実店舗を持たずオンライン販売が基本 ヒョンデの戦略を探る
これは100%私が勝手に思っていることなので一意見として受け止めてくださると幸いです。
なぜ原宿に「Hyundai House Harajyuku」をオープンしたのか
ヒョンデは2022年2月19日(土)に「Hyundai House Harajyuku」をオープンさせました。場所は東京・渋谷(原宿)の商業施設「Jing」に同年5月28日までの期間限定。つまりポップアップストア形式でオープンさせたことになります。
なぜ”原宿”なのでしょうか。私はこの原宿という場所でIONIQ 5あるいはNEXOを売りまくるつもりはほぼないと考えています。
「原宿」「表参道」と言えば流行の発信地としても挙げらる比較的若い世代が多いエリアです。この世代に”知ってもらう”ことが目的ではないでしょうか。もっと言えば”発信してもらう”ことが目的です。
"インスタ映え"という言葉がそれを示す通り若い世代は(少なくとも40手前の私よりは全然)SNSを活用した発信能力に長けています。今では横浜だろうが日本の最南端だろうが最北端だろうがインターネットを通じてほぼ同時に情報を入手できる時代です。
IONIQ 5を通りかかりに見た若い世代が「なんだこれは!?」とSNSに投稿してくれればあっという間に拡散・認知されるわけです。すぐに購入が見込めそうな人と繋がることもできるでしょう。
IONIQ 5は今までBEVに触れる機会が少なかった人、これからBEVの購入を検討してみようとする人へ向けて徹底的にクルマを仕上げてきた…そんな印象を受けました。
オンラインオーダーという販売戦略 先ずは新横浜エリアにサービスセンターを建設
自動車のオンライン注文は私も含め日本車ユーザーにはちょっと不安が残る購入手段かもしれませんが、ヒョンデはオンラインでの注文を中心とした販売戦略を展開します。
実店舗(ディーラー店舗)を持つことで発生するコストを抑えられる効果があるのは容易に想像できますが、ヒョンデ車を売りまくる気があるかというと過度に販売台数を追いかけるという姿勢は感じません。
しかし日本でのマーケットを盛り上げていこうという意識はものすごく感じました。
ちょっと矛盾しているかもしれません。まず”過度に販売台数を追いかける気はない”というのは、実店舗を持たないのでコスト(特に人件費)を抑えることができ、過剰に販売台数を追いかける必要はありません。
バッテリー生産のバランスも考慮する必要があるでしょう。
続いて”日本でのマーケットを盛り上げていこう”という姿勢ですが、スタッフの方に伺った限りでは新横浜エリアに大規模なサービスセンターが建設されます。このサービスセンターは今後国内で建設される予定(東京・大阪など)の中でも総本山としてのサービスセンターになるようです。
やる気がなければ大規模なサービスセンターの建設はしないと思います。極端な言い方をすると民間のサービス工場と契約すれば済む話です(まぁ協力サービス工場は現れると思います)。
新横浜エリアに建設される理由の1つはHyundai Mobility Japan株式会社の本社が「横浜・みなとみらい」にあるから。本社との物理的な連携体制を考慮しているのでしょう。
そして私が思う別の理由が顧客のアクセス性です。最寄り駅は横浜市営地下鉄の北新横浜駅だそうですが、ここは首都高速の新横浜ランプや第三京浜の港北ICから容易にアクセスできます。
さらに首都高速は横浜青葉IC・JCTで東名高速と接続しているので多少の遠方地からならサービスセンターへ持ち込むことも可能でしょう。
アフターサービスも充実させることで信頼を得ることができるのか…今後の急成長を目の当たりにするのかもしれません。
ちなみに、私の実家が横浜市都筑区なのでついでに北新横浜駅付近を走ってみましたが、現状ではそれらしいサービスセンターは見当たりませんでした。見逃していたらすみません。
まとめ
ちょっと偉そうに能書きを垂れてみましたw
従来からクルマが好きな人とIT技術に詳しい人、家電が好きな人、BEVに興味がある人…様々な分野の人が触れることで評価が大きく分かれるクルマだと思います。まぁそれはフタを開けてみないとわからないことですが、ぜひ多くの人が触れ、できれば試乗をしてみてほしいと思うクルマの1台です。
そして依然として「凄い」「悔しい」という複雑な心境ではあるのですが、日本勢にとっていい起爆剤になることも期待しながら終わりにしたいと思います。今後のBEVの発展にも注目です。
IONIQ 5はめちゃくちゃいいクルマでした!
Hyundai House Harajyukuスタッフの皆さま本当にありがとうございました。素敵な空間で大変居心地の良いものでした。スタッフの方々がしっかりとクルマのことを勉強されているので私もとても勉強になりました。
居座りたくなります(笑)
以下は前回のブログのコピペです。
試乗予約の手段
IONIQ 5を運転してみたい方は2022年2月現在で主に2つの方法があります。
Hyundai House Harajyukuで試乗
原宿(明治神宮前)の「Hyundai House Harajyuku」まで出かけることになります。
個人的には交通量が少ない平日の日中で試乗されることをお勧めします。
筆者撮影
会員登録を行うと2階の素敵なラウンジでフリードリンクなどをいただけます。Wi-Fi環境もありパソコン作業も可能です。私がお邪魔している時はメディア関係者の方々が来店していましたね。注目度は高さそうです。
会員登録でお土産も(笑)
Anycaでカーシェア
カーシェアサービス「Anyca」を運営する株式会社DeNA SOMPO Mobilityは、日本国内で初めてIONIQ 5とNEXOをカーシェア車両として提供しています。
Anycaは24時間いつでも非対面で予約・利用が可能となっています。
出典:Anyca
どうやらクーポンコード「hundai22」で1時間分が無料となるキャンペーンを実施中だそうです。「原宿まではめんどくさい」という方はこの機会にぜひどうぞ。
ただしバッテリーの充電状況や手段が気になりますが、Anycaに問い合わせてみたところ、
1:前回使用されたユーザーの任意による充電
2:駐車場管理者による充電をお願いしている
という体制だそうです。バッテリー残量に関しては若干”運”の要素もありそうですが対策は講じているということですね。知らんぷりではないです。
参考出典リンク集
HYUNDAI:Hyundai Mobility Japan
IONIQ 5:https://www.hyundai.com/jp/ioniq5/price
Hyundai House Harajyuku:https://www.hyundai.com/jp/brand/brand-space
経済産業省:クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金
Hyundai House Harajyuku アクセス
住所:150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目 35-6
電話番号:03-5962-7573
営業時間:平日 11時~20時 / 土日祝日 10時~20時
営業期間:2022年2月19日(土) 〜 5月28日(土)
JR山手線「原宿駅」:徒歩約1分
東京メトロ「明治神宮前(原宿)駅」:1番出口にて徒歩約10秒