いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
Twitterを始めとしたSNSで話題になってしまいましたが、以下のような事案が発生してしまいました。
こ、こんなことが起こるのか…。
【恐怖】岡田眞善さんがタクシーに乗り「フジテレビまで」 → 運転手が頭おかしすぎてまさかの大惨事に発展!生放送に大遅刻してしまう… : はちま起稿 https://t.co/4lluw4EUSW— 溝口将太 (@mizoimp) September 9, 2020
俳優の岡田眞善さんを乗せたタクシーが超大迂回をしてしまったという事案。私も初めて見た時は開いた口が塞がらなかったのですが、やはりこういったことは起こり得るものだといういうことでどうすれば未然に防ぐことができたかを考えてみたいと思います。
今回はTwitter上のツイートを多数引用させていただきます。
川崎市某所からお台場フジテレビへ
岡田眞善さんご本人の発言から乗車開始場所は川崎市内の中原街道沿い近辺だと推測できます。
Twitter上のツイートを参照
こちらはTwitter上に投稿されていた該当車両のルートをマップに起こされたものです。赤いラインが実際の走行ルートで青いラインが合理的な走行ルートです。
出発地点から「南千束」交差点(中原街道×環状七号線)までは正しいルートでしたが、タクシーは環七を左折し大迂回が始まりました。
それから世田谷にあるという『株式会社フジテレビ』がある場所へ到着します。
昨日のタクシーの流れ・・・・
運転手さん、フジテレビって・・・まとめてみた。 https://t.co/X4WUmwHCLl
— 岡田眞善 (@shinzenOKADA) September 8, 2020
Twitter上のツイートを参照
それが岡田眞善さんご本人のツイートにもあるこちらだったわけですね。
お台場にあるフジテレビは『株式会社フジテレビジョン』ですのでこのドライバーの方がもし『フジテレビ』でナビ入力を行っていたとしたら…その時点で大きなミスを犯していたとこになります。
そもそもフジテレビ=お台場という認識はあったそうなので今一度よく確認をしておくべきでした。まぁこの辺りは後述します。
場所が違うことが判明し、タクシーはなぜか東名高速を名古屋方面へ進むことになります。私は『ドッキリ』なのではないかと思いましたがどうやら違うようで、その後「横浜町田IC」まで進みなぜかそこから国道246号線で「横浜青葉IC」へ戻り、最近開通した首都高速で湾岸線へ向かいお台場へと至っています。
タクシー代の総額は3万円を超え、岡田眞善さんは90分遅れでフジテレビに到着したそうです。
ちなみに、このような場合支払いはどうなるのか…ですが、そこまで乗ったという事実は発生しているので厳密にはタクシー代を収める必要があります。しかし常識的に考えてお客様に請求することはほぼ不可能でしょう。タクシーには出発地から目的地まで合理的なルートで走行する義務も生じています。これがルート確認で乗客・乗務員双方が納得・一致したルートで走行することが契約に含まれています。だからルート確認が重要なのですね。
結論を申し上げますとタクシー代の回収はほぼ不可能…ということになります。
この事案、未然に防げたか
さてこの事案、未然に防ぐことはできたのでしょうか。どうすれば未然に防ぐことができたのでしょうか。
運行管理者も学ぶべき
先ず私が気になったのは、このタクシー会社の運行管理者はなぜ該当ドライバーを配車したのか…です。途中、岡田眞善さんが「あのー、港区の、お台場のフジテレビですから、戻って、3号線入って、環状線で行きましょう」と伝えているにも関わらず東名高速を走っているわけです。
乗客が乗務員に答えを示してくれているにも関わらず大迂回をしてしまいました。確かに東京の地理には不案内なのかもしれませんが、それは残念ですが言い訳にしかなりません。
少なくとも乗務員の方はタクシードライバーとしての接客の基本はできていなかったということになります。そのようなドライバーを運行管理者は配車してしまったというのは事実です。
タクシー会社から見れば契約先企業の依頼(この場合はフジテレビが依頼した配車)ですのでVIPになるわけです。運行管理者と乗務員が綿密な打ち合わせを行い、間違いなく確実に対応しなければならない仕事であったはずです。
岡田眞善さんは「ルーティンの、いつもの人とは違う」としています。だからこそいつも通りの結果を出さなければならなかったのです。これは運行管理者の質も問われることになるでしょう。
運行管理者は乗務員の方との綿密な打ち合わせを打診しておくべきでした。まぁあえて運行管理者の気持ちを代弁させていただくと…ルートからしてミスを犯してしまうとは思わなかったのでしょう。決して難しいルートではありません。
乗務員がしなければならなかったこと
このブログの本題ですが、乗務員の方がしっかり準備できていれば何も問題は起こりませんでした。ハッキリ言って走行ルートも楽勝レベル。道中事故や渋滞で経路変更を要する場合はその時に確認を行えば済むレベルでした。
ナビ入力をした時点で疑問を持つべきだった
乗務員の方はフジテレビ=お台場であることは認識しているようです。であれば世田谷の『株式会社フジテレビ』がナビに表示された時点でおかしいと思わなければなりませんでした。その上で運行管理者へ連絡し、修正できていればよかったのです。
100歩譲って岡田眞善さんへ直接伺ってもよかったと思います。お台場のフジテレビへ確認の上で「このまま中原街道で荏原から台場まで高速で向かってください」と伝えてくれていたでしょう。
ナビは参考程度です。一般の方はともかくプロドライバーはナビを参考にしつつもそこから合理的なルートを導き出さなければなりません。
冷静な判断ができていたか
世田谷の『株式会社フジテレビ』が間違っていたことがわかった時点で冷静に対処するべきでした。しかしこの先もナビのルートを100%信じてしまい、あらぬ方向へと向かってしまいました。
最終目的地はどこだったのか今でも興味が尽きませんが、とてもドライバーの方が冷静であったとは考えられません。まぁ岡田眞善さんの「ほんと、運転手さん、頑固だった」という言葉から実は冷静でとんでもない精神力をお持ちのドライバーである可能性も否定できませんが…(笑)
とにかく該当乗務員への教育は今一度見直した方がよいと断言せざるを得ません。
綿密な打ち合わせを行う姿勢を
繰り返しになりますが、配車依頼を受けた時点で運行管理者へルートなどの確認はしておくべきでした。「いつもはどのようなルートで走ってる?」の一言ですべて解決です。そこが残念でなりません。
まとめ
そのうち笑い話になるのでしょうが、今一度このタクシー会社と乗務員は反省をしていただきたいと思います。しかし決してクビにしたり辞めたりはしてほしくないと思います。
人間ですのでミスは誰もが犯してしまうものですが、それを未然に防げることが隠れた名手だと思います。そしてそれは個人のほんの少しの自発的な言動・行動で未然に防げるものが大半を占めています。
ミスを犯してしまった時の言動・行動こそ個人の真価を発揮するとも言われていますが、確実な仕事をこなすために未然に防ごうとする姿勢もまた個人の真価を発揮するのではないでしょうか。