いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
いよいよ新たな鉄道路線の開業が秒読みに…『相鉄線新横浜線』『東急新横浜線』が2023年3月に開業予定であることが報じられました。
2022年1月27日に鉄道事業者7社局が同時にプレスリリースを行いました。それは『相鉄新横浜線・東急新横浜線開業による広大な鉄道ネットワークの形成が実現する』というものでした。
相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業(2023年3月予定)により、神奈川県央地域及び横浜市西部から東京23区西部、東京多摩北部、埼玉中央地域・西部地域に至る広域的な鉄道ネットワークが形成され、地域間の連携と活性化が図られ、各地域のさらなる発展に寄与します。
相鉄新横浜線・東急新横浜線は、相鉄本線・いずみ野線、東急東横線・目黒線に接続し、東京メトロ南北線・副都心線、都営三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線まで直通運転を行います。7社局14路線を結ぶ広大な鉄道ネットワークを形成することで、所要時間の短縮、乗換回数の減少など交通利便性・速達性が向上します。
また、新横浜駅へのアクセスが向上し、首都圏から関西・中京方面への出張や旅行などがさらに便利になります。なお、運行計画については、後日改めてお知らせいたします。
出典:相模鉄道株式会社・東急電鉄株式会社・東京地下鉄株式会社・東京都交通局・埼玉高速鉄道株式会社・東武鉄道株式会社・西武鉄道株式会社
特に相鉄と東急にとっては一大プロジェクトであることは容易に想像ができますが、私が知る限り鉄道事業者7社局が同時にプレスリリースを行うというのは聞いたことがありません。
やはり核となる主要駅は「新横浜」だと思います。相鉄新横浜線と東急新横浜線の境界駅でもある新横浜ですが、各地が新横浜駅と結ばれることにより東海道新幹線とのアクセス性が向上し、航空会社にとっては大きな脅威になるのではないかとも考えています。また、埼玉方面と東海・関西方面がグッと近くなる印象も見受けられます。
せっかくなので各社の対応予定をまとめてみました。
7社局14路線を結ぶ広大な鉄道ネットワークの形成
出典:相模鉄道 東急電鉄 他
お伝えしている通り7社局が同時に発表したプレスリリースによると、(相鉄・東急)新横浜線が開業することにより「7社局14路線を結ぶ広大な鉄道ネットワークが形成される」とあります。
これはすごいですね…同じ列車が端から端まで直通運転するかしないかはともかく、改札外乗り換えなしで海老名・湘南台~浦和美園・飯能・小川町などと繋がるということなります。
乗り通す場合は乗車時間・乗車距離共に相応の覚悟が必要となるでしょう(笑)
7社局14路線というのは以下の通りになります。
7社局14路線
相模鉄道(相鉄本線・いずみ野線・相鉄新横浜線)
東急電鉄(東急新横浜線・東横線・目黒線)
東京メトロ(副都心線・南北線)
都営地下鉄(三田線)
埼玉高速鉄道(埼玉スタジアム線)
東武鉄道(東武東上線)
西武鉄道(西武有楽町線・池袋線・狭山線)
これらが改札を出ることなく繋がります。
新横浜駅は鉄道事業者乗り入れ駅ランキング第2位に急浮上
- 新横浜駅
- 東海道新幹線 N700S
出典:Wikipedia/JR東海
最初に新横浜駅を見てみましょう。
新横浜は相鉄新横浜線と東急新横浜線の境界駅になります。つまり新横浜駅に相鉄と東急が乗り入れることになるわけですが、2022年1月現在の新横浜駅にはJR東日本(横浜線)・JR東海(東海道新幹線)・横浜市営地下鉄(ブルーライン)の3社局が乗り入れています。
そこに相鉄新横浜線・東急新横浜線が開業すれば新横浜駅に相鉄と東急が加わり5社局が乗り入れることになります。
これは全国1位の横浜駅(6社局が乗り入れ)に次いで2位になります。余談ですが、新宿駅は西武新宿駅を同一駅扱いとするなら横浜駅に並ぶ6社局が乗り入れている駅と言えます。
相鉄新横浜線と東急新横浜線の新横浜駅は当然同じホームになりますが、公開されている情報では新駅・新横浜は「2面3線式のホーム」としています。これは新横浜で折り返し運転が可能であることを示しています。
目玉はやはり「東海道新幹線とのアクセス性向上」でしょう。例えば浦和美園から新横浜までの直通運転が実現されれば、東海道新幹線へ乗り換えなしでアクセスできます。それだけではく、新横浜エリアへ乗り換えなしで向かえるので、横浜アリーナ・横浜国際競技場(日産スタジアム)などへのアクセスも飛躍的に向上します。
さらに新横浜は川崎市内を抜け東京・目黒通りとを1本の道路で結ぶ「宮内新横浜線」の計画もあります。利便性は増々高まるでしょう。新横、激アツです。
次のページでは7社局の2022年1月27日発表時点での対応内容をまとめてみます。