いつもご覧くださり、ありがとうございます。溝口将太です。
普段はBRZでドライブをしている私ですが、たまには他のクルマに乗ってみようと思い、「三井のカーシェアーズ(旧称:カレコ)」でスバル『クロストレック』を借りてロングドライブを楽しんできました。
今回のブログ記事を作成するにあたって…「三井のカーシェアーズでシェア(レンタル)することを前提に」お伝えしたいと思いますが、同時に購入を考えている方の参考になることも意識して作成しています。
というのは、今回のクロストレックは「Touring(ナビ等のメーカーオプション装着)FWD」というおそらく一番需要がないグレードだと考えられるからです。
(個人的には中途半端にケチらないで「Limited」にすればいいのに…とは思っています)
ということで、今回のブログ記事は以下を中心にまとめていきます。
クロストレック(Touring/FWD)
三井のカーシェアーズで借りるなら断然オススメ!
購入を検討しているのなら「Limited」を推奨
最低地上高200㎜のSUVかつFWDでも直進安定性の高さはさすが
動力性能不足は「Sモード」でカバー(普通に走らせる分には十分)
クロストレックの主役はフロントシート
e-BOXER(マイルドハイブリッド)
ドライブ日時
2024年5月6日(月)
14時30分頃~20時頃
天候:曇り一部で雨
ドライブコース
往路:新橋周辺⇒首都高速(台場線・湾岸線)⇒東京湾アクアライン⇒国道1257号線⇒道の駅「保田小学校」
復路:上記の逆
走行距離:183.6キロ
筆者撮影機材
iPhone14 Pro Max
撮影には安全を最優先しております
GoPro HERO11 Black Mini忘れました…。。
更新履歴
2024年5月22日:当ブログ記事公開
2024年5月23日:誤字の訂正
2024年6月20日:パワーウェイトレシオ・トルクウェイトレシオを記載
2024年10月24日:タイトルと内容の一部を変更
それではスバル『クロストレック(Touring(ナビ等のメーカーオプション装着)・FWD)』を見てみましょう。
当ブログ記事の構成
『クロストレック(Touring(ナビ等のメーカーオプション装着)・FWD)』のエクステリア・インテリア⇒当ページ
走らせてみての感想や実燃費について⇒次のページ
このブログ記事が新車選びの参考になれば幸いです。
2024年10月17日、スバルはトヨタ自動車のTHSを活用したストロングハイブリッド仕様の『クロストレック S:HEV』を公開・先行予約を開始しました。
当ブログ記事はストロングハイブリッドではなく、「e-BOXER(マイルドハイブリッド)」仕様の試乗記になります。ご注意ください。
【エクステリア】空力性能も意識しているスバルのSUV『クロストレック』
それでは簡単に『クロストレック』のエクステリアを見てみましょう。
筆者撮影
クロストレックはざっくり言うと「インプレッサ」のSUV版と言えるのですが、実際に触れていみるとその印象は違ったものに見えてきます。
ざっくり全体を見渡してみるとブラックの樹脂パーツが印象的。特に独特な形状に見える❝フロントバンパーのコの字のクラッディング❞は力強さを感じさせ、インプレッサとのキャラ分けを実感させてくれます。
静岡の「サウナしきじ」へ出かけた時、偶然隣に駐車していた「インプレッサ」
筆者撮影
インプレッサのフロントフェイスと比較してもだいぶ印象が異なると思います。
クロストレックは最低地上高200㎜を確保しており、Xモード(2モード)も搭載されいるので悪路走破性の高さも期待できるでしょう。
そしてクロストレックは空力性能も意識されています。
筆者撮影
ホイールハウス内に溜まった空気を逃がすフロントフェンダーの「エアアウトレット」は外観上でも最もわかりやすい空力パーツ。よく見るとダクト部分に❝空力テクスチャー❞が施されているので、間違いなく空気の流れを意識した仕様です。
さらにエンジンルームの圧力を逃がす「マッドガードスリット」も空気の乱れを抑える効果が期待されています。燃費向上にも貢献しているでしょう。
リアバンパーにも「エアアウトレット」が。聞いてみる限りではリアバンパー内に溜まる空気を逃がしているそうです。これにより、車体後方に発生する❝渦❞を遠ざけることができるので、直進安定性の向上を狙っていると考えられます。
筆者撮影
私の「BRZ」に装着している「ボルテックスジェネレーター」は❝小さな渦を発生させて大きな渦の発生を抑える❞という効果がありますが、クロストレックの❝(車体後方直後の)大きな渦の発生を抑えて直進安定性を高める❞という狙いは同じと言えます。
クロストレック(Touring/FWD)
全長×全幅×全高(mm):4480×1800×1575(シャークフィンアンテナ非装着車は全高1500)
ホイールベース(mm):2670
トレッド[前/後](mm):1560/1570
最低地上高(mm):200
最小回転半径(m):5.4
車両重量(kg):1540
タイヤサイズ:225/60R17 99H
タイヤ銘柄:ヨコハマタイヤ「GEOLANDAR G91」 オールシーズンタイヤ
※スノーフレークマークはないので冬用タイヤ規制では走行不可
カタログスペック上の『クロストレック Touring』の全高は1575㎜ですが、シャークフィンアンテナを装着しなければ1500㎜に抑えることができます。ギリギリっぽいのでお勧めはしませんが、数値上では東京都心の立体駐車場を利用することも可能です。
【インテリア】コストと向き合っているのは伝わるが、インパネとセンターコンソールの質感は今一歩
筆者撮影
三井のカーシェアーズの『クロストレック Touring』では一部のメーカーオプションが装着されています。
例えば「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム」「ナビ機能」などです。
購入を検討されている方は気を付けてください。私がケチらずにLimitedを導入すればいいと思っている理由の1つです。
それはともかくとして、誰にでも親しみやすく運転操作に配慮されたインパネ・シフトパネルです。特にシフトレバーの位置は前モデル(日本名:XV)より少し上がっていて操作性が向上しています。
メーターは「e-BOXER」の状況などが見られるディスプレイとアナログメーターの組み合わせ。
ステアリングにはパドルシフトが付いているので7速リニアトロニックをスポーティに操作することもできます。
少し残念なのは質感です。ダッシュボードやシフトパネルはハードプラの割合が大きく、カラーもライトグレーなので若干安っぽく見えてしまいます。
シフトパネル周りにもう少し統一感があればよかったなとも思います。
そしてステアリングの握り心地…本革ではありますが「レイバック」や「アウトバック」のような高触感革ではないのも残念なポイント。
慣れますがしっとりした握り心地ではなく、ザラついた触感は少し気になってしまいますね。
クロストレック(Touring/FWD)
室内長×室内幅×室内高(mm):1930×1505×1200
乗車定員(名):5名
ラゲッジスペース容量:315L(VDA法)
リアシート:6:4の分割可倒式
エンジンスペックとタイヤ・ホイール
エンジンスペック
筆者撮影
以前にもお伝えしましたが、クロストレックのパワートレインはFB20型2.0L水平対向4気筒エンジン+モーターの「e-BOXER(マイルドハイブリッド)」です。
スペック上は前モデルと全く同じですが、実際に走りを体感してみると各部ブラッシュアップされていることに気が付きます。特に振動はよく抑えられている印象でした。
エンジンスペック
総排気量(cc):1995
最高出力[ kW(PS)/rpm]:107(145)/6000
最大トルク[ N・m(kgf・m)/rpm]:188(19.2)/4000
パワーウェイトレシオ[kg/PS]:10.62
トルクウェイトレシオ[kg/Nm]:8.19
よく試乗動画やレビューで「馬力があるから発進がスムーズ」とおっしゃる方がいます。
確かに馬力(出力)も性能を示す上で大変重要なのですが、私は一般的な使い方であれば馬力よりもトルクに注目してもらった方がわかりやすいと考えています。
街中では最大馬力を発生させるほどエンジンを高回転域まで回すことは稀だからです。
もちろんサーキットや高速道路などで高回転を維持しながらガンガン走る方は馬力を重要視されるでしょう。
モータースペック
最高出力[kW(PS)]:10(13.6)
最大トルク[N・m(kgf・m)]:65(6.6)
クロストレックの最大トルクは188Nmを4000回転で発生させますが、ストップ&ゴーが多い街中ではちょっと頼りない(扱いづらい)印象。
そこで活きてくるのがこのモーターです。
発進後即、最大トルク6.6Nmというスペックのモーターがアシストしてくれるので、意外とスムーズに発進・加速してくれます。
バッテリースペック
容量(Ah):4.8
電圧(V):118
総電力量(kWh):0.56
タイヤ・ホイール
筆者撮影
『クロストレック Touring』のタイヤ・ホイールはLimitedと差別化されています。
どちらもオールシーズンタイヤであることは共通していますが、扁平率とサイズが異なっています。
理論上はTouringの方がやや乗り心地はよく、路面入力に対する硬さも若干マイルドなはずです。
クロストレック(Touring)
ホイール:ダークメタリック塗装
タイヤサイズ:225/60R17 99H
タイヤ銘柄:ヨコハマタイヤ「GEOLANDAR G91」 オールシーズンタイヤ
※スノーフレークマークはないので冬用タイヤ規制では走行不可
次のページでは実際に走らせてみての「試乗記」をまとめています。真面目に作られたクルマであることは間違いありません。