過駅が拡大され、おそらく乗車時間は短縮されるので遠距離利用者の利便性は増すとも言えるでしょう。
3時間以上という乗車時間は直通運転こそありますが私鉄ナンバー1を誇ります。また、鬼怒川温泉ー会津田島間のみ乗車する場合に限り、乗車券のみで乗車可能です(特急券持参の乗客が現れたら移動すること)。
特急「リバティりょうもう」停車駅
特急「リバティりょうもう」停車駅
浅草ーとうきょうスカイツリーー(曳舟)ー北千住ー東武動物公園ー久喜ー(加須)ー(羽生)ー舘林【館林より分岐】
館林ー佐野市ー佐野ー田沼ー葛生
館林ー足利市ー太田【太田より分岐】ー木崎ー境町ー新伊勢崎ー伊勢崎
太田ー藪塚ー新桐生ー相老ー赤城
()は一部の列車が停車
特急「リバティ」の時刻表
春日部・東武日光・鬼怒川温泉・会津田島 方面時刻表
2023年3月18日(土)改定
館林・葛生・伊勢崎・赤城 方面の時刻表
2023年3月18日(土)改定
特急「リバティ」の利用料金(運賃/特急料金)
一例として特急「リバティ」を利用する際の運賃と特急料金を記載します。浅草から各方面への合計料金になりますが、これが最高額になります。
特急「リバティけごん」「リバティきぬ」「リバティ会津」の利用料金
浅草からの運賃・特急料金
運賃+特急料金=合計料金 2023年3月18日(土)運賃・料金改定
・浅草ー春日部:550+540=1,090円
・浅草―東武日光:1,400+1,650=3,050円
・浅草ー鬼怒川温泉:1,590+1,650=3,240円
・浅草ー会津田島:3,310+2,340=5,650円
鬼怒川温泉ー会津田島間のみ乗車する場合に限り、乗車券のみで乗車可能(特急券持参の乗客が現れたら移動すること)。
特急「リバティりょうもう」の利用料金
浅草からの運賃・特急料金
運賃+特急料金=合計料金 2023年3月18日(土)運賃・料金改定
・浅草ー館林:920+1,250=2,170円
・浅草ー葛生:1,090+1,450=2,540円
・浅草ー伊勢崎:1,230+1,450=2,680円
・浅草ー赤城:1,230+1,450=2,680円
特急「りょうもう」で運用されている東武200型・250型電車
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
特急「りょうもう」は特急「リバティりょうもう」より最大200円安く利用できます。
特急券の購入方法
東武線の特急券の購入方法は「駅(窓口・券売機)」「旅行代理店」「インターネット購入」が挙げられますが、インターネット購入がとても便利です。
特に会員登録などは必要ありません。
特急「リバティ」の車内設備
出典:東武鉄道
2022年1月現在においては最新の特急型車両の500系「リバティ」は100系「スペーシア」や200型(250型)「りょうもう」にはない魅力的な設備が備わっています。
- コンセントは足に干渉することも
- 座席背面テーブル
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
「リバティ」の利便性が光るのはビジネスユースに特化している点。Wi-Fi・コンセント・背面テーブルがしっかり完備されています。「スペーシア」にはコンセント・背面テーブルがなく、「りょうもう」にはコンセントがありません。Wi-Fiは全特急列車に設置されています。
- サイドテーブルも設置
- 赤丸はリクライニングスイッチ
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
座席背面テーブルの他にアームレストに格納されているサイドテーブルも使用可能。シートはもちろんリクライニングします。
出典:東武鉄道
「リバティ」のシートは座り心地が若干硬めな印象でシートピッチは1000㎜。これは「りょうもう」の985㎜を上回り「スペーシア」の1100㎜には劣りますが、座席下まで足を伸ばせるの思ったよりも空間に余裕はあります。
最新の特急なので他と比較するとトイレが綺麗です。
おまけ 特急「スペーシア」との快適性を比較
特急「スペーシア」の快適性
出典:東武鉄道
あくまで個人的な感想ですが、2017年に登場した「リバティ」も一部の機能を除いては「スペーシア」には勝てないと感じています。
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
それはシートの快適性です。ヘッドレスト付きの大型シートは程よい柔らかさに1100㎜を誇るシートピッチ。シート中央にアームレストが格納されているので左右でアームレスト付きということになります。そしてフットレストと大きな窓による眺望は特別な移動をより実感できます。
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
コンセントはありませんが東武伝統(?)の側壁折り畳みテーブルはノートパソコンとの相性は良好で快適に作業が捗りました。たまに途切れますがWi-Fiは完備されています。
筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)
シート端のアームレストにはサイドテーブルが格納されています。
特急「スペーシアX」デビュー 実際にスタンダードシートに乗車
まとめ
結び
フレキシブルに活躍している500系「リバティ」は今後の東武特急の”縁の下の力持ち”としてさらなる活躍が期待されます。一方でフラッグシップ特急の座は「スペーシアX」が担うことになります。
こちらのブログは2022年3月12日のダイヤ改正のタイミングで再編集する予定です。
こちらのブログは2023年3月18日(土)のダイヤ改正を反映させております。
参考出典リンク集
特急「リバティ」紹介:https://www.tobu.co.jp/railway/special_express/vehicle/revaty/
スペーシアX特設サイト:tobu.co.jp/spaciax/