いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
クルマやバイクに乗られているみなさん…多くの方が「ETC車載器」を搭載・利用されていると思いますが、そのETCを利用した決済サービスをご存じでしょうか?
今回はクルマやバイクで移動する方に便利な決済サービス『ETCX』をご紹介します。
ETCXについて 登録費用・年会費は一切かからないので登録価値あり
ETCXとは ETC車載器を活用したキャッシュレスサービス
「ETC」とは「Electronic Toll Collection System」の略で、高速道路や有料道路など自動車専用道路の料金所ゲートにて、ETCレーンを走行することで一時停止することなく認証・決済を行う手段として広く普及しています。
国土交通省のある時期の統計によると、料金所におけるETC使用率は91.9%であるそうです。その普及率の高さに着目し、ETC車載機の利用を前提としたキャッシュレスサービスが『ETCX』です。
おサイフケータイと同じ表現をするのならば「おサイフカー」といったところでしょうか。
しかしETCとは違い注意するべきポイントがあります。それが…
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
注意ポイント
料金所では一時停止
高速道路の料金所でETCゲートを通過する時は徐行で通過していますが、ETCXを利用する際は一時停止を求められます。
これはETCXのサービスを展開・提供するETCソリューションズ株式会社によると、「高速道路とは異なる新しいシステムで運用するサービスのため」だそうです。そのためETCX用に会員登録を行うことを求めています。
会員登録 登録料・年会費は一切無料
以下のリンク先からお持ちのETCカードを登録することができます。もちろんETC車載機もお使いのものがそのまま活用できます。
一部利用できないクレジットカード(から発行されているETCカード)があります。
登録料・年会費等、費用は一切かかりません。例えばドライブスルーやガソリンスタンドなど、今後も利用可能施設は拡大されるようです。
車内で現金の受け渡しをする必要がなくなるので便利な決済手段の1つだと思います。特にバイク乗りの方でETCを利用されている方にはお勧めと言えます。
ETCX対応の有料道路(一例) 会員登録後、割引適用のために割引申し込みを行う
今後ETCXが利用可能になる有料道路は増えると想像していますが、私にとっては身近で最近運用を開始した道路をご案内したいのですが、その前にETCXに対応しつつ割引制度を実施している有料道路をご案内します。
割引制度を実施している有料道路
熱海ビーチライン
松島有料道路
伊豆中央道・修善寺道路
鳥飼仁和寺大橋有料道路
以上の有料道路ではETCXの利用状況に応じた割引を活用することができます(今後も拡大されるでしょう)。
できるのですが、ETCXの会員登録を完了させた上でそれぞれの有料道路の割引利用申し込みを行う必要があります。
ポイント
ETCXの会員登録が完了⇒マイページから各有料道路の割引申し込みを行う
ちょっとめんどくさい&不親切な設計ですよね。改善を望みたいと思います。
実際にETCXを「アネスト岩田 ターンパイク箱根」で試す
今回のブログの本題です。
アネスト岩田スカイラウンジ
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
実際にETCXの利用会員登録を済ませた上で「アネスト岩田 ターンパイク箱根」でETCXを試してみました。2022年3月28日から利用可能になったそうです。
ここから先は「箱根ターンパイク」と記載しますが、箱根ターンパイクにはETCXによる割引適用はありません。
実際に通行してみる 必ず一時停止を!
この日(2023年4月上旬)はバイク仲間とツーリングを楽しんでいました。全員ETCXへの会員登録を済ませているので試しに箱根ターンパイクを走ってみることに。
箱根ターンパイク・小田原料金所にやってきました。前方のバイクは私の仲間ですが、さらに前にいる乗用車もETCXを利用するようです。
ここで仲間のバイクが料金所で一時停止。特に必要な動作はなく数秒で認証・決済が完了して発進。
もちろん私の番でも一時停止。数秒で認証・決済が完了しました。
バイク乗りの仲間に感想を聞いてみると「お金の出し入れをすることなく便利だと思った」そうです。一方で「高速のETCと同じように徐行で通過できたらいいね」という意見も。
個人的には一時停止は特に気になりませんでした。三浦縦貫道路の交通系IC決済(Suicaなど)より便利ですね。窓を開ける必要もないので雨天の時はより便利に感じるでしょう。
有名撮影スポット「御所の入り駐車場」で撮影
小田原料金所を出るとしばらく気持ちよく走らせることができます。この場面は動画にも収めてあるので追加アップさせていただくつもりです…たぶん(笑)
気持ちよく走らせていると右側に「御所の入り駐車場」が
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
気持ちよくクルマを走らせるとちょっとした駐車場「御所の入り駐車場」が現れます。
御所の入り駐車場の有名撮影スポット
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
某クルマ雑誌、某クルマメディアで撮影が行われている有名な撮影スポットです。この日は散りかけとはいえ綺麗な桜のトンネルが見事でした。
メディア取材か個人撮影かわかりませんが、本格的な機材を使って新型「フェアレディZ」を撮影していました。Zもやはりカッコイイですね!
夜は反対側の木々の隙間から小田原市街の夜景を楽しむこともできます。日没ドライブにもお勧めのスポットです。
ETCX利用可能は小田原料金所のみ(2023年5月現在)
箱根ターンパイクには「小田原料金所(箱根小田原本線)」と「湯河原峠料金所(箱根伊豆連絡線)」2か所の料金所がありますが、2023年5月現在は小田原料金所のみETCX決済に対応しています。今後は湯河原峠料金所も対応可能になることを期待しています。
箱根ターンパイク(アネスト岩田 ターンパイク)を簡単に紹介
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
せっかくなので箱根ターンパイクについて簡単にご紹介しましょう。
箱根ターンパイクは約16㎞の有料道路ですが、そのロケーションから観光有料道路としての側面が強く見られる道路です。私は伊豆方面にドライブする時に国道135号線ルートか箱根ターンパイクルートか…どっちかいつも迷っています(笑)
箱根ターンパイク株式会社は2007年以降は命名権(ネーミングライツ)を採用しており、「TOYO TIRES ターンパイク」「MAZDA ターンパイク箱根」を経て2023年5月現在は「アネスト岩田 ターンパイク箱根」となっています。
ちなみに2017年はマツダとの契約満了を機に一時的に「箱根ターンパイク」に戻っていました。
箱根ターンパイクは「私道」でもあるので各企業からの商用撮影やイベントブースなどを提供したり、場合はによっては貸切(つまり通行止め)にしてスポーツイベントを実施するなど有料道路としてのイメージからかけ離れた存在とも言えます。
もちろん個人企画によるオフ会などのイベント相談・申し込みも可能です。
アネスト岩田 ターンパイク(箱根ターンパイク)の基本概要
料金
普通車・軽自動車の料金
箱根小田原本線:730円 ETCX利用可能
箱根伊豆連絡線:150円 ETCX利用不可
その他125㏄超えのバイクなど料金詳細はこちら
排気量125cc以下の自動二輪車、軽車両、ミニカー、歩行者は通行不可
営業時間
箱根ターンパイクは24時間年中走行可能というわけではありません。
営業時間
5:30~22:30 (最終入場時間は22:00)
天候・その他情勢により、営業時間を繰り上げ・繰り下げする事があります。
自動車専用道路のため、排気量125cc以下の自動二輪車、軽車両、ミニカー、歩行者は通行できません。
イベント等で通行止めになることもあります。通行時は公式SNS(Twitter)で最新情報を確認することをお勧めします。
地図
まとめ
結び
出典:ETCソリューションズ株式会社
まだまだ知名度がそれほど高いとは言えない『ETCX』ですが、今後もサービス拡大を図るということなので、会員登録だけでも済ませておくのはアリだと思います。
何よりクルマに乗っている方だけでなく、バイクに乗っている方も財布を出し入れすることなくキャッシュレス決済が可能なのは魅力的ではないでしょうか。
今後のサービス拡大に期待したいと思います。
参考出典リンク集
ETCX:https://etcx.jp/
ETCソリューションズ株式会社:https://www.etc-solutions.co.jp/
アネスト岩田 ターンパイク箱根:https://www.htpl.co.jp/
静岡県道路公社(伊豆中央道・修善寺道路 ETCX情報ページ)::https://siz-road.or.jp/news/1402