※このブログ記事は「【京急】イブニング・ウィング号でラクラク帰宅」のブラッシュアップ版です。
いつもご覧くださり、ありがとうございます。溝口将太(みぞしょー)です。
今回のブログ記事は鉄道乗車記です。
「京急」「京急線」「京急電鉄」「京浜急行」
みなさんはあの“赤い電車”にどのような呼び方をしていますか?
私は「京急」「京浜急行」がなじみ深いのですが、「京浜急行電鉄株式会社」が正式社名のようですね。
今回のブログ記事内では「京急」としておきましょう。
京急には…例えば、京成「スカイライナー」・小田急「ロマンスカー」・東武「スペーシアX」・西武「Laview(ラビュー)」のような“特急型車両”が基本的には存在していません。
「基本的には」というのは、片足を突っ込んでいるというか…稀に“特急型車両”として紹介される車両を京急も所有しています。
それが1998年3月18日に営業運転を開始した『2100形電車』です。
8両編成片側2ドア。ボックスシート以外はクロスシートで1号車と8号車の運転室・車掌室側は“展望席”となっています。
これだけ聞くと特急型車両っぽい雰囲気。
今回はそんな2100形が充当されている座席指定サービス列車『イブニング・ウィング号』の乗車記をお届けします。
京急の座席指定サービスの歴史と、2025年5月現在の「座席指定ウィングサービス」の概要にほんの少しだけ触れながらご紹介します。
快適な移動の参考になれば幸いです。
乗車日
2025年5月13日(火)
天候:晴れ
乗車列車
イブニング・ウィング6号
品川 19時25分発 京急久里浜 行き
品川~京急久里浜の区間を乗車
筆者撮影機材
iPhone14 Pro Max
撮影には安全を最優先しております
更新履歴
2021年6月19日:当ブログ記事公開
2025年5月15日:可能な限りブラッシュアップ
※概要・運行ダイヤなどは、2024年11月のダイヤ改正後の内容を反映させております
当ブログ記事の構成
『ウィングサービス/イブニング・ウィング号』の概要⇒当ページ
『イブニング・ウィング6号』の乗車記⇒2ページ目
【概要】京急の座席指定ウィングサービスとは
京急2100形電車を使用した『イブニング・ウィング号』の乗車記の前に、京急が展開している座席指定サービス「ウィングサービス」について簡単に触れておきましょう。
2025年5月現在、京急が提供している座席指定サービス(座席指定ウィングサービス)は主に3種類。
「モーニング・ウィング号」『イブニング・ウィング号』「ウィング・シート」で構成されています。
それぞれを「平日の通勤利用」『平日の帰宅利用』「土休日利用」と分類することもできます。
3種類の特徴として、大きな括りとしてはすべて「快特」という種別になります。
簡単に見てみましょう。
『イブニング・ウィング号』の乗車記については後半で掲載しています。
「モーニング・ウィング号」 平日の朝に3本運行 1ヶ月の定期券も販売
「モーニング・ウィング号」は名称の通り朝に運転される座席指定列車。
平日のみの運行です。
1号・3号・5号の計3本が運転され、1号は横須賀中央~品川/3号は三浦海岸~品川/5号は三浦海岸~泉岳寺/という運行形態。
停車駅は三浦海岸(1号・5号始発)ー横須賀中央(1号始発)ー金沢文庫ー上大岡ー品川(1号・3号終点)ー泉岳寺(5号終点)
上大岡~品川の間はノンストップ。快特停車駅の横浜・京急川崎・京急蒲田も通過します。
そのため、京急の「快特」として最も停車駅が少ない列車種別となります。
全ての列車で品川駅に到着するまで途中下車はできません。
ちなみに、3号は金沢文庫より先は私鉄最長12両編成で運転。2100形と1000形1890番台“LeCiel”の組み合わせです。
1000形1890番台“LeCiel”にはコンセントやトイレが設置されています。
座席指定券(Wing Ticket)の料金は300円。チケットレスサービス「KQuick」/券売機ともに同額です。
そして「モーニング・ウィング号」の最大の特徴として、1ヶ月定期券とも言える「Wing Pass」が販売されています。
これは乗車月の1日~月末日まで有効な1ヶ月券。料金は5,500円です。
リンク先で停車駅・時刻表・料金・乗車方法の確認できます。
『イブニング・ウィング号』 下り線で運行する最も歴史のある京急の座席指定列車
今回のブログ記事の本題。詳細は後半でお伝えします。
平日のみの運行です。
今でこそ(2025年5月現在)『イブニング・ウィング号』と呼ばれていますが、元は1992年4月から運行を開始した「京急ウィング号」です。
1992年時は2100形はまだないので、2ドア車両の前身とも言える2000形電車で運用されていました。
かつては京急蒲田・京急川崎・横浜を通過。
つまり品川~上大岡はノンストップでしたが、2024年11月25日のダイヤ改正を経て上記3駅は乗車専用駅となりました。
これにより2025年5月現在の横浜駅を通過する定期列車は、上りの「モーニング・ウィング号」とJR東日本の特急「湘南」のみです。
リンク先で停車駅・時刻表・料金・乗車方法の確認できます。
「ウィング・シート」 土休日の2100形が充当される一部の快特 2号車を“座席指定車両”に
「ウィング・シート」は座席指定列車というよりは“座席指定車両”に当たる座席指定サービスです。
土休日に運行します。
私は横浜~三浦海岸の区間で利用することがあるのですが、そもそも利用者が多くないのと、乗車可能駅を過ぎれば誰も乗ってこれないのでものすごく静かです。
お世辞抜きにして300円追加(車内決済は500円)でこの快適環境は…うん。いいと思っています。
リンク先で乗車可能駅・時刻表・料金・乗車方法の確認できます。
【概要】座席指定列車『イブニング・ウィング号』について
ここからは『イブニング・ウィング号』について掘り下げてきましょう。
停車駅は「快特」と同じ 品川・京急蒲田・京急川崎・横浜は乗車専用 上大岡から先はフリー区間
『イブニング・ウィング号』は平日の帰宅ラッシュ時間単に運行。
“必ず座れる座席指定サービス列車”の運行により、快適な移動・帰宅を提供してます。
2025年5月現在の『イブニング・ウィング号』は、2号~16号の計8本が運転(偶数が付与されています)。
出典:京急電鉄
始発駅は品川。2号・4号・6号は京急久里浜 止まり。京急久里浜で三崎口 行き列車と接続します。
8号・10号・12号・14号・16号は三崎口まで運転しています。
停車駅は「快特」と同じ。品川・京急蒲田・京急川崎・横浜の各駅は乗車専用。上大岡から先はフリー乗降区間となっています。
上大岡から先は通常の「快特」と同じ感覚で利用されることになります。つまり、座席指定区間は品川~上大岡の区間ということですね。
ただし、上大岡駅以降の発車標には「Wing」と表示させるなど、通常の「快特」とは分けて案内表示をしているようです。
2分後にやってくる快特とは混雑率も違うし、何よりクロスシートにほぼ確実に座れます。
上大岡 以降から乗車するなら間違いなくウィング号です。
リンク先で停車駅・時刻表・料金・乗車方法の確認できます。
乗車専用駅での乗車方法
『イブニング・ウィング号』では品川・京急蒲田・京急川崎・横浜は乗車専用駅としています。
乗車専用の各駅の乗車方法を確認しておきましょう。
なお、三崎口 方面から1号車~となります。
品川駅
出典:京急電鉄
品川駅では3番線ホームより発車。“Aのりば”と“Bのりば”の2か所から乗車できます。
利用できる車両は1~3号車/6~8号車。
チケットレスサービス「KQuick」で座席を購入した場合は、スタッフの方にQRコードを提示してください。
筆者撮影
品川駅では“Wing Ticket券売機”で紙の座席指定券を購入することができます。
料金はKQuick・券売機どちらも300円です。
個人的には希望の座席をシートマップから選択・購入できるチケットレスサービス「KQuick」の利用をお勧めしたいです。
京急蒲田駅
出典:京急電鉄
京急蒲田駅では3番線ホームに到着・発車。利用できる車両は5号車です。
待合室付近が目印のようです。
座席指定券「Wing Ticket」はチケットレスサービス「KQuick」のみで購入可能です。
スタッフの方にQRコードを提示してください。
京急川崎駅
出典:京急電鉄
京急川崎駅では5番線ホームに到着・発車。利用できる車両は4・5号車です。
エレベーター付近が目印のようです。
座席指定券「Wing Ticket」はチケットレスサービス「KQuick」のみで購入可能です。
スタッフの方にQRコードを提示してください。
横浜駅
出典:京急電鉄
横浜駅では1番線ホームに到着・発車。利用できる車両は4号車です。
ホーム柱番号7番付近が目印のようです。
座席指定券「Wing Ticket」はチケットレスサービス「KQuick」のみで購入可能です。
スタッフの方にQRコードを提示してください。
次のページでは『イブニング・ウィング6号』に乗車。
乗車前のちょっとした注意点と京急2100形電車の車内をご紹介します。