いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
2021年3月13日(土)のダイヤ改正を機に、185系は特急「踊り子」の定期運用から引退します。つまり前日の3月12日(金)が185系特急「踊り子」の最終運行日です。
今回のダイヤ改正は鉄道各社が終電を繰り上げる「歴史的転換点」ともいえる内容ですが、新型コロナウイルスが収まる見通しが立たず、この1年で私たちの移動の在り方は大きく変わったと言えます。
185系は元々引退の予定でしたのでそれ自体は新型コロナウイルスとの関連性は薄いと言えますが、多くのメディアが185系引退を取り上げており、昨年引退した251系特急「スーパービュー踊り子」は感染症対策のために引退イベントが中止されたので、比較するとまだ185系は恵まれているのかなと思います。
私にとっても思い入れのある185系特急「踊り子」。最後の機会を見つけて横浜~東京で最高のお供を連れて乗ってきました。
40年間走り続けた国鉄型車両185系
窓が開く特急
185系が登場したのは1981年3月。実に40年間にも渡り走り続けた国鉄型車両です。「国鉄型」というのはJRが発足されたのが1987年4月1日。それ以前の国鉄時代に製造された車両だから「国鉄型」と呼ばれています。
主な運用は特急「踊り子」や「湘南ライナー」などが挙げられますが、JRを利用する神奈川県民ならば知らない人はまずいないであろう車両です。
当時、大きな特徴として賛否両論だったのが特急型でありながら通勤型としての運用も想定されていたことです。その影響かどうかはわかりませんが「窓が開く特急」とも言われた最高速度が110㎞/hの車両です。
雨のため窓は開けれませんでしたが、首都圏を走る現在のJR車両とは似ても似つかないタイプですね。
窓を開けるとこのような感じ。今でこそ最高速度110㎞/hは特急としては速いというイメージではないかもしれませんが、マニアックなことを言いますと通勤型としても使えるよう加速は決して悪くなかったです。
昔、横浜駅において川崎方面に向かう特急「踊り子」と京急快特のダイヤの差が僅かだった頃があります。
東海道線や横須賀線の他の通勤型車両は快特にすぐに追いつかれて抜かされるですが、185系特急「踊り子」は明らかに他の通勤型車両よりも逃げ延びます。まぁ結局抜かれてしまうのですが、あの昔ながらのモーター音を轟かせながら走る姿は忘れることはありません。大好きでした。
専用サイト「メモリアル185」
185系は「中の人」にも愛され続けていたようです。JR東日本は185系の専用サイトをオープンさせています。記念グッズの販売や中の人による185系関連の投稿・185系走行音など様々なコンテンツが楽しめます。
興味のある方はこちら(https://www.jreast.co.jp/yokohama/izu/185-memorial/)からどうぞ。
次のページでは最高のお供を連れて実際に乗車します。