エアポート急行として運転 ロングシートとしては最強の部類?
それでは実際に撮影した画像を交えて1890番台の車内をご紹介ます。個人的にはロングシートとしては最強クラスの車両だと思います。
車内設備の紹介・シートの座り心地など
車内空間
デュアルシートである関係上どうしても通路は狭くなってしまいます。しかし狭さを感じるかというと特にそうは感じませんでした。あくまで従来のロングシートと比較すると狭くなるというくらいです。
シート
筆者撮影
ロングシートモードはこのような感じ。
シート幅は京急で最も広い460㎜を確保。2100形よりも10㎜広いそうですが、これはJR山手線や横須賀・総武快速線を走るE235系ロングシートと同じ幅です。
シート地は抗菌・抗ウイルス仕様。「三浦半島の旅」をイメージした波模様がデザインとしてあしらわれています。波に見えるかどうかは人それぞれですが…。
筆者撮影
シートの仕切り版も三浦半島の波を思わせるようなデザインになっていますね。おそらく意図的にでしょう。今後も三浦半島の観光誘致に力を注いでもらいたいものです。
荷物棚には座席番号が表示されています。荷物棚自体にはもう少し質感を追及してほしかったですね。
筆者撮影
シート転換はレバー式ですが、ロングシートモードではロックがかかっていました。クロスシート時はこのレバーを用いて転換することで向かい合って座ることができます。リクライニング機構はありません。
座り心地
みなさんが一番気になっているのが乗り心地(座り心地)だと思います。あくまで私個人の感想ですがこれはロングシート最強の部類だと感じました。
具体的には硬すぎず柔らかすぎず。シート幅に余裕があるので私の身体は見事にフィット。1時間~2時間程度の乗車時間でも疲れにくいでしょう。
ネット上には「N700系新幹線自由席のような座り込心地」という感想がありましたが、実際に座った私も同じように感じました。
筆者撮影
すごいと思ったのがこのヘッドレストの形状。寄りかかるのにいい塩梅で頭を傾けるとすごく気持ちのいいものでした。
筆者撮影
従来の「フカフカシート」も通勤型車両としては最高ですが、程よい硬さも好きな私としては1890番台のこの座り込心地は…ロングシートではちょっと他では味わえないと思いますね。
ただ、柔らかさを重視する方はフカフカシートがいいでしょう。
アームレスト(肘掛)は十分な面積を確保。片方しかないのが残念ですがそれはワガママでしょうか。
ファンの方には申し訳ありませんが「Qシート」「京王ライナー」「Sトレイン」などよりも座り心地は1890番台が上です。
コンセント
筆者撮影
コンセントはシート下に設置されています。ロングシート時はちょっと工夫が必要ですが、電源自体はロングシート運用時でも使用できます。
前面展望席
「かぶりつきシート」と呼ばれる前面展望席が復活しました。復活ではありますが、現役で前面展望席付きの車両は走っているので京急線内としては特段珍しいものではありません。
噂の極細窓ですが、「前面展望に側窓はあった方がいい」という京急のこだわりが聴こえてきます。
筆者撮影
実際に座って前を見るとこのような感じに。確かにもの極細窓ですが無いよりは明るく感じます。
筆者撮影
500mlのペットボトル程度なら楽に置けそうです。足元はつま先を入れる隙間があるので多少は足を伸ばすことができます。
筆者撮影
前面展望席にもコンセントを完備。面白い所に設置されていますが反対の足元側にも設置されています。
デジタルサイネージ
車内の案内表示は2画面式で他の1000形とほとんど差は感じません。見やすいですね。従来同様にドア上部のみの設置なのでE235系のようなデジタル広告の採用は見送られたように思えます。
E235系のようにシート上部にも設置して広告収入でも稼げばいいのに(笑)
防犯カメラ
最近の新型車両では標準的な装備になりましたが、1890番台にも防犯カメラが設置されました。
トイレ
京急初のトイレ付き車両は男性用トイレも設置されています。
筆者撮影
トイレは車いすの方も安心して利用できるよう押しボタン式自動扉です。
男性用トイレは実際に利用しましたが、扉は手動で少し重いかなと感じました。トイレ内は高級感ある空間を演出していて気持ち狭いかなと思う以外は立派なものでした。
イベント列車でも有効活用できそうです。
Wi-Fi環境
残念ながら車内にWi-Fiの提供はありません。
私の知る限りでは上大岡駅や金沢文庫駅などのホームで利用できるのですが、使用制限が15分×3回で京急はWi-Fi環境については相当遅れている…というかケチだとしか思えません。
次のページでは車体デザインと2100形と比較してどうかをお伝えします。愛称の「Le Ciel(ル・シエル)」の掲出紹介も。