クロストレック Premium S:HEV EXのスペック
それでは『クロストレック S:HEV』のスペックを見てみましょう。参照グレードは「Premium S:HEV EX」です。
出典:スバル/筆者撮影
記載されている内容はプレカタログ記載の数値を元にしています。メーカーオプション装着により内容は若干異なります。
基本スペック
全長×全幅×全高(mm):4480×1800×1575
ホイールベース(mm):2670
トレッド[前/後](mm):1560/1570
最低地上高(mm):200
最小回転半径(m):5.4
車両重量(kg):1660
ステアリングギア比: 13.5:1
燃費性能
燃料タンク容量(L):63
燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
燃費(㎞/L):18.9/市街地モード15.8/郊外モード20.6/高速道路モード19.4
燃費はWLTCモードを記載
航続距離:18.9㎞×63L=約1190㎞!!!!
1回の給油(ワンタンク)で1000キロ走行も可能…かも?
装着タイヤ・ホイール・ブレーキ
筆者撮影
装着タイヤは今までのクロストレックやレイバックと同じ銘柄・スペックになります。
タイヤサイズ:225/55R18 98V
タイヤ銘柄:ファルケン「ZIEX ZE001A A/S」 オールシーズンタイヤ
PCD(mm):114.3
※スノーフレークマークはないので冬用タイヤ規制では走行不可
ホイールは専用デザインでダークメタリック塗装と切削光輝の組み合わせ。よく見ると4本スポークになっていますね。
ブレーキ類も回生ブレーキなどの兼ね合いで専用品だと思われます。
動力性能
出典:スバル
動力性能は今後も併売される従来のe-BOXERスペックも掲載しておきます。
スペックを見ると「なぜ2.0Lじゃないの?」と思われるかもしれません。資料には以下の通りにあります。
ストロングハイブリッドシステム化によるシステムの重量増をカバーするだけでなく、最も効率的な排気量とする為に採用しました。また、加速時や高速巡行時のエンジン回転数の上昇を抑制し、騒音を低減すべく、2.5Lエンジンを採用しています。
出典:広島スバル
私もほぼ同意見なのですが、本当はグローバル展開を行うからだと思っています。世界基準(というか北米市場)で見ると2.0Lより2.5Lでしょう。
ちなみにエンジン(FB25型)単体で比較すると、ストロングハイブリッド用にチューニング(数値上はデチューン)されています。
これは「アウトバック」にも搭載するべきでしょう。
クロストレック Premium S:HEV EX
筆者撮影
エンジンスペック
型式・種類:FB25・2.5L水平対向4気筒エンジン
総排気量(cc):2498
内径×行程(mm):94.0×90.0
圧縮比:11.9
最高出力[ kW(PS)/rpm]:118(160)/5600
最大トルク[ N・m(kgf・m)/rpm]:209(21.3)/4000-4400
モータースペック
型式・種類:MC2・交流同期電動機
最高出力[kW(PS)]:88(119.6)
最大トルク[N・m(kgf・m)]:270(27.5)
バッテリースペック
種類:リチウムイオンバッテリー
容量(Ah):4.3
電圧(V):約256(プレカタログ記載数値を元に計算)
総電力量(kWh):1.1
エンジン+モーター…つまりシステム最高出力は不明なので滅多なことは言えませんが、レイバックなどに搭載されている1.8L直噴ターボエンジン(CB18)の最高出力・最大トルクは超えてくると思います。
トランスミッション
リニアトロニック(マニュアルモード付き)
トヨタのTHSを活用しているので遊星歯車の「電気式CVT」だと思われます。
【参考】クロストレック Limited AWD(e-BOXER マイルドハイブリッド)
筆者撮影
参考までに今後も併売されるe-BOXER(マイルドハイブリッド)のスペックも掲載しておきます。
エンジンスペック
総排気量(cc):1995
内径×行程(mm):84.0×90.0
圧縮比:⒓.5
最高出力[ kW(PS)/rpm]:107(145)/6000
最大トルク[ N・m(kgf・m)/rpm]:188(19.2)/4000
モータースペック
型式・種類:MA1・交流同期電動機
最高出力[kW(PS)]:10(13.6)
最大トルク[N・m(kgf・m)]:65(6.6)
バッテリースペック
種類:リチウムイオンバッテリー
容量(Ah):4.8
電圧(V):118
総電力量(kWh):0.56
トランスミッション
モーター内蔵型リニアトロニック(7段変速マニュアルモード付き)
【参考】レイバック(CB18型エンジン)
筆者撮影
エンジンスペック
型式・種類:CB18・水平対向4気筒直噴ターボエンジン
総排気量(㏄):1795
内径×行程(mm):80.6×88.0
圧縮比:10.4
最高出力[ kW(PS)/rpm]:130(177)/5200-5600
最大トルク[ N・m(kgf・m)/rpm]:300(30.6)/1600-3600
スバルのターボ車は水平対向エンジンの上にインタークーラーを配置。このことから現状では水平対向ターボハイブリッドの可能性は低いと思います。
トランスミッション
リニアトロニック(8段変速マニュアルモード付き)
まとめ
結び
自動車業界全体として見ると、決して真新しい技術とは言えないスバルのストロングハイブリッド「e-BOXER S:HEV」ですが、スバルとしては今後のスタンダードにする気満々な雰囲気を感じられるほど期待したくなりました。
確かに燃費性能だけで見れば、『クロストレック S:HEV』は私の弟が乗っている「RAV4 E-Four」に0.8㎞/L劣る数値となっています。
しかしそこはプロペラシャフトで伝達される機械式AWD…シンメトリカルAWDによる優れた走行性能に期待ということにしておきましょう。
そして今回追加される「Premium S:HEV」と「Premium S:HEV EX」は内装の質感も底上げされていますが、兄貴分には届かないよう配慮(?)も見受けられます。
個人的には「レガシィ」「アウトバック」にこそ搭載するべきシステムだと思うのですが、まずは『クロストレック』そして「フォレスター」へと拡大されるのでしょう。
スバル車=燃費が悪い。ある意味での常識を覆すことができるのか…今後より明らかになります。
そのうち試乗もしてみるので動的質感などもお伝えできればと思います。
今回のブログ記事がクルマ選びの参考になれば幸いです。
参考出典リンク集
スバル ストロングハイブリッドを発表:https://www.subaru.jp/crosstrek/crosstrek/shev/
スバル『クロストレック』にストロングハイブリッドを初採用:https://www.subaru.co.jp/news/2024_10_17_132911/
SUBARU STAR SQUARE:https://www.subaru.jp/showroom/