みなさんこんにちは。溝口将太です。いつもご覧くださりありがとうございます。
今回はTesla(以降:テスラ・テスラ社)が提案するライドシェアに関してまとめてみたいと思います。
アメリカのシリコンバレーに拠点を設けているテスラ社ですが、Twitterでもオーナーの方々が積極的に情報発信を行っていますので、日本国内での知名度もかなり高まっているのではないでしょうか。
そのテスラから「いよいよライドシェアアプリをリリースし、本格的にライドシェアに参入する」というニュースが報じられました。テスラがライドシェアに参入する意義や狙いは何か?個人的見解を交えてお伝えします。
ライドシェアに参入する「Tesla」が目指すのは「ロボタクシー」
さっそく内容を見ていきましょう。上記の通りテスラが本格的にライドシェアへ参入と報じられておりますが、どんな意義・狙いがあるのでしょうか。
テスラの広まり方がすごい!さすがIT技術者集団
私は今でも内燃機関…つまり従来のエンジン車が大好きですが、HV(Hybrid Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)・PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)などを経て、やがては全ての自動車メーカーからEV(Electric Vehicle=電気自動車)が発表・発売され、おそらくは私が生きている間には電気自動車が当たり前の世の中になっているだろうと感じています。
そしてそれは現時点でも予想より遥かに早く、より近い未来に訪れるだろうとも思っています。
そんな予感を強く感じさせてくれたのがテスラという自動車メーカーでした。
初めて触れた時の「未来はそこまで来ている」という感覚、運転をさせてもらった時の「自動車とIT技術が一つになる…」という衝撃は今でも忘れることができません。しかも運転しやすい。
正直に言います。モデルSはほしいクルマベスト3に入ります(笑)
当然、この未来のクルマを手にしたオーナーとの間にSNS等で繋がりができるのは当然で、IT技術満載のテスラとIT技術を駆使したSNSとの相性は抜群なので、TwitterやFacebookなどを中心に爆発的に知名度が高まったと言えます。
もはやテスラがテスラを呼ぶ…を飛び越え、テスラが周囲をテスラの世界に引き込んでいる…と見れます。
そんな流れをテスラ社のマーケット戦略として見ると大成功と言えます。狙っていたのかどうかはわかりかねますが、テスラに取り込めるであろう見込み客は上質な富裕層が中心です。
富裕層が富裕層を呼び込むことは直接的・間接的を問わず実はそれほど難しい話ではないので、まさにIT版口コミの成功例と言えます。
間接的というのは例えば都心のタワーマンションの駐車場です。充電スタンドにテスラを充電させておけば住民の目に留まる…というわけです。高級ホテルの駐車場も同じことが言えますね。
実質その結果はここ最近の株価の急上昇に表れていると言えそうです。個人的に思うのはむやみやたらにディーラーを設けていないのもその表れと感じています。なんせネットでポチるだけで購入できるのですから…すごいことです。
ただ、内燃機関VS電気自動車という対立だけはやめてほしいと思います。現時点ではどちらも重要なマーケットとして存在しているわけですし内燃機関もまだまだ進化し続けています。
テスラがライドシェアに参入する意義とは
テスラがライドシェアに参入すると報じられました。元々は2019年4月にテスラCEOのイーロン・マスク氏により「完全自動運転のロボタクシー構想」が発表されていました。
これはテスラの所有者がテスラを使用していない時にテスラを貸し出すことにより、テスラが副収入を稼いできてくれるというトンデモ構想でした。羨ましいぞアメリカ。
しかし多くの方がご存知の通り、自動運転の開発試験中に事故が発生したりなど、現時点で完全自動運転による公道での走行が認められているわけではありません。
技術的には可能なのかもしれませんが法律が許していない…ではどうするのかと手を打ったのがライドシェア参入だと私は見ています。言ってしまえばこのライドシェア参入はロボタクシー構想の通過点に過ぎないということです。
そもそもEVは自動運転との相性は良いとされていますので、IT技術を軸とするテスラにとっては成し遂げたい構想でしょう。
うまいな…これでテスラに触れる機会が少ない人もテスラをより知ることになるわけだ。また台数伸ばすだろうなぁ。 https://t.co/UVkKOMj4qo
— 溝口将太 (@mizoimp) February 15, 2020
こちらはKaruさんのツイートを私がリツイートしたものですが、最初にこの記事を拝読した時に感じたの「うまいなぁ」でした。
ライドシェアと謳っている以上、有人での車両運用が前提と言えます。つまりテスラがリリースするであろうライドシェアアプリでクルマを呼べばテスラオーナーがテスラに乗って迎えに来てくれて目的地へ送ってくれるというわけです。
テスラより発表されたライドシェアアプリのイメージ
ここでライドシェアを活用して移動をした利用者はきっと「テスラすげぇ!」と思うはずです。これはテスラ社がテスラオーナーとさらに共に繁栄(共栄)するための、言わばテスラビジネスにオーナーを必然的に巻き込むと言えるのではないでしょうか。
そしてテスラオーナーはそれを『光栄』だと受け止めることでしょう。
それにより3者WINが成り立ちます。
テスラ社はライドシェアアプリの手数料(現時点では発生させるかどうかはわかりません)による収入とテスラというクルマの宣伝を行えることにより受注台数の更なる増加が見込めます。
テスラオーナーはライドシェア参加により副収入を得ることができます。
ライドシェア利用者は自己ニーズにマッチしたサービスとしての移動の提供を受けながら、テスラという未来の乗り物を体験・体感できます。
これを実現させることがテスラがライドシェアに参入する意義であると言えるのではないでしょうか。
次のページではテスラの真の狙いを考察します。