本ブログ記事には広告が含まれています 試乗記

【試乗記編】カレコで『カローラクロス』を借りて神奈川・丹沢をドライブ

2022年7月13日

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

前から気になっていたトヨタ『カローラクロス』にカレコでお借りして乗り込みました。日に日に見かけるようになったカローラクロスですが、主な比較車種は以前に当ブログでも取り上げた「ハリアー(ガソリン・FF)」です。

ハリアーと比べるなよ…と思われるかもしれませんが、走行フィーリングに限ればハリアーと比較できるほどいいクルマだと感じました。なお、借りたモデルはNAです。本当はハイブリッドに乗りたかったのですが大人気のためか常に予約でいっぱいでした。

こちらは「カローラクロス」の【試乗編】です。スペック・エクステリア・インテリアは【クルマ紹介編】をご覧ください。

参考

走行インプレッション ”普通”を極限まで高めたバランスの良さが光る

それでは今回のブログの本題です。総走行距離は約171キロと大したものではありませんが一般道(市道・国道・ワインディング含む)・高速道路と走ってみました。基本的には制限速度を遵守しています。

視界性能

  • 前方の視界

筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)

前方の視界性能はいいです。ボンネットの左右が少し膨らんでいるので車幅の感覚も掴みやすいです。

斜め後方の視界は少し悪く、後方の視界は悪いです。特に後方はリアドアのインナーパネルがかなり上まで張られてるので余計悪化しているように思います。

一般道 大倉山~新羽~首都高新横浜ランプ

短い区間ですが大倉山~首都高速までの市街地を試します。

今回のカレコステーションは東急東横線の大倉山駅すぐ近く。この辺りは歩行者・バスなど道路の幅と比較しても交通量は多いエリア。視界性能が特に求められます。

カローラクロスは後方の視界はイマイチですが前方の視界は良好なので安全運転ができます。最初に駐車場を出る時の第一印象は「スムーズな発進と快適な乗り心地でいいクルマ感がある」でした。

カローラクロスというキャラクターを考えると当然かもしれませんが、おそらく誰もが乗り心地の良さを実感できるでしょう。

高速道路

首都高速 新横浜ランプ~横浜青葉IC・JCT

首都高速は新横浜ランプから横浜環状線(北線・北西線)を走行。トンネル区間が8割を占めますが新しい高速道路なので線形もよく片側2車線の走りやすい道路です。

質の良いカーペットの上を滑らかに走行する感覚は、乗車している人全員が乗り心地がいいと感じるでしょう。

その反面、路面状況を伝えるダイレクト感は薄くなります。この点はトヨタも承知で味付けをしていると思いますが、運転そのものを愉しみたいというよりも、仲間と会話を楽しみながらより快適に移動したいという方に向いていると思います。

ボディ剛性に不満はありません。以前に乗車したハリアー(S・FF)と比較してもリアのバタ付きを感じさせない走りは快適です。この理由については後述します。

東名高速・新東名高速 横浜青葉IC・JCT~新秦野IC

高速自動車国道区間です。私が走行した区間の制限速度は最高100㎞/hなので基本的に制限速度を守ります(ちょっとだけ超えてしまった区間もありますww)。

東名高速で初めてパワーモードを使用。エンジンの回転数を高めにしてスポーティーな走りを実現します…が、それはカローラクロスというキャラクターを理解した上での走り。大排気量のクルマ、ターボ車、スポーツカーなどには当然敵わないので無理は禁物です。

それはともかく、カローラクロスのスポーツモードにしっかり応えてくれるボディ剛性・足回りのセッティングは素晴らしいですね。不安感はないというのはとても重要なことです。

進路変更(車線変更)も自然。ステアリングの動きに対してほんの少しの遊びを設けているので即反応というわけではありませんが、この一瞬の”間”がリラックスしたドライブにはちょうどいいです。

ロールの発生は穏やかかつ最小限で横風に揺すられるということもありませんでした。

一般道 新秦野IC~国道246号線~丹沢湖

市街地を走行するのではなく郊外・ワインディングを試してみます。新秦野ICは国道246号線と接続。新東名の新秦野IC~新御殿場ICはまだ建設中なので、山北・丹沢エリアへはここで降ります。

郊外と言っても国道246号線は東京と静岡(沼津)を結ぶ動脈の一つ。交通量はそれなりに多く、新籠場の信号はちょっと怖い場面。

このまま国道246号線を山北の方に進み、JR御殿場線・谷峨駅を過ぎて道の駅・山北へ。道の駅でトイレ休憩を挟み丹沢湖へ向かいます。本当は秦野峠を走りたかったですが、確か途中から通行止めのはずです。

県道76号線を河内川沿いに丹沢湖方面へ走ります。この区間はちょっとしたワインディング道路になっており、カローラクロスでどの程度楽しく走れるかを試すことができます。

いいですね。登り坂では若干の力不足を感じるかもしれませんが、素直に粘る足回りのおかげで安心してカーブを駆け抜けてくれます。意外と限界値は高そうですが、限界を超えた瞬間は制御が効かない雰囲気も感じたので走り屋みたいな走行は禁物。

普通にワインディングを走り抜けるには本当にいいクルマでした。リアの追従性の遅れこそ多少はありますが気にならないレベルでした。

筆者撮影(撮影機材:OPPO Reno5 A)

丹沢湖エリアで撮影。関東ではすでに購入できない”おやつのカール”が手に入るそうです。

走行インプレッションのまとめ リアのトーションビーム式サスペンションがいい結果に?

なんでこんなに好印象なのか考えてみました。

改めて振り返ると、エンジン性能については若干の力不足を感じる場面はありますが、それは高速道路の高い速度域からの再加速や急な坂道を勢いよく登ろうとする時くらいで日常使いにおいてはほぼ不足に感じることはないでしょう。

バランスの良さが光る中で私が気になったのはシート。借りたグレードは「G」ですが、このグレードのシートはファブリック素材で形状と質感はそれほど良いとは思えませんでした。ホールド性も最低限というか…無いとも言えます。

カローラクロスはグレードによってリアの足回りを使い分けている

出典:トヨタ自動車

そしてハリアーで感じたリアのバタ付きが感じられなかった要因ですが、両車の足回りを比較してみたところリアの足回りに違いがありました。

ハリアーはダブルウィッシュボーン式サスペンション(カローラクロス ハイブリッド 4WDも同様)。私が乗車したカローラクロスはトーションビーム式サスペンションでした。

トーションビームは左右で独立しているダブルウィッシュボーンと比較すると、構造はシンプルで機能性能も基本的には劣りますが、耐久性が高くリアのボディ剛性を結果的にカバーできるという特徴もあるので、走りのバランスが意外と良くまとまることもあります。

ハリアーで感じたリアのバタ付きの差はここだと思っています。トーションビームの出来がいいのかダブルウィッシュボーンのセッティングが甘いのかはわかりませんが、少なくとも普通に走る分ではカローラクロスの方が快適性は上だと感じました。

一応、私が勝手に思うカローラクロスにピッタリなターゲットを挙げておきます。

若い世代で初めて新車を検討している方

20代~30代のファミリー世代

女性

今回のカローラクロス利用料金 カレコで借りるのはアリかナシか

それではカレコでカローラクロスをシェアした場合の利用料金をお伝えします。今回は大倉山の「リパーク横浜大倉山駅前」を利用しました。

カローラクロスの基本料金

出典:カレコ

私はベーシックプラン(月会費980円)に加入しています。なので月に1度カレコを利用すれば980円の割引が適用されます。

出典:カレコ

カローラクロスはミドルクラス。今回は12時間パックの利用なので時間料金6,700円+距離料金18円/㎞です。

念のために「ドライブあんしんサポート」を追加。料金は330円です。ガソリン代は発生せず20L以上の給油協力で次回以降に使えるクーポン券が進呈されます。

結局いくらだったの?

今回は171キロ走行。距離料金は18円/㎞なので3,078円です。時間料金6,700円・距離料金3,078円・あんしんサポート330円を合計します。

カローラクロスの利用料金は10,108円

カレコでカローラクロスを借りるのはアリかナシか

「アリ」ですね。ただしカローラクロス ハイブリッドもラインアップされているので悩むところ。というよりハイブリッドが人気過ぎてほぼ予約が取れない状態が続いています。

おそらくカレコで提供されているカローラクロス ハイブリッドもFF(2WD)だと思いますが、4WDモデル(E-Four)はリアの足回りがダブルウィッシュボーン式サスペンションです。

例えば「普段はスポーツカーに乗っているけど、たまには何も構えずリラックスしながら運転したい」という時にはちょうどいい選択肢でしょう。

まとめ

結び

なんとなくカローラクロスがお得な価格帯で提供されている理由がわかりました。

前提として、より多くの年代に受け入れてもらえるようコスト面と向き合いながら調整を重ねているのは間違いないでしょう。それを可能にしたのがエンジンとトランスミッション、そしてリア足回りを最新世代のものではなく従来のトーションビーム式…これら熟成を重ねたものを採用した点は大きいでしょう。

これでいいと思います。これがトヨタの凄さです。

エンジンとトランスミッションだけ、あるいは内装だけ…部分部分で見るともちろんハリアーの方が格上なのは間違いないです。しかしカローラクロスはTNGAに基づいたクルマ造りは最新ながらも熟成を重ねた要素を上手に混ぜ込むことで、最新世代にも負けないパッケージングとしてまとめてきたと思います。

まぁ悪く言えば”誤魔化し”なのかもしれませんが、私は素直にトヨタの凄さを実感させてもらいました。「普通」という言葉を何回も使いましたが、普通にいいクルマでした。

参考出典リンク集

トヨタ カローラクロス:https://toyota.jp/harrier/?padid=from_harrier_feature_navi_top

オンラインカタログ:https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/corollacross/corollacross_main_202205S.pdf

カレコ:https://www.careco.jp/

参考ブログ

参考

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溝口将太(みぞしょー)@旅するモビリティサウナー

溝口将太(みぞしょー)です。 道路を70万キロ以上走り続けている男がサウナの素晴らしさに目覚め、モビリティとサウナを愛するためにブログ運営を始めた『モビリティサウナー』。 具体的には愛車・鉄道乗車記・サ活記事などをマイペースで更新(実際にかかった費用を極力掲載)。GROMに跨りフードデリバリーも積極的に稼働中。 ご依頼を受けたり興味を持ったクルマのレビューや出来事も執筆・掲載。愛車はスバル「レヴォーグ レイバック」。最近「BRZ」とお別れしたので“BRZロス”に陥っている。運転免許証が無くなると生活が破綻するので運転免許絶対死守!

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