いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
Twitter上にAzitの吉兼さんのブログがアップされていたので読ませてもらいました。
拝読いたしました。うーん…とても苦しい思いをしていたのは伝わるけど、誰に向けた「手紙」なのか…まず伝えないといけない相手・言葉があるのではないでしょうか。 https://t.co/eABKVfZEZc
— 溝口将太 (@mizoimp) November 4, 2020
興味のある方はぜひ読んでみてください。
とても苦しい思い・経験をなされたことはなんとなく伝わりました。
ですが、私としては誰に何を伝えたいのかはイマイチわかりませんでした。それと細かいところですが「その表現は違うぞ」という部分もあるのでそこは訂正されることを勧めたいと思います。
まぁ…おそらく一言でまとめると(CREWで得た)ノウハウを活用してバイク便始めました…ということでしょうか。
CREWのユーザーを置き去りにしてしまった
いきなり厳しいことを言います。
Azit を退職した仲間たちのツイートからはじまって、SNSやNewsPicks上で様々な憶測と共に Azit や CREW のことが取り上げられていた
(中略)
昨年末の整理解雇後はインターネット上でも有る事無い事を言われて
残念ですがこれはあなた方が招いてしまった過程であり結果でもあります。それほど注目をされていたとも言えるでしょう。
NewsPicksは特に動くでしょう。誰にコンタクトを図ろうとするのか?それはパートナーです。
この時にしておかなくてはならかったのは、ユーザー(パートナー・ライダー)の中でも最低でもパートナーは味方にしておくことでした。
(あれほど言っておいてのに…)
動機はどうあれ、CREWに楽しく、CREWの発展のために一生懸命取り組んでいたパートナーが大勢いたのはご存知のはずです。私のところにも多くの相談が寄せられました。
それは本来、前にも話しましたがあなた方が頼られなければならないはずでした。そのノウハウはパートナーに教えてもらいなさいともお話しましたね。
それはもう過ぎてしまった話ですけれど、今後の組織運営にぜひとも活かしてほしいと思います。
そして今回私が一番お伝えしたいことは…
ユーザーに対して一言足りないんじゃないの?
これに尽きます。
「稼働率」という言葉の使い方
細かいことを言うようですが、ここは訂正した方がいいです。
東京では、街中で手を挙げると空車のタクシーがすぐに見つかりますが、これは人を乗せていないタクシーがたくさん存在するということで、つまるところ稼働率が低いのです。
これは違います。確かにコロナ禍により稼働をある程度自粛しているタクシー会社はあります。
しかし考えてみてください。空車のタクシーがすぐに見つかるのになぜ「(タクシーの)稼働率が低い」になるのでしょうか。
「稼働率」が低いのではありません。「実車率」が低いのです。
むしろ空車が多いということは需要に対して供給過多であり、言ってしまえば全体的に稼働率が高いがために起こっている現象なのです。
(供給過多だからと言って値崩れすることはありませんが…)
でもタクシーの稼働率はこの先も極端には下がりません。タクシー会社の売却先はタクシー会社です。自分の会社の車両を動かそうとするのは当然であり、仮に全体で「せーの!」と稼働率を抑えない限りは空車だらけの現状は続くでしょう。
ここは訂正されることをお勧めします。
CREWを続けておくべきだった
私が知る限りですが、Azitが展開している事業は、吉兼さんのブログで取り上げられている「CREW Express」と「ドライバーズコネクト(前:CREW Pro)」です。
サービス内容についてはこちらをご覧ください。
ついでに読む
https://mizosho.com/2020/09/crew-service/
誰も予想だにしなかったコロナ禍でCREWはサービスを休止しました。それは仕方ないと思います。
ですが復活することはなく、2020年9月末に「2020年12月28日をもって正式に長期休止が決定されました」という通知が届きました。
詳細はこちらのブログに記載してあります。
ついでに読む
https://mizosho.com/2020/10/think-rideshare/
正直ここは粘ってほしかった…後出しジャンケンのような言い方になりますが、Go Toトラベルで東京都内での人の移動もそれなりに戻ってきている感はあるのです。
理想論ですが、日本全国にCREWが知れ渡っていたら…それなりに盛り上がっていたのではないでしょうか。
CREWというサービスにAzitの利益を生み出せる仕組みが構築できていれば、東京での実績をきっかけに地方創生に向けた移動手段として提案できていたと思うのです。
それと…あまり言っていい話ではないかもしれませんが、人の移動がある程度戻っても、タクシーでの移動が完全に復活することは当分(もしかしたらずっと)ないでしょう。
私が直接聞いた話では、「会社に飲み会を禁止されている。当然タクシー代の領収書も切れない。CREWみたいなサービスがあったらもう少しお金を街やCREWに使ってあげたい…」という声もありました。本当です。
新型コロナウイルスの感染者が発生した企業では飲み会や接待を禁止しています。ですが「対策をしっかり施した上でちょっと内緒で飲みたい…」という声が挙がるのも当然なのです。良いか悪いかは別として。
そんな時、CREWは活躍できたのではないでしょうか。もちろん感染症対策は万全の上で…です。
結び
「人が移動しなくなった」だからCREW Expressを始めました。それはそれでいいと思います。
ですが人が移動しなくなるなどあり得ません。これからも人の移動手段には工夫が求められるでしょう。その工夫の手段の一つに「CREW」が挙げられてもいいのではないでしょうか。