みさきまぐろきっぷはどれだけお得か?
それではみさきまぐろきっぷ(デジタルみさきまぐろきっぷ)を利用する場合と利用しない場合を比較したいと思います。
みさきまぐろきっぷは3.570円です。対して同じ行程をみさきまぐろきっぷを利用しない場合は5,500円でした。
なんと約2,000円お得に!
仮にペアで散策を楽しむとすると約4,000円お得になることがわかります。その4,000円を別に回すことも可能でしょう。
一番驚いたのは食事ですね。2,090円の食事がまさかきっぷ内に含まれているとは思いませんでした。お土産も「700円~800円程度のもの」と京急に言われているそうですが、みなさん1,000円前後の商品と交換してくれます(笑)
いやぁ素晴らしい切符です。西武線で売られているのもなんか納得しました。
個人的に感じた改善してほしいところ
ウィング・シートの販売・連携
出典:京急電鉄
せっかくの観光なので移動はより快適に。みうらよこすかMaaS内に座席指定サービスの予約・決済機能があってもいいと思いました。
他社線利用分の購入・利用も可能に
これが私が一番望む改善…というか追加機能です。それは他社線との相互連携です。
一例として…西武線内で『みさきまぐろきっぷ』の購入が可能で、販売価格は西武線の往復乗車券とみさきまぐろきっぷの引換券がセットになっています。
しかし、西武線と京急線は直接の乗り換え駅がないので別途他の移動手段による交通費が発生します。例えば、池袋ー品川を山手線で移動するなら別途JRの運賃が必要です。
これらがアプリ内で一度の決済・利用できる状態こそがMaaSの本質です。もちろん企業間の認識・調整が難しいことはわかりますが…。
課金機能・事後決済機能の追加 エリア一丸で観光誘致を
「おもひで券」は当然、加盟店のみが対応しているわけですが、できればエリア全体が加入しちゃった方がいいと思います(笑)
まぁそれはともかく、おもひで券を2回使いたい場面もあるはずです。例えば2階建てバスで遊覧してお土産もほしい…という場合ですよね。
そんな時にアプリ内で追加課金機能みたいなもの・もしくは事後決済機能があるといいのかなと思いました。結果的にはカード決済と変わらないのですが、一つのアプリで集約できるというのはアピールポイントになるでしょう。
まとめ
結び
MaaSは本来、ドアtoドアの移動手段の予約・決済を事前にまとめて行うことにより、移動時間の短縮や手続き等の簡略化を実現させるためのシステムです。
しかし、日本国内ではまだ実質的に浸透しておらず、見方によっては各企業の覇権争いのような状態が続いているのが現状です。まぁそれも新型コロナウイルスの影響でだいぶ遅れていると聞いていますが…。
そこで、各地で個々に集中的に情報を集めたその地域ならではのMaaSが「観光型MaaS」として広まりつつあると言えます。ある意味では本来のとは真逆…とまでは言いませんが、地域や場面で特化したアプリ等が生まれてくる可能性があります。
『みうらよこすかMaaS』もその典型です。横須賀・三浦半島の情報を集約、全国からの移動手段検索機能を加えています。
個人的には「相互応援型MaaS」みたいなものが生まれてお互いを宣伝・刺激し合うような関係がデジタルで結ばれ、アナログで交流が深めることができると素敵だなと感じます。
『デジタルみさきまぐろきっぷ』。課題はあるかもしれませんが、取り組みとしては素晴らしいものでした。
みうらよこすかMaaS・デジタルみさきまぐろきっぷの実証実験は、20121年7月21日(水)までです。
今回の諸費用
デジタルみさきまぐろきっぷ3,570円+他社線交通費+雑費でおよそ5,500円でした。
参考出典リンク集
デジタルみさきまぐろきっぷ:https://www.keikyu.co.jp/cp/digital_misakimaguro/index.html
みさきまぐろきっぷ:https://www.keikyu.co.jp/visit/otoku/otoku_maguro/
みうらよこすかMaaS:https://www.keikyu.co.jp/company/news/2021/20210621HP_21002TS.html
城ヶ島:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/chiki/p950054.html
うらりマルシェ:http://www.umigyo.co.jp/
三崎館本店:https://www.misakikan.com/
西武鉄道:https://www.seiburailway.jp/ticket/otoku/misakimaguro/index.html