いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
先日、スバル「WRX STI(VAB)」乗りの友人と大黒PAで落ち合って久しぶりにクルマトークを楽しみました。
元々私の「BRZ(ZD8)」を見てもらう約束だったのですが、互いのスケジュールが合わなくて結局会うのも久々に。
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
「せっかくだから互いのクルマを乗り比べてみよう」ということで、PAエリアの使い方としては不適切かもしれませんが首都高で比較試乗をしてみました。
ほとんど写真に収めてないので文章ばかりですが、簡単な比較試乗記をまとめました。
WRX STI(VAB)のスペック オーリンズサスペンションを装着
友人のクルマはスバル「WRX STI」。型式はVABの前期モデル。貴重な6速MTの4ドアセダン2リッターターボAWDです。
主要スペックを記載しておきます。
グレード:STI
エンジン型式:EJ20
総排気量:1994cc
最高出力:308ps(227kW)/6400rpm
最大トルク:43.0kg・m(422N・m)/4400rpm
車両重量:1480kg
最低地上高:140㎜
全長×全幅×全高:4595×1795×1475mm
ホイールベース:2650mm
トレッド前/後:1530/1540mm
タイヤサイズ:245/40R18 前後共通
装着タイヤ:ダンロップ「SP SPORT MAXX 050+」
RECARO製フルバケットシートをドライバーズシートに装着。
総走行距離は約10万キロでした。
友人のWRX STI、足回りはフレキシブルパーツ含めてほとんどがノーマルですが、唯一カスタムされているのが「オーリンズ製車高調」の装着。
減衰力を自分好みに調節できるほか、運動性能の向上と乗り心地・快適性を高いレベルで両立しています。フロント・リア共にピロボールアッパーマウント仕様です。
価格は40万円弱。クソ高いっす(笑)
余談ですが友人はGC型・GD型とWRXをずっと乗り継いでいるそうです。
ポイント
4ドアセダン・2リッターターボ・フルタイムAWD・6MTのスポーツカー
BRZ(ZN8)のスペック STIエアロパーツ以外はほとんどがノーマル
私のBRZに関しては他のブログをご覧いただければ幸いですが、主要スペックはまとめて記載しておきます。
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
グレード:S
エンジン型式:FA24
総排気量:2387cc
最高出力:235ps(173kW)/7000rpm
最大トルク:25.5kg・m(250N・m)/3700rpm
車両重量:1270kg
最低地上高:130㎜
全長×全幅×全高:4265×1775×1310mm
ホイールベース:2575mm
トレッド前/後:1520/1550mm
タイヤサイズ:215/40R18 前後共通
装着タイヤ:ミシュラン「PILOT SPORT 4」
STI サイドアンダースポイラーとSTI リアサイドアンダースポイラー
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
私のBRZにはいくつかのエアロパーツを装着しています。
装着エアロパーツ
STI フロントアンダースポイラー
STI スカートリップ(チェリーレッド)
STI フロントフェンダーガーニッシュ
STI サイドアンダースポイラー
STI リアサイドアンダースポイラー
スバル純正 ボルテックスジェネレーター
ボルテックスジェネレーター以外は納車時から装着していたので、正直これらのパーツがどの程度首都高で影響しているかわかりません。
ボルテックスジェネレーターは東名高速で効果を実感できているので期待はしています。
総走行距離は約8000キロです。
ポイント
2ドアクーペ・2.4リッターNAエンジン・FR・6MTのライトウエイトスポーツカー
WRX STIで首都高をドライブ 着座位置の腰高感が少し気になるも実用性も兼ねたスポーツカーは貴重
WRX STIのコックピット
筆者撮影(撮影機材:iPhone14 Pro Max)
乗り込ませてもらうとドライバーズシートはレカロシート。しかもフルバケ。
かなりタイトな座り心地ですが疲れを感じさせず。一度座ると病みつきになりますね(笑)
直進安定性はBRZを凌ぐ WRXの暴力的な加速はもはや”麻薬”
いつもBRZで走っている区間にちょっとプラスしてWRX STIでドライブ。もちろん人様のクルマなので無理な運転は禁物です。
まず…やはりクラッチが重たい。BRZが軽いと言った方がいいのかもしれませんが、WRX STIは少し慣れが必要なくらい重く感じます。
出典:Googleマップを元に加工
大黒PAを出発するとベイブリッジに向かう上り坂の急カーブを走ります。「SIドライブ」は常時Sモード。実燃費と出力バランスが一番いいそうです。
差動制限トルクを制御する「マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」はバランス重視のAUTOモードでした。
BRZとは比較にならないパンチの効いた加速!力強くカーブを駆け抜けていきます。
しかしフロントの軽さを活かしたドライビングはやはりBRZの方が有利。カーブインはBRZの方が圧倒的に切り込みやすいです。
ワインディングではより低重心かつフロントが軽いFR駆動のBRZの方が愉しいだろうなと感じました。
(実はBRZに慣れてきたせいか、さらにハンドリングにダイレクト感…特に最初の切り込み時の伝わりをSTIパーツなどで改善させたいと思っているのですが、その点はまた別途まとめたいと思います)
もちろんDCCDを回頭性重視に設定すれば印象もまた変わるでしょう。
出典:Googleマップを元に加工
そしてベイブリッジへ。直線を気持ちよく流すとWRXの腰高感が気になるように。
BRZの着座位置はドアを開けて腕を伸ばすと手が地面に届くくらい低いので比較すること自体ナンセンスですが、最低地上高は基本10㎜しか変わりません。
その上でもう少しWRXの着座位置が低ければいいなぁと感じました。
しかしファミリーユース寄りの「WRX S4」の存在もあるので致し方ないのかもしれません。
ベイブリッジの後半、前にクルマがいないのでSIドライブをS#モードにしてアクセルを踏み込むと…こりゃダメだ。公道でこんなことしてたら免許証が何枚あっても足りません(笑)
BRZの素直な吹き上がりに満足していますが、コイツの暴力的な加速は…いや正直言って気持ちいいっす。
実用的かつ絶対的なパワーを愉しむならWRX 素直なハンドリングを愉しむならBRZか
大黒PAに入る時のこの景色が一番好き
出典:Googleマップを元に加工
個人的に感じたBRZの優位点は「クラッチペダルの軽さ」「より低重心であること」「素直なハンドリングによる切り込みやすさ」「扱いやすいエンジンレスポンス」。
BRZに勝っていてほしいと思っていた直進安定性はWRXの方が上でした。オーリンズダンパーの効果もあるのでしょうがさすがフルタイムAWDです。
リア駆動寄りのトルク配分であることを感じさせながら4輪全てのタイヤが路面を捉えている感覚は素晴らしい。
もちろんBRZも4輪でしっかり路面を捉えているような安心感はありますが、フロントの重さがWRX STIの方が上なので(重心の高さを感じさせながらも)直進安定性は結果的にWRX STIが勝るとわかりました。
WRX STIは常時Sモードで走行しているそうなのでSモードありきでまとめますが、それでも2リッターターボの凄さを実感。
確かに素直に吹き上がる2.4NAエンジンのBRZとは性格も違うし、若干のターボラグを感じるのも事実ですが、直線の速さについては到底敵いません。
中古も検討するとどっちが買いか? WRX STIの後期型は400万円オーバーも
複数の中古車サイトを見ると「WRX STI(VABモデル)」は後期型でトータル400万円オーバーの個体が多いようです。
初年度登録が4,5年前/総走行距離が数万キロの個体が当時の新車価格とさして変わらない…なかなかの価値ではないでしょうか。
それもそのはずで、2023年7月現在最新の「WRX S4」はAT(CVT)のみなので、日本国内における「WRX STI」乗りの方にとっては乗り換えるスバル車が無いというのが実情。
中古車価格が高騰してしまうのも当然の流れというわけですね。
しかしそれを差し引いても「SIドライブ」「DCCD」による”キャラチェン”は魅力的ですよね。
まとめ
結び
BRZを運転した友人は「フロントが軽くて素直な挙動。これは愉しいクルマだね」という評価。
4ドアセダン・5名乗車が可能な実用性が高いスポーツセダン「WRX STI」と改めて(スバル車としては)ハンドリングマシンであることを気が付かせてくれたスポーツクーペ「BRZ」。スポーツカーの比較はできても「何を重要視するか」で選択肢は決まってくるのかもしれません。
素直なハンドリングとある程度の安定性を求める私には、このBRZが改めて理想の1台であることを気が付かせてくれました。
ぶっちゃけWRX STIを乗りこなす自身はありません(笑)
参考出典リンク集
OHLINS:http://ohlins.czj.jp/
レカロ:https://www.recaro-automotive.com/jp
スバル WRX STI:https://www.subaru.jp/wrx/sti/
スバル BRZ:https://www.subaru.jp/brz/brz/