いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
また私なりで恐縮ですが、今回は(営利型)ライドシェアの懸念に対するアンサーを述べてみたいと思います。
さらに、間接型ライドシェアの新たな提案も記載したいと思います。
懸念材料に対するアンサーを考えて打ち出せばいい。僕もいくつか策を考えている。タクシーは今までのイメージが根付いているのも事実でよく乗客にグチられていました。
— 溝口将太@旅するモビリティサウナー (@mizoimp) March 30, 2019
薬物や事件の恐怖も!? 安倍晋三政権「公約白タク」ライドシェア政策の“危険な真実”|ニフティニュース https://t.co/Uqq56Q4Emo
こちらは私のツイートですが、リンク先にはいくつかの懸念点が記載されています。今回はそれに対する私なりのアンサーをお伝えします。
タクシー会社と違って、運行管理もいない
確かに運行管理者の存在は極めて重要です。それは私も業務に従事したこともあるのでよくわかっているつもりです。
しかし、それは本当に未来に繋がる在り方と言えるのでしょうか。私にはそうは思えない。行き過ぎた管理体制には個人の自発性を著しく阻害するものだと最近は感じるのです。
自らを律し、考え、行動しなければ日本の未来はいつまでもこと移動の仕組みに限定して言えば二番煎じのままです。「2番じゃダメですか?」と言われそうですが、そんな話ではありません。個人がもっと自由に常識を養いながら稼げる環境があってもよいのではないか…という考えの下です。
しかしオールフリーというわけにはいきません。以下は以前のブログの繰り返しになりますが、ドライバーと利用者を繋ぐ運営会社は絶対必要だと考えます。
私はIT分野は詳しくないのでいい加減な発言と思われるかもしれませんが、スマホ一つで最低限の運行管理に等しい管理は可能であると考えています。
スマホに接続したアルコールチェッカーも存在します。
参考:楽天市場
この結果をリアルタイムで運営会社へ送信し、ライドシェア運行の許可をもらえるようにすればいいのです。
薬物に対しては自尊心を信頼したいと思います。実は今回のブログのメインというか、一番書きたいのは信頼です。信頼で成り立つサービスに構築したいという考えが大前提にあります。ハッキリ言ってタクシー会社も薬物の接種の有無までは把握できていませんから。
そして年に数回、理想は月に1度は運営会社とドライバーが直接顔を合わせながらの意見交換会のような場を設けるとよいでしょう。さらに安全講習会などを設置する事により安全な運行の実現に取り組みます。
車両の整備性が不安だ
これはリンク先で述べられているわけではありませんが当然の懸念点なので先に述べます。
解決策はズバリ3か月点検以上の点検を必須(年式により3か月点検や半年点検は推奨でもいいかもしれません)にすることです。ただし全額負担だとドライバーも大変なので、ディーラーや整備工場、自動車用品店などとコラボレーションを行い多少の割引と需要の活性化に繋げます。こちらもアプリを活用すれば車両状態を適宜チェックできるでしょう。私がディーラーなら点検ついでに試乗でもしてもらい、クルマの買い替え提案などに繋げますね。
それと日常点検の実施ですが、こちらは安全講習会などで十分伝えることができます。整備士を講師として招くとよいでしょう。
「保険未加入で利用者にまともに保険金が払われないケースもある」
これはもう話が簡単ですね。ライドシェア用の損害保険を開発すればいいのです。運営会社と保険会社が手を組めばそれほど難しい話ではないでしょう。個人の任意保険に依存すると確かにケースバイケースが生じる可能性があります。私はこと保険に関してはそれは絶対に許せません。安心安全に利用してもらうためには万が一の時の絶対的な根拠の掲示が必要不可欠です。
運営の真価を問われる時、それはトラブルや事故が発生した時なのです。被害者に対して迅速な対応が行えるかどうかがカギですのでここはしっかりスタッフ研修を行い万一に備えるべきです。というか事故は絶対発生します。「道路交通に絶対は無い」は私の信条ですが、事故は絶対起こります。それくらいの気持ちで運転するべきですし利用者も利用するべきです。
だから絶対的な備えと根拠が必要なのです。事故0は目指すべき目標であり理想です。利用者にとっての本当の安全・安心とは、万が一の時の対応がしっかり確保されているかどうかなのです。
「天候や交通渋滞を理由に、便乗値上げが横行する懸念もある」
まぁ苦しい言い分だと思います。これに対するアンサーとして時間変動型の定額制料金を提案したいと思います。
定額運賃はタクシーにも存在するのですが、正直酷い内容です。ここについては後日解説しますが、私の上記に対する解決案は以下のようなものです。
例えば、丸の内~新宿というルートをライドシェアで移動するとしましょう。
【通常時】
基本料金1500円(13時~15時にマッチング)
基本料金1800円(18時~22時にマッチング)
【雨天時】
基本料金1800円(13時~15時にマッチング)
基本料金2100円(18時~22時にマッチング)
所要時間で決めてしまうとドライバーにも余計なプレッシャーを与えてしまうので、あくまでアプリ画面で表示された金額が全てということになります。ただし「基本」というのは高速利用も発生するので追加はありえるという解釈です。
まぁ上記はイメージだと思ってください。目的はドライバーの勝手な料金値上げを発生させないための一案に過ぎません。ちなみに、あえて運賃という言葉は使っていません。
ドライバーにも十分な利益を
最初に…決してボランティアを否定するわけではありません。
CREWパートナーからも伺う声ですが、パートナーをボランティアだと勘違いしているライダーが実際にいるようです。私は移動に携わる以上、ドライバーも幸せになれるくらいの収入があってもいいじゃないかと思うのです。
しかし日本では白ナンバー車が運賃を設けることはご法度というのはみなさんご存知だと思います。そこで以前に間接営利型ライドシェアの提案をさせていただきました。
内容はSAなどとコラボレーションを実施してキックバックを得られる仕組みはどうか…というものですが、今回の提案はもっと推し進めたものです。
その前に…
JapanTaxiで追跡されたとされる内容がこれでしょう。これは説明しないとダメだと思う。 pic.twitter.com/wOJNn1N34i
— 溝口将太@旅するモビリティサウナー (@mizoimp) March 27, 2019
こちらも私のツイートですが、これは「タクシー車内に設置されているタブレット端末をこのように活用しているよ」という案内です。
日本交通グループのタクシーに乗車すると広告タブレットがありますが、アレです。
余談ですが、配車アプリの「JapanTaxi」利用者を広告関係店、エリアなどを実際に利用してる、訪れているかを追跡してしまったことが問題として取り上げられています。また、タブレットに取り付けられたカメラで性別認証を行い、対象によって提供する広告を区別していました。
珍しくタクシーを庇いますが、非常に面白いアイディアだと思いました。ただ、説明が十分になされていなかった。それだけの話だと思っています。十分に説明をした上で利用者に選択させる機会を設けるべきでした。そこは客を囲い込もうとする魂胆が見え見えですね。
…この仕組みを営利型ライドシェアに組み込みたいと思います。広告収入は運営とドライバー双方に分担させ、ドライバーの自主性を育むためにある程度の広告媒体先の自由化を認めます。これによりほぼオリジナル運用を可能とします。そして近くのドライバー間で自動的に互いの広告をシェアできれば広告掲載先は大きく広がります。
その気になればドライバー自身のお店や友人のお店の広告、個人事業主として広告掲載への誘致活動も行えます。私なら誘致活動…やりますね。
これは運転への対価ではなく、あくまで広告収入ですので間接型と言えるのではないでしょうか。また、ライドシェア利用者から得るお金でもありません。CREWもコレを導入すればいいんじゃないかな?新規ドライバーを募るの繰り返しでサービスの質の向上が果たせているのか正直疑問です。
これにより何が実現可能か
健全な営利型ライドシェアを実現させるためには莫大な資金が必要です。「ならタクシーでいいじゃん」という声もあるかもしれませんが、私は日本流MaaSを実現させたいと考えています。
ライドシェアの利点の一つにタクシーより安く移動できる…そう捉えている方がほとんどでしょう。でも安いなりで終わってしまう可能性もあります。安くかつ高品質で提供するためにはどうすればいいか考えてみました。
一つは反発の根拠として挙がっている懸念材料の払拭です。
もう一つはドライバーの質の向上と実りある収入の確保です。
まだまだ細かい案はあるのですが、現時点で私が考えられる大まかな仕組みとしては以上となります。
これが利用者・運営・そしてドライバーみんながWINになれると信じています。
まとめ
最後に小言ですが…私は数年前、現在タクシー業界で普及させている仕組みを発案、提案したことがありました。具体的にはタブレットを用いた広告収入化の実現です。本当は乗務員に対しても広告収入として入るように提案したのですが、結局は上まで届かず仕舞いでした。その時は東京メトロやJRと相互広告として組めと言ったのが懐かしいです。
もう一つはタクシーを活用した自動運転へのデータ収集です。これもトヨタ自動車が日野自動車のトラックにカメラを設け高速道路状況のデータ収集を行っています。タクシーではジャパンタクシーを利用して一般道路における交通状況データの収集を行うことを前提としていました(もう行っているかもしれません)。
自分のアイディアは正しかったとこれほど実感し、行動しなかったことを悔やんだことはありませんでした。だから今はブログでどんどん発案したいと思っています。まぁ盗まれるかもしれませんができれば一声かけてほしいです(笑)
ですので、何か思ったことや閃いたことがあったらどんな形であれ残した方がいいと思います。できれば発信してほしいと思います。それが収益とは言えなくとも自信に繋がることもありますから。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。