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【西武鉄道】S-TRAIN VS 特急「ラビュー」 『東急線西武線まるごときっぷ』で比較乗車 S-TRAIN編

2022年5月23日

西武のチケットレスサービスは注意が必要

そしてその座席指定券の購入方法ですが、西武鉄道も他の鉄道会社と同じくチケットレスサービスを提供しています。しかし他社と違って使用方法には注意が必要です。

横浜駅ホームに設置されているS-TRAINの指定券券売機

筆者撮影

特急券や座席指定券は直接窓口や券売機で購入することも可能ですが、ネット利用の場合は大きく分けて方法は2つ。

①チケットレスサービス「Smooz」で予約・購入。窓口や車内改札を介さず利用

②インターネット予約サービスで予約のみを行い、駅窓口や券売機で購入

それぞれ見てみましょう。

①チケットレスサービス「Smooz」はポイント積立制 座席の指定も可能

チケットレスサービスは窓口や券売機を介さず改札も行わないとても便利な購入手段ですが、西武のチケットレスサービスはちょっと気になる点…それはクレジットカードによるポイント積立制であること。

出典:西武鉄道

1円=1Pとして1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・10000円のいずれかをクレジットカードで支払い、積立(チャージ)します。この積み立てたポイントを使って特急券や座席指定券を購入します。

筆者の購入履歴 出典:西武鉄道

これは帰路の特急券を購入した画面ですが、私は2000円を積み立てS-TRAINで1060P、特急「ラビュー」で710Pを利用したので差額の230Pが余ってしまいました。

シートマップの一部 出典:西武鉄道

ただしSmoozで予約・購入をすればシートマップ上で座席の指定も行えます。シートマップには窓枠もしっかり表現されているので自分から進んで選択をしない限りは”ハズレ席”を選ぶリスクは大幅に軽減されるでしょう。

チケットレスサービス「Smooz」

積立ポイントの返却は基本的には不可能ですが、退会手続きを行った際には積立ポイントの残額を登録したクレジットカード発行会社より払い戻しされます。

ちなみに会員資格及び積立ポイントは最後の利用日の翌日から起算して5年後に失効します。

②ネット予約はあくまで予約のみ 座席の指定を行いたい場合は当日窓口で

現金で購入したいけどネットで予約をしたい場合はインターネット予約サービスを利用します。座席の指定はできず窓側か通路側のみの選択になります。窓口で発券を行えば座席の変更には応じてもらえます。

出典:西武鉄道

予約するとこのような画面に。予約番号は忘れずに控えてください。

なお、この情報を元にして他社線での購入も可能です。東京メトロ副都心線は駅窓口、東急東横線・みなとみらい線では各駅設置のS-TRAIN券売機及び駅窓口で購入が可能です。

インターネット予約サービス

Smoozとはまた別に会員登録を行う必要があります。

そしてこちらのアカウントは最後に利用してから1か月間ログインがされていない場合、登録は自動削除されます。よくわからない運用方法ですね。いや、Smoozを使わせて利用促進につなげたいと想像はできますがちょっと不親切のような気がします。

指定席券を購入せずに利用してしまうと?

事前に指定席券を購入しないで乗車した場合は、料金表の発売額に200円を加算した金額を請求されます。例えば横浜ー西武秩父で利用すると1,260円請求されます。

S-TRAINの座席指定料金

元町・中華街⇔西武秩父の座席指定料金は以下のページでご確認ください。

S-TRAINの座席指定料金

参考

元町・中華街、みなとみらい、横浜、自由が丘⇔西武秩父:1,060円

渋谷、新宿三丁目⇔西武秩父:710円

西武秩父⇒副都心線 池袋:710円

S-TRAIN乗車記 元町・中華街~西武秩父を1本で結ぶ

『東急線西武線まるごときっぷ』でお得に移動

出典:東急電鉄

今回のブログで特にお伝えしたい内容の1つがこちら。『東急線西武線まるごときっぷ』の存在です。

このきっぷ、東急線の各駅(渋谷駅、世田谷線・こどもの国線各駅を除く)で購入することができる磁気きっぷですが、東急線から西武線方面へ利用する方にとってはかなりお得な商品です。

出典:東急電鉄

内容としては東急線各駅から渋谷までの往復+東京メトロ副都市線1日乗り降り自由+西武線全線1日乗り降り自由という破格なもの。”東急線各駅”とあるので例えば田園都市線の駅でも購入・使用が可能です。

筆者撮影

私は横浜で購入しています。横浜での購入額は1,850円。これで横浜⇔西武秩父の往復分の乗車券として使うことができます。しかもフリー区間付き。

仮に横浜から西武秩父まで素直にきっぷを購入すると運賃は片道1,290円・往復2,580円。最低でも730円はお得に移動できることがわかります。

まるごときっぷは乗車駅によって金額が異なります。帰りはきっぷ購入駅より先で降車すると別途運賃が必要になり、手前で降車する場合は駅員さんに申し出れば改札を通してもらえます。一例で言うと、私は帰路は日吉で下車しましたが何も問題ありませんでした。

東急線西武線まるごときっぷ

参考

東急線西武線まるごときっぷ(横浜駅):1,850円

今後はMaaSに組み込めるような仕組みを実装してほしいですね。

まとめ

結び

元町・中華街ー西武秩父が1本につながる(S-TRAIN1号および4号)という面では素晴らしいと思いますが、2時間越えの乗車という面ではシートがあまりよろしくないというのが本音でした。

具体的には座面の座り心地は許容範囲ながらも今一歩なシートに硬い背もたれ…特にこの硬い背もたれは改善をお願いしたいレベルです。リクライニングができればまた印象が変わったかもですが、それこそまた別ブログでお伝えしますが特急「ラビュー」が素晴らしかったのでこっちが来てくれないかなぁとも思ってしまいました。

空気輸送と名高い元町・中華街と西武秩父をつなぐS-TRAIN。潜在的な魅力はとても光るものがありますが朝7時01分発という早すぎる時間とシートの出来の悪さはちょっと足を引っ張ってしまうのではないかと実感しました。

とはいえ東急線西武線まるごときっぷは利用価値が高いと思うのでぜひ興味があったら使ってみてください。朝9時15分には秩父入り…それは悪くないのかもしれません。

今回の移動費(横浜起点)

東急線西武線まるごときっぷ:1,850円(往復利用)

S-TRAIN:1,060円

参考出典リンク集

S-TRAIN:https://www.seiburailway.jp/railway/reservedtrain/s-train/

東急線西武線まるごときっぷ:https://www.tokyu.co.jp/railway/ticket/types/value_ticket/marugoto_ticket.html

西武鉄道:https://www.seiburailway.jp/

東急電鉄:https://www.tokyu.co.jp/index.html

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  • この記事を書いた人

溝口将太(みぞしょー)@旅するモビリティサウナー

道路を70万キロ以上走り続けている男がサウナの素晴らしさに目覚め、モビリティとサウナを愛するためにブログ運営を始めた『モビリティサウナー』。 当ブログでは愛車・鉄道乗車記・サ活記事などをマイペースで更新しています(実際にかかった費用も極力掲載)。ご依頼を受けたり興味を持ったクルマのレビューや出来事も執筆・掲載しています。 みなさんのクルマ選び・移動手段・休日の過ごし方の参考になれば幸いです。 副業はGROMで工夫しながらフードデリバリーを真剣に稼働中。マイペースで楽しく稼いでいます。 愛車はスバル「レヴォーグ レイバック」。それまでの相棒「BRZ」と一時お別れ。BRZの特別仕様車が出ることを願い購入を企んでいます(笑) 運転免許証が無くなると生活が破綻するので絶対死守! よろしければ各SNSへのフォローもお願いします。

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