いつもご覧くださり、ありがとうございます。溝口将太です。
2025年3月14日。西武鉄道より以下のような発表がありました。
『新宿線で現在運行している10000系「ニューレッドアロー」について、ライナー型車両に置き換え、停車駅など運行形態も変更しサービスを刷新する』
※当ブログ記事では10000系「ニューレッドアロー」を特急『レッドアロー号』と表記しています。
西武新宿線から特急型車両の引退が確定し、おそらく「拝島ライナー」で運用されている40000系電車に置き換わると想像しています。
まぁ実質格下げですね。
しかし特急『レッドアロー号』で運用されている西武10000系電車は1993年に運用を開始した歴史ある車両。
1993年~1996年にかけて1次車~4次車を製造。2003年に製造された5次車(10112F編成)は設計変更が行われているという経歴を持ちます。
ライナー型車両への変更が完全な下位互換とは言えないかもしれません。
2026年度を目途に置き換わる予定。
もしかすると“乗り納めかつ古き良き特急車両を堪能できるのでは…”と思い、特急『レッドアロー』に乗車してきました。
乗車日
2025年6月10日(火)
天候:雨
乗車列車
特急『レッドアロー号“小江戸”13号』
西武新宿 12時30分発 本川越 行き
西武新宿~本川越まで乗車
筆者撮影機材
iPhone14 Pro Max
OPPO Reno5 A
撮影は安全を最優先としています
更新履歴
2025年6月18日:当ブログ記事公開
筆者撮影
ちなみに、私が乗車した特急『レッドアロー号』は10110F編成。1996年に製造された30年近く前の車両でした。
今回の特急『レッドアロー号』乗車記をまとめると…
西武新宿~本川越を45分前後でアクセス
昔ながらのモーター音で静粛性はほぼ皆無
車両か線路の線形か…かなり揺れるのでPC作業には向かない
利用した時間帯はガラガラ
でも好き(笑)
【乗車記】西武新宿~本川越まで 特急『レッドアロー号』を乗り通す
マニアックな解説は控えますが、特急『レッドアロー号』は西武新宿線で運行されている特急列車です。
乗車券のほかに特急券が必要です。
運行区間は西武新宿~本川越(一部で所沢 始発あり)。始発から終点までを最速44分~50分前後で結んでいます。
かつての5000系電車の後継ということで「ニューレッドアロー」とも呼ばれているそうですね。
運行本数は時間帯により異なりますが、2025年現在の日中は1時間/1本をキープしています。
夕方以降は30分/1本。本数は充実していますね。
西武新宿~本川越まで 特急『レッドアロー』を乗り通す
筆者撮影
2025年6月9日の12時過ぎ。
西武新宿駅ホームにやってきました。天候はあいにくの雨。
この日の目的は川越にある「サウナ横綱」さんでしたが、冒頭の理由と合わせて特急列車で向かうことに。
(本川越駅に到着直後、家族の入院の報せを受けたので川越駅から横浜に帰ることになりましたが…)
西武新宿駅の正面口改札内にはコンビニがあるので飲み物や食料は確保できます。
お目当ての特急『レッドアロー号』は“小江戸(小江戸13号)”として、12時20分過ぎに2番線に入線。
車内点検が行われた後にドアが開きます。
特急『レッドアロー号』は7両編成。チケットレスサービス「Smooz」で特急券を購入・乗車しました。
乗車車両は2号車でした。
車内は歴史を感じる造り
車内に乗り込んでみましょう。
筆者撮影
他の特急型車車両同様にデッキがあります。
1号車と7号車にはトイレ(1号車は洋式/7号車は和式)・洗面所・自動販売機が備わっています。飲み物は車内で購入できますね。
筆者撮影
シートはオーソドックスな2:2配置。古さを感じてしまう面もありますが、落ち着いた雰囲気だと思います。
これならば観光・通勤どちらの需要にも応えることができるでしょう。
車内案内表示装置は特急「ラビュー」と比較するとやはり古さを感じます。
筆者撮影
今回利用したシートはこちら。
シートピッチは1070㎜を確保で広々しています。
足元にはフットレスト代わりになるバーが設置されているのでかなり快適です。
座面幅の寸法はわかりませんが、他の特急型車両と遜色ないと思います。
筆者撮影
シートはもちろんリクライニング可能。最大角度は十分。外側のアームレストにリクライニングボタンがあります。
シート間は可倒式アームレスト。
筆者撮影
ドリンクホルダー・シートバックポケット・プラスチック製の背面テーブルが備わっています。
コンセントは設置されていないので、引退が確定しているレッドアロー号内での充電はできません。
筆者撮影
荷物棚・丈夫なフック・カーテンも設置されています。
窓は大きく広い視界で車窓が楽しめます。
筆者撮影
シート下のレバーを踏めばシートを回転させることができます。
シートピッチが広く確保されているのでグループ移動も楽しく過ごせるでしょう。
【Wi-Fi速度】Wi-Fi環境はある…が、測定時はイマイチ安定せず
筆者による測定結果
Wi-Fi環境が提供されています。
通信速度を測ってみましたが、特急「ラビュー」や座席指定列車「S-TRAIN」と比較すると速度が安定しませんでした。
諸事情でPCを持参しておらず(というかかなり揺れるので作業すると酔ってしまうかも…)、iPhoneでブログチェック程度としました。
コンセントは無いので充電はできません。
始発~終点は約45分 全体的に古さを感じ、静粛性は皆無で車内も揺れる
本川越駅ホームにて
筆者撮影
特急『レッドアロー号』西武新宿~本川越の乗車時間は約45分程度。
特急型車両への乗車時間としては物足りない印象ですが、急行が約1時間少々で結んでいることを思うと速達優位性は高いですね。
土休日に西武新宿⇒本川越のみで1本設定されている「快速急行」は約50分ですが…。
まぁ庇っても仕方ないので45分間の乗車感想をまとめちゃいます。
座り心地そのものは悪くない
モーター音がかなり大きい
揺れるのでPC作業には不向き
充電できない
私が利用したタイミングではガラガラ
特に静粛性と揺れに関しては通勤型車両と比較しても厳しいものがあるかもしれません。
どうしても最速かつ特急型車両で移動したい…という場面では重宝するかもですが、始発駅からの需要は…どうでしょう。
混雑を避けたい時、チケットレスサービス「Smooz」で座席状況を確認して利用するのはいいかもしれません。
ちょっと酷評かもしれませんが、私自身はこの古い特急型車両の雰囲気・モーター音・揺れは大好きです(笑)
余談ですが、本川越駅は川越駅/川越市駅に挟まれているような不思議な立地ですよね。
持参すると便利なガジェットアイテムの紹介
参考までに今回の特急『レッドアロー号』乗車で私が車内で使用したガジェット類をご紹介します。
【KU XIU】Qi2認証済み ワイヤレス3in1充電器
最近購入した外出用の3in1ワイヤレス充電器。
iPhone・Apple Watch・AirPodsを同時充電できます。
「KU XIU」はオーストラリアのシドニーに拠点を置くメーカー。
「X40Q」はQi2認証済み。iPhoneやAndroidスマホを15W出力のワイヤレス充電が可能です。
素材はアルミ合金製でしっかりとした造り。
スタンドにもなるので手元が解放されたり、作業効率もアップしています。
特急『レッドアロー号』にはコンセントが無いのでスマホスタンド代わりに使用しました。
【Anker】コンパクトポーチ ピカチュウモデル
ご紹介したアイテムを収納して持ち歩いています。
ピカチュウモデルがお気に入り(笑)
特急券購入はチケットレスサービス「Smooz」で PayPay決済も可能
出典:西武鉄道
特急券の購入方法ですが、西武鉄道も他の鉄道会社と同じくチケットレスサービスを提供しています。
特急券や座席指定券は直接窓口や券売機で購入することも可能ですが、チケットレスサービス「Smooz」で購入することをお勧めします。
クレジットカード/PayPayで決済可能
シートマップから座席の指定が可能
出典:西武鉄道
「Smooz」で予約・購入をすればシートマップ上で座席の指定も行えます。
「シートマップから座席を指定」を選択すれば、窓枠までハッキリわかるようになっています。
ただし進行方向にはお気をつけください。
特急券を購入せずに利用してしまうと?
事前に指定席券を購入しないで乗車した場合は、料金表の発売額に200円を加算した金額を請求されます。
例えば新宿~本川越で利用すると800円請求されます。
特急『レッドアロー号』の停車駅/料金表/時刻表
停車駅
出典:西武鉄道
小江戸号:西武新宿・高田馬場・東村山・所沢・狭山市・本川越
料金表
出典:西武鉄道
特急料金の一例
西武新宿ー所沢:大人500円/小児250円
西武新宿ー本川越:大人600円/小児300円
時刻表(2025年3月15日改正)
アプリダウンロードでスマホでいつでもチケットレス
西武線の時刻表やバス情報の確認、特急券・座席指定券の購入ができる便利なアプリです。
列車走行位置の確認もできます。
特急券・座席指定券はクレジットカード/PayPayで決済可能です。
西武線アプリ
まとめ
結び
いかがでしたでしょうか。
何度かブログ内で言っていますが、横浜住まい・東急東横沿線民の私としては特急型車両の存在があるだけで羨ましいと思ってしまうんです。
古かろうが爆音だろうが揺れが酷かろうが…特急列車の時点で大好きなんです(笑)
引退するなら東急東横線にでも売りさばいてくれないかなー(もちろん冗談ですが…)
特急『レッドアロー号』の引退は2026年度中(2027年3月までのどこか)です。
機会があればぜひ。
参考出典リンク集
西武鉄道:https://www.seiburailway.jp/
特急『レッドアロー号』:https://www.seiburailway.jp/railway/reservedtrain/redarrow/