4シーターのBRZ 大人3人ならギリギリセーフ?
さてこのBRZ…申し訳程度ですが後ろにシートが2名分セッティングされています。つまり2ドア4シーターという実用性も兼ねているスポーツカーなのです。
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
BRZ/GR86は最大4名乗車を可能にしているのもポイントの1つ。しかしご覧の通りのこの狭さ…小柄な女性ならそれなりの時間でも乗車可能かもですが、野郎はどうでしょう?
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
いつもの先輩方2名に乗車してもらいました。私は当然運転席で、先輩たちは助手席と助手席側の後部座席。身長は約177㎝(ガッシリ)と約176㎝(細身)。172㎝の私よりも背が高いです。後部座席には細見先輩に乗車してもらいました。
一眼レフカメラで後席から撮影
先輩提供
途中「どうですか?」と声をかけると「身体を中央寄りにして座ればそこそこ平気」という意外なお返事が。後席からカメラで写真を撮れるくらいには余裕があるそうです。
私も後席にちょっと腰かけてみましたが、なるほどシートがしっかりしており工夫をすればそこそこ座れるような気はしました。
ちなみに、車内撮影を行うときは画像のような道具をつかってiPhoneで収録してみようと考えています。いろいろと試していますがたぶんガンマイクを設置することになるかなぁ。
具体的な走行ルートは東京都墨田区⇒首都高速⇒常磐道(守谷SAで休憩)⇒夜間の牛久大仏エリア⇒『南柏天然温泉 すみれ』さんで風呂&サウナ⇒東京というドライブ。
約130キロのドライブでした。
途中で休憩を挟んでいますがこれくらいなら後部座席でも耐えられるそうです。本当かなぁ(笑)
途中サウナ目的で立ち寄ったスパ銭『南柏天然温泉 すみれ』はよかったです。サウナーとしての取材はほとんど行っていませんが、今度はじっくり時間をかけて堪能したいと思います。
BRZの気になるところ
そんな末永く乗りたい相棒ですが、まったく気にならないところがないかというと…そうではありません。
ドライバーズシート目線での収納はほぼ皆無 ティッシュボックスですら置くところはなし
スポーツカーあるあるかもしれませんが、このBRZも運転席周りの収納スペースはほぼ皆無と言っていいでしょう(笑)
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
ドライバーズシートから手を伸ばして使えるスペースはドアインナーポケットとセンターコンソールボックスのみです。
容量も極小でティッシュボックスすら置くことができません。必要ならばリアシートに置くことになるでしょう。
私は飲み物とスマホでほぼ埋まってしまいます(笑)
サードパーティー製品で多少のカバーは可能かもしれませんがこれは割り切るしかありません。ただしラゲッジスペースは実用性も兼ね備えているので、旅行やアウトドアなどで困ることはないと思います。
高速走行時はステアリング操作に対する一瞬の遅れがある?
現時点で一番気になる点ですが、特に高速走行時におけるステアリング応答性が一瞬抜けるような感覚があります。進路変更(車線変更)時にステアリングを軽く切ると、動き自体は穏やかで正確ですが動き出す瞬間の挙動まで一瞬の間があります。
ただこれは他の領域ではむしろ反応が物凄くいいと感じるからこそ気になった部分です。
例えば大きなカーブやワインディング走行ではステアリングをそれなりに切ると思いますが、それなりに切った時の反応・ダイレクト感は本当に素晴らしいものです。だからこそほんの少ししか切らなかった時の一瞬の間が気になってしまいました。
この点はSTIのフレキシブルパーツを装着予定なのでどう変化を感じ取れるか楽しみにしている部分でもありますが、たぶんわざとそのようなセッティングにしてるのかなぁと思いました。
というのは、私が思う限りGR86ではそれは感じませんでした。
BRZは穏やかかつ正確にクルマ動かすという方向性なので、意識しない操作に対する動きを抑制しているのではないかと。それならばこの一瞬の間も納得で、例えば高速道路を同乗者と会話を楽しみながらの進路変更ではむしろちょうどいいんですよね。
結果的に同乗者は直進安定性も高く感じ、リニア過ぎる挙動への不安を感じることもないでしょう。
クラッチペダルのストロークがちょっと深い…かな?
あくまで個人的にはですが、クラッチペダルのストローク量がちょっと深いかなと感じます。もう少し浅くしてくれればシートポジションが定まりやすいのですが…ちょっと気になりますね。それとブレーキペダルとアクセルペダルの距離が遠くヒール&トゥもやりづらいという声もしばしば。
ダッシュボード周りの質感はよくない
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
性能と価格帯を考えれば本当によくこんなクルマを世に送り出してくれたと感謝感激の嵐ですが、実際に所有してみると…やはり内装の質感はどうしても気になってしまうものです。
特にインパネ周り…水平基調にするための苦労はものすごく感じるのですが、触ってみるとプラスチック感満載。そのうちガタピシ音がするのではないかと覚悟しています。
ダッシュボードはソフトパッドですがこちらも高級感は感じられず。フロントガラスへの反射を防ぐ目的と合わせてダッシュボードマットを設置することも検討しています。
本当にコストと睨めっこしながら一生懸命開発している様子は伝わります。まぁでも…もう20万くらい車両価格がアップしててもいいから素材の選定をもう少し…とも感じました。
ドアトリムはよく見ると上部(ショルダーパッド)はメーターバイザー同様のブランノーブ表皮巻で触り心地も上々。トリム中央部は合成皮革とハードプラの組み合わせですが、アームレストカバーの合皮の薄さはちょっと気になりますね。
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
下部はハードプラで乗降性を考慮されている形状ですが、足が当たれば簡単に跡が付いてしまうでしょう。私はFJクラフトさんの「ドアプロテクトマット」を装着。詳細は別途ご紹介しますね。
ドアは大きめなので乗降時のドアパンチには要注意
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
これは2ドアスポーツカーなので仕方ないですが、ドアが他車種と比較すると横に大きめ(長め)なので駐車場などでの乗降時は注意が必要です。
特に助手席にゲストを迎えている時、ドアの感覚が掴めず隣のクルマにドアパンチなんてことも十分ありえるので注意してあげてください。
今のうちに乗ってほしい…そんなクルマの1台
まだまだ勉強することが多いのであまり偉そうなことは言えませんが、街中・高速道路を走ってみて本当に楽しいと感じることができるクルマです。
もちろんカスタムを前提で開発されているとも思います。私はSTIのエアロパーツを装着していますが、それでもこの完成度の高さは本当にすごいと思います。吊るしでこの性能ならばカスタム意欲も当然湧いてくるでしょうしそれに応えてくれるクルマでもあるでしょう。
38歳にして初めてMTを所有してそこそこ走りこみましたがだいぶ慣れました。私でも大丈夫なのできっとみなさんも大丈夫でしょう。この機会にライトスポーツカーの6MT…いかがでしょうか。
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次のページでは装着オプションなどを含めた車両価格をご紹介します。