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【試乗記】カレコのトヨタ・86で房総半島をロングドライブ

2021年6月13日

86でロングドライブ&走行レビュー

今回のドライブは人様のクルマですのでVSCは常時オン、「G」グレードはトルセンLSDもないのでそれほど攻めた走りは行いませんでした。

走行ルート

始めに今回の走行ルートを簡単にご紹介しましょう。

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麻布十番をスタートし、国道357号線(湾岸道路)で東関道の湾外市川ICまで流します。

湾岸市川ICから東関道に入り、宮野木JCTから京葉道路で蘇我ICまでは高速ルート。

再び一般道で木更津近辺を経由して国道127号線で館山へ。続いて国道128号線(外房黒潮ライン)で安房鴨川を経由して茂原へ向かいます。

茂原から県道を抜けて千葉、湾岸道路経由で千鳥町から首都高速で芝公園までというルート。

トータル約325㎞の道のりです。

今回の走行レビューは一般道(東京都心)・一般道(湾岸道路)・東関道&京葉道・一般道(国道16号&127号&128号)・首都高速という順でお届けします。

東京都心

18時30分頃に麻布十番からスタートしました。1日の中でも比較的交通量が多い時間帯。視界性能がより求められる場面です。

シートはホールド性は高い形状。運転に慣れていない人は疲れやすいかもしれません。

「G」グレードなのでステアリングやシフトノブがウレタン製でパドルシフトもありません。ここは致し方ないところですがちょっと残念。

86はクーペスタイルなので斜め後方の視界はよくありません。特に左斜めは助手席のシートポジション次第では絶望的に見えなくなります。

サイドミラー・ルームミラーを多用して安全確保に努めましょう。意外と86のルームミラーはよく機能していて私にとっては丁度いい高さでした。

フロントの視界はよくキープしてあると思います。無いよりマシ程度ですが三角窓もあります。

エンジンはレスポンスが良く周囲のクルマからの圧力を感じることはありません。ステアリングも適度な重さ。ボディもしっかりしているのでオンザレール感を強く感じます。

実際に走らせるとクルマが小さく感じます。確かにドライビングポジションが低いので隣の「カローラスポーツ」すら一瞬SUVに見えてしまいますが特に恐れることはありません。

スポーツカーらしく足回りは硬めです。ちょっとした路面の変化をよく捉えてくれますが突き上げ感は強いです。振動が残りませんが同乗者は長時間走行で疲労を感じやすいかもしれません。

レインボーブリッジから湾岸道路へ

国道357号線は交通量も多く一般道としては高規格な道路です。ここでは直進安定性を確かめます。

芝浦ふ頭から下道のレインボーブリッジを渡りますが、ループ部でFRのスッキリしたコーナリングに夢中になります。

大きなループ部は首都高速にはない道路

レインボーブリッジ下道の特徴はこの大きなループ。86は修正舵の必要性がないほどスッキリと曲がってくれます。

水平対向エンジンで低重心(重心高460㎜)が利いているのかどうかはわかりませんが、確かに横風が強いレインボーブリッジを走行中にブレることはありませんでした。

湾岸道路では巡航速度を少し上げてみます。ここで気が付いたのは6速ATがとても優秀だということ。シフトスピードがものすごく速いです。アウディのティプトロニックより速くショックも抑えられていますね。

信号待ちからの加速もいいです。サウンドクリエイターという86/BRZ専用(?)の機構が車内にエンジン音を届けてくれます。

エンジンサウンドは3000回転くらいから車内に響きますが個人的にはちょっと籠った音のように感じました。やる気にさせてくれる「演出」だと思いますが「要らないよ」という人も多いでしょう。

ちょっと気になったのが中速域からの加速。2000回転~2500回転くらいのところでトルクが少し細くなります。

直進安定性は高いですね。86はハンドリングマシンだと思っていましたがストレートもいいと思います。エンジンをターボ化する人が多いのも納得です。

東関道&京葉道路

高速道路です。スペック表にもある通りこのクルマが最大のパフォーマンスを発揮するのが高回転域です。3速で引っ張りましたが高速域はよく伸び安定性もしっかりキープしてくれました。

しかし欧州車のような重厚感はさほど感じません。おそらく1230kgという軽量なボディのためでしょうが、スペックを考えると「軽さは正義」をわかりやすく体現しているクルマだと思います。

東関道では気が付くと速度は1××㎞/h。お巡りさんが怖いので無茶はしませんでしたが、これは高速も愉しめるクルマですね。

宮野木JCTから京葉道路に入ります。80㎞/hで巡行しましたがとっても快適です。段差もほとんどないのでスポーツカー=不快な乗り物と思っている彼女・奥さんがいる方は高速道路を80㎞/h程度でドライブして説得しましょう(笑)

国道16号線・127号線・128号線

長い区間を下道で走ります。

内房線の姉ヶ崎ー長浦の区間は京葉工業地域の一画。特徴的なのは大型車の通行が多いので轍が多く発生しているところです。このような路面はボディの突き上げ感や乗り心地を確かめることができます。

路面の変化をダイレクトに伝えますがちょっとした轍でもガツンときます。突き上げ感はSUVやファミリーカーと比較してしまうと当然大きいです。

収まりは良好です。振動が残らずしっかりショックを吸収しているのがわかります。走行距離が約7,000キロの個体なので距離を重ねると乗り心地も変わるかもしれません。

夜間のスポーツカーはカッコイイ

筆者撮影

日も完全に暮れたので途中のコンビニで1枚撮ってみました。リアフェンダーの盛り上がりが美しいです。

 

千葉フォルニアにて 筆者撮影

せっかく千葉に来たので『千葉フォルニア』に来ました。

Googleマップに『千葉フォルニア』で検索してもガッツリ表示されます。ドライブスポットとして有名ですね。

127号線を下り館山を目指します。

金谷港にて 筆者撮影

金谷港で10分ほど休憩しました。ここは久里浜と金谷を40分で結ぶ『東京湾フェリー』が運航しています。自動車航送も可能なのでドライブルートとしても人気の港です。

館山へ向かう途中、海岸沿いではありますがワインディングのような道もありました。人もクルマもいないのでハンドリング性能を確かめてみます。

よく曲がります。少なくとも私の運転では十分な運動性能。フロントが軽いのでスッキリとコーナリングにイン。リア駆動でタイヤを押し出してクイックにカーブを駆け抜けます。一切のブレがない挙動は気持ちいいですねー。

助手席の友人は興奮していました(笑)

86はカーブの途中で加速してもそのスタビリティをキープします。普通はカーブの手前でしっかり減速、通過した後に加速するのがカーブの正しい通過方法ですが、この手のクルマは…うん(笑)

館山から国道128号線へ入り外房を目指します。「外房」の定義はところどころ違うと聞いたことがありますが、房総半島の太平洋側だと思えば概ね合致します。

ちなみにJR内房線と外房線の堺駅は「安房鴨川」です。とりあえず安房鴨川を目指すことに。

鴨川オーシャンパークにて 筆者撮影

安房鴨川の手前に道の駅『鴨川オーシャンパーク』に立ち寄りました。

妙な雰囲気はかなりのもの 筆者撮影

すでに夜中の時間帯ですがトイレは使用できます。

施設内から妙な音楽が流れているのも相まってちょっと不気味な雰囲気。ぜひデートで訪れてみてください。手をつなぐきっかけくらいにはなるでしょう。

以降は外房黒潮ラインを茂原まで抜け、千葉市へ戻り湾岸道路経由で首都高速へ入ります。

首都高速

ドライブも終盤。最後に首都高速をかっ飛ば…愉しく走って終わりにします。

首都高湾岸線は3車線で視界も良好な大好きな路線の1つ。86が得意としている高回転域を活用して(後方を気をつけながら)走ります。

湾岸線から台場線へ入り、ちょっと書けない速度でレインボーブリッジを走り抜けます。そのまま高速域で下り坂カーブを走行。まったく不安感はありません。

「まだまだいけるのに…」と86に言われているような気がしました。

実は台場線へ入ったところの最初のカーブでわざと急ハンドル気味に切ってみたのですが、リアがしっかり食いついているので全然流れません。

そういえば86は後期モデルから安定志向になったと聞いたことがありましたが、エントリーモデルでもそこはしっかり守られているようでした。

都心環状線に入った時「このままルーレット族やっちゃおうかな…」とか思いましたが素直に芝公園で降りて終了しました。

いやぁ…愉しい時間でした。カレコ万歳。

 

次ページでは気になるところや実燃費、利用料金をお伝えします。

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溝口将太(みぞしょー)

道路を70万キロ以上走り続けている男がサウナの素晴らしさに目覚め、モビリティとスパ・サウナが中心のブログ運営を始めた『モビリティサウナー』。 具体的には愛車・鉄道乗車記・サ活記事などをマイペースで更新(実際にかかった費用を極力掲載)。GROMに跨りフードデリバリーも積極的に稼働中。 ご依頼を受けたり興味を持ったクルマのレビューや出来事も執筆・掲載。愛車はスバル「レヴォーグ レイバック」。最近「BRZ」とお別れしたので❝BRZロス❞に陥っている。

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