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2022年の半ばに発売が予定されているスバルの新型EV『SOLTERRA(以下:ソルテラ)』の特設サイトが公開されました。
新型ソルテラはトヨタ「bZ4X」と兄弟関係…つまり「BRZ」「GR86」と同じような関係にあるので、2021年4月19日に公開されている「bZ4X Concept」を見ればある程度は推測することも可能です。
今回はちょっとだけ見えてきた新型ソルテラの中身を追ってみたいと思います。
特設サイトに掲載された新型ソルテラ
出典:スバル
今回は新型ソルテラの特設サイトに掲載されているこれらの画像をメインにまとめてみたいと思います。ソルテラはトヨタと共同開発した新型EVで、お伝えしている通り相方は「bZ4X Concept」としてすでに公開されています。
プラットフォームは「e-SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初採用。「e-SGP」とか言われるようになるのでしょう。こちらもトヨタでは「e-TNGA」としてすでに発表されていますね。
「ソルテラ」という車名にもスバルの想いが込められているようです。
「SOLTERRA(ソルテラ)」という名称は、ラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と、「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた造語です。優れた操縦安定性や高い走破性を誇るAWD性能を備え、行く先を選ばない「安心と愉しさ」を提供するSUBARUらしいSUVという特長を持つこのクルマで、お客様と共に自然をもっと愉しみ、自然との共生をより一層深めていきたい。そのような想いから、この名を付けました。
出典:スバル
bZ4Xにはソーラー充電システムが採用されているようですが、ソルテラはどうでしょう。当然、航続距離を確保・稼ぐためのシステムなので採用はされていると考えています。
ボディサイズはRAV4やフォレスターと同じクラスだということです。
全車シンメトリカルAWDか?
- スバル特設サイトより 出典:スバル
- 「SYMMETRICAL AWD」のロゴが確認できる 出典:レスポンス
私の予想では新型ソルテラは全車AWDの設定…フロントとリアにそれぞれモーターを配置した最低でも2モーターによる駆動を想像しているのですが、上の2つの画像をちょっと見比べてみてください。
左がスバルの特設サイトの新型ソルテラ。右がレスポンスという媒体から拝借した新型ソルテラの画像です。一見同じ画像に見えるですが、よ~く見るとスバル側は「SYMMETRICAL AWD」のロゴがなく、レスポンス側には「SYMMETRICAL AWD」のロゴがあるです。
私が見た限りではレスポンス以外の媒体でも同様の画像が使用されています。この違いは何か…気になるところですね。
可能性としては、AWD以外に2WDもラインアップされることです。新型ソルテラのボディサイズがRAV4やフォレスターと同クラスだとすると、日産「アリア」ともガチライバルということになります。
アリアの駆動方式は前後にモーターを搭載した「e-4ORCE」と呼ばれる4WD(AWD)と、前輪側のみにモーターを搭載する2WDもラインアップさせています。しかも4WD・2WDにそれぞれ2種類のバッテリー特性を持たせているので合計4グレード構成。
つまり選択肢が幅広く設けられているということですね。この例に習えばスバル(とトヨタ)もAWDだけでなく、2WD仕様をラインアップに加える可能性もあるのかなと考えます。それが前輪駆動なのか後輪駆動なのかはわかりませんが…。
確かにバッテリー特性で車両価格の操作はある程度は可能だと思いますが、駆動方式の違いでより明確な差を生じさせるのもアリでしょう。
bz4x Conceptから見るインテリアの予想
新型ソルテラのインテリアについてもbZ4X Conceptからある程度は予想することはできそうです。
スバルの特設サイトには美しい夜空をバックに大型のセンターモニターを中心に最新のインフォテインメントシステムだと思われる操作パネルが設置されていることがわかります。
bZ4X Conceptのインパネ周辺 出典:トヨタ自動車
bZ4X Conceptの内装と比較するとステアリング以外はほぼ同じに見えますね。そうです。ステアリング形状だけは全く違うように見えるのです。
コンセプトモデルなので市販版は異なる可能性がありますが、bZ4X Conceptは「ステアリングバイワイヤ」を採用した異形なステアリングホイール。対して新型ソルテラは一般的な丸型ステアリングに見えます。この点はどう差別化を図るのか楽しみですね。
従来の多くのステアリング(ハンドル)は機械的な連結をもって進路変更などの操作をホイール・タイヤに伝えていますが、ステアリングバイワイヤは電気信号でアクチュエータを介して操舵するシステムです。
自動運転技術の確立・発展を目的に研究・開発されているシステムですが、例えばステアリングバイワイヤを実現させている日産 スカイラインは、信頼性確保のため緊急時のフェイルセーフ機構として機械的な連結機構を備わせているのが現状です。
bZ4X Conceptはその名の通りあくまでコンセプトの可能性が高いですが、電動化に向けた取り組みの一つとして示しているのは間違いないと思います。
bZ4X Conceptの車内空間 出典:トヨタ自動車
シートなどは若干の差別化が図られるかもですが、基本的なインテリアデザインや機能はほぼ同じだと思ってよさそうです。
斜め後方の視界性能はフォレスターより落ちるか
私が一番気になるのは「ここ」なのですが、RAV4・フォレスターとほぼ同サイズのSUVであるのなら、斜め後方の視界がちょっと悪いのではないかと想像しています。
bZ4X Concepの車内を見てみると、Cピラー側に申し訳程度に小窓があります。これは個人的にはちょっとどうかな…と思います。いやエクステリアデザインがカッコよくなるのはわかっているつもりですけどね。斜め後方の視界性能はフォレスター並みを確保してほしかったです。
出典:スバル/トヨタ自動車
今のところ新型ソルテラとbZ4X Conceptは同じ形状に見えますね。もしかしたらセンターモニターに映す…それはないか。
まとめ
結び
いよいよ本格的にトヨタ・スバルもEV路線に向けて動き出している感がありますが、トヨタの電動化技術とスバルのAWD技術がどう新型EVを作り上げているのか…体感できる日を楽しみに待ちたいと思います。
個人的にはこの新型ソルテラ(あるいは新型bZ4X)とBRZ(あるいはGR86)の2台持ちになれたらとても幸せだと感じています(笑)
参考出典リンク集
スバル ソルテラ特設サイト:https://www.subaru-global.com/solterra/jp/?=cojptop
トヨタ bZ4X Concept:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/34997209.html
日産アリア:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/ariya.html
レスポンス該当記事:https://response.jp/article/2021/09/01/349069.html