【乗車記】『イブニング・ウィング号』に品川~京急久里浜まで乗り通してみた
それでは『イブニング・ウィング号』に乗車してみましょう。
筆者撮影
私が乗車した列車は『イブニング・ウィング6号 京急久里浜 行き』です。
品川~京急久里浜まで乗車しました。
〖注意点〗品川駅ホームには自販機しかない 好きな食料や飲み物は他で購入を
『イブニング・ウィング号』に乗車する前に注意点です。
JR線で品川駅にやってきました。今回のブログ記事で一番お伝えしたいことかもしれません。
筆者撮影
2025年5月現在、京急品川駅ホームではコンビニ等がありません。自販機しかありません。
好きな食べ物や飲み物は京急の改札外、JR品川駅内なら「エキュート」で調達するといいでしょう。
また、『イブニング・ウィング号』にはトイレもないので事前に済ませてください。
待合室もありません。ちょっとした待合所のようなところで『イブニング・ウィング号』が入線するのを待ちます。
筆者撮影
『イブニング・ウィング号』は3番線に入線・発車。
前ページでも説明したとおり、品川駅では乗り場は2ヶ所あるので乗車する号車と合わせて確認してください。
〖座席紹介〗車内に入って座席に座ってみる
ドア前のスタッフの方にQRコードを提示して車内に入ります。
筆者撮影
京急2100形電車には特急型車両で見かける“デッキ”はありませんが、端のボックスシート以外は2+2の2人掛けクロスシートとなっています。
1号車と8号車の運転室・車掌室側は“展望席”です。
クロスシートではあるものの、乗客が向きを変えることはできません。
客扱い終了後に車掌さんが自動で切り替えます。
デビュー当時は無理やりシート向きを変えようとして破損させたことがあるとか…。
グループで『イブニング・ウィング号』を利用したいのであればボックスシートです。
チケットレスサービス「KQuick」で4枚まで同時購入できます。
筆者撮影
今回私が利用した座席は「2号車10D」。進行方向右手窓側です。
2号車はモーターがない“付随車”なのでより静かな車内で過ごすことができます。
窓には横引きタイプのカーテンがあります。窓が大きいのも2100形の特徴ですね。
筆者撮影
シートピッチ(座席間隔)は850㎜。1人あたりの座席幅は450㎜となっています。
シートピッチ850㎜というのは他社の特急型車両と比較すると物足りない数値ですが、背面テーブルなどが無いので思いのほか窮屈感はありません。
肝心の座り心地ですが、他社の特急型車両と比較しちゃうと座面の底付き感は目立ちます。
シートリクライニングもできません。ただ、背もたれは厚みがあるので意外と快適です。
普段は追加料金不要の快特としての運用がメインなので、料金不要というカテゴリーでは関東勢屈指の快適車両だと思います。
アームレストは通路側の座席のみ設置。座席の間にはありません。
昔は窓側にも小さなアームレストがあったのですが、いつの間にか撤去されています。
筆者撮影
一応、窓枠下辺というか桟の部分がアームレスト代わりにならなくもないのですが、アルミ削り出しで冷たく感じることもあります。
さらに斜めに切り出されているので、例えばスマホホルダー代わりに「KU XIUのX40Q」を置くことはできても、iPhoneを設置するとズレ落ちてしまいます。
つまりアームレスト代わりとして使うことはできても、物を置くのは難しいということですね。
コンセントもWi-Fi環境も提供はなし
1998年デビューということもあってか、残念ながらコンセントも設置されていません。
Wi-Fi環境も現在はありません。
移動中の作業は可能といえば可能ですが、横浜から先は横揺れも大きくなるのであまりオススメはしません。
イヤホンでスマホ動画を視聴しながら過ごすのが一番無難かもしれませんね。
実際に乗り通してみて
筆者撮影
『イブニング・ウィング6号』が3番線に入線したのは19時05分ごろ。
入線後すぐにドアが開き、スタッフの方にQRコードを提示して車内に入ることができました。
発車時刻に近づくと乗車率はかなりのものに。私は2号車でしたが8割以上埋まりましたね。
筆者撮影
面白いのは補助席にも利用者がいました。
シートマップ上は2座席分販売されていますが、おそらく自分しか座らないだろうことを想定して選択していますね。
まさに“プロ客”。
定刻通り19時25分に品川駅を発車。
電車は快適に飛ばして…とはいかず、快特らしい走りとはほぼ無縁のゆったりとした走り。
帰宅ラッシュ時間帯なので本数が多く、混雑も激しいのでどうしても詰まってしまうのでしょう。
最初の停車駅「京急蒲田」に停車。2号車は利用対象外なのでドアは開かず、静かな車内が保たれていました。
これは「京急川崎」「横浜」も同様。
「上大岡」に到着するまでは乗客や出入りはなく、快適な空間が保たれているのは流石歴史を積み重ねたサービスと言えます。
上大岡駅には2分遅れで到着。私が見た限りでは4割ほどの乗客が下車。
最初に降りられる駅が上大岡なので、品川〜上大岡の約35分少々の着席保証のために利用している方がかなり多いということです。
筆者撮影
上大岡以降は快特として運転。
終点の京急久里浜で先行の三崎口 行き電車と接続。
乗り換えこそありますが、三崎口まで最速で向かうこともできる利便性は確保していますね。
やはり混雑が激しい時間帯の着席保証サービスは重要ですね。
毎日とはいかなくてもちょっと体調悪いな…と思った時なども重宝する列車だと思います。
【料金】座席指定券はネット決済「KQuick」が便利
料金を復習しておきましょう。
出典:京急電鉄
『イブニング・ウィング号』の座席指定券の料金はKQuick・券売機どちらも300円です。
個人的には希望の座席をシートマップから選択・購入できるチケットレスサービス「KQuick」の利用をお勧めします。
私が利用した合計額は以下のとおりです。
筆者が利用した合計金額
運賃:710円(品川~京急久里浜)
料金:300円(Wing Ticket)
合計:1,010円
運賃は乗車券です。定期券でも利用可能です。
まとめ
結び
いかがでしたでしょうか。
私が率直に感じたことは、慣れた乗客=プロ客でほとんどが占められていたという印象でした。
(通勤ライナー的な列車はみなそうだと思いますが…)
つまり沿線の方々に根深く愛されている列車ということですね。
ただ…個人的にはそろそろ100%特急型車両と呼ばれるような新型車両の導入を望みたいなぁと思っています。
特に帰宅の合間にコンセントやWi-Fi環境があれば、移動時間をより有意義に活用できますからね。
さらに、京急線〜都営地下鉄浅草線〜成田空港を直接結ぶ有料列車があってもいいと思います。
2100形も1000形1890番台“LeCiel”も大好きですけどね。
乗車時間は最大で約1時間20分ほどですが、それでも“確実に座って帰れる”というサービスは、この先の京急にもなくてはならない列車の1つだと実感しました。
参考出典リンク集
京急電鉄:https://www.keikyu.co.jp/
座席指定ウィングサービス:https://www.keikyu.co.jp/ride/train/wing_detail.html
チケットレスサービス「KQuick」:https://kquick.keikyu.co.jp/
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