いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
2020年12月21日、横須賀・総武快速線にてJR東日本の新型車両『E235系1000番台』がデビューしました。
車両コンセプトは「お客さまのサービス向上」「安全・安定性の向上」「環境性能の向上」の3つをメインテーマとして開発。防犯カメラ・空気清浄機・デジタルサイネージ・フリースペースなど、今の時代に求められる機能が満載でそのテーマに偽りは感じません。
今回のブログはこの新型車両E235系が主役なのですが、JR東日本の普通列車としては初めてコンセント・フリーWi-Fiがグリーン車内で提供されています。
「もしかして走る移動オフィスになるのでは…」と思い、横須賀線区間をグリーン車で移動してみました。興味がある方、ぜひご覧ください。
目次
E235系1000番台がデビュー
出典:JR東日本
E235系は2015年11月30日に山手線でデビューしました。山手線ユーザーの方は今ではもうすっかり見慣れていると思います。
これが『E235系0番台』ですが、営業運転初日にトラブルを抱えてしまい運転を打ち切られたのは当時大きく報じられました。その後2016年3月7日に営業運転が再開されています。
『電子レンジ』と呼ばれるE235系。ファンの間では「山手線の次は横須賀・総武快速線だろう」と予想され見事に的中。2018年9月4日にJR東日本より「横須賀・総武快速線用のE235系を2020年度より順次落成を予定」と発表されました。
筆者撮影
これにより『走るプレハブ』と揶揄される『E217系電車』の近い未来での引退がほぼ確実となりました。今回は横須賀線区間である東京ー久里浜を約1時間30分の『E235系1000番台グリーン車の旅』を堪能しました。
別ブログ作成のために東京駅近辺に出かけていましたが、緊急事態宣言の影響かやはり丸の内・大手町を歩く人は少なめでした。
コンセントとフリーWi-Fiが使える普通列車グリーン車
『普通列車グリーン車』と言われるとちょっとわかりづらいかもしれませんが、これは乗車券のみで利用できる普通列車にグリーン車が連結されているのでこのような表現になります。JR東日本公式の表現です。
E235系1000番台の最大のウリはグリーン車だと思います。
座席を見回してみる
2021年2月2日、私が利用したのは東京駅を16時40分に発車する千葉発の久里浜行き。どうやらE235系で運行されているらしいので東京駅の横須賀線ホームへ。
コロナ禍以前と比較するとこちらも圧倒的に人は少ないのですが、それでも乗降する瞬間はそれなりに人が動いていたので撮影は控えました。
撮影は終点の久里浜駅ホームにて。『スカ色』と呼ばれる横須賀線カラーはより鮮やかに
筆者撮影
入線したE235系1000番台を初めてホーム上で見ました。最初は「普段では味わえない高い視点での景色を楽しもう」と2階席へ。乗客は数人程度で緊急事態宣言の影響をここでも感じます。
筆者撮影
普段はグリーン車を使わないので大した比較はできませんが、それでも例えばE217系のグリーン車より高級感はあると思います。
筆者撮影
座り心地は硬すぎず柔らかすぎず。もちろんリクライニング機能付き。前の座席に謎のフックがあるのですが、おそらく傘かけだろうと思います。ドリンクホルダー・収納ポケットがあるのは便利ですね。E217系にはなかったような…?
筆者撮影
”デジタルサイネージ”と呼ばれる車内の電子案内版はとても見やすく、一番後席に座っている私でもよく見えました。従来よりも情報が確認しやすく高級感があります。
筆者撮影
注目のコンセント…「あるある♪」窓側の席は窓側の肘掛けに、通路側の席は通路側の肘掛けにコンセント(とリクライニングボタン)が設置されています。速攻でiPhoneとパソコンの充電を開始しました。
首都圏を走る普通列車グリーン車の料金
ここで首都圏を走る『普通列車グリーン車』のグリーン料金をご紹介しましょう。グリーン車はグリーン券を購入することで利用できます。自由席なので着席保証はないです。
出典:JR東日本
E235系1000番台が走るのは青いラインの横須賀・総武快速線です。グリーン料金については以下の料金表をご覧ください。
貧乏人の私、グリーン車の利用は年に1度あるかないかです(笑)
今回の乗車区間は東京ー久里浜。距離は約70㎞なのでグリーン料金は平日事前料金1,000円です。土日祝日の事前料金はお得に利用できますね。
なお、新幹線・特急列車・その他の普通列車グリーン車の料金は上記と異なります。
フリーWi-Fi「noricon」に接続
さっそくWi-Fiに繋いでみようとするとなぜか接続されず。様子を察したグリーンアテンダントさんに謝罪までされてしまうのですが、パソコンが悪いのだろうと数回の再起動で接続できました。
再度グリーンアテンダントさんが様子を伺いに来てくれたのですが、接続された旨を伝えると「せっかくのグリーン車なのに大変申し訳ございませんでした。ごゆっくりお寛ぎください」とのお返事をいただきました。
なんて気持ちのいいサービスなのだろう…実は私以外にもWi-Fiに接続できない乗客がいたのですが、順次解決できたようで「ちゃんと接続できたよー」と声をかける場面も見られました。
筆者撮影
グリーン車にはテーブルがついているのでノートパソコン程度なら余裕で置けます。作業も快適に行えますが、一番前の座席だとテーブルとの距離が若干離れています。
私はパソコン作業が中心でしたが、様々なコンテンツの無料提供はグリーン車の楽しみ方に幅が広がりますね
筆者撮影
メールアドレスを登録すると次回以降の利用が多少はスムーズになります。「noricon」というサービスで雑誌・コミック・動画など様々なコンテンツを無料で楽しめるようです。気になる方はこちらをどうぞ。
サービス提供車両にはこのようなステッカーが貼られています。
次のページではグリーン車3つの区画とE235系が首都圏の主役になれるかを考察します。