いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
久しぶりにタクシーを利用しました。1日で3回利用したのですが、やっぱりジャパンタクシーは快適だなぁと再認識をさせてもらいました。
残念ながら(?)個人タクシーとはご縁がなく全て法人タクシーだったのですが、どの乗務員さんも運転スキル・接客スキルは文句なしで快適な時間を過ごさせてもらいました。驚いたのは3回目で、なんと外国の方がドライバーでした。日本語はとても上手で静岡から東京にタクシードライバーとして上京し3か月少々だそうです。思わず応援したくなり道中会話も盛り上がりました。
自分のスマホをナビ代わりに使い、アプリはナビタイムかヤフーカーナビを活用。少しでも利用者に迷惑をかけなくするための努力も好印象でした。Googleナビは妙な道を示して乗客にも迷惑をかけてしまったそうです。
2回目に利用したタクシーは昔からのクラウンコンフォート。1回目と3回目がジャパンタクシーだったので余計印象に残ってしまったのですが、ジャパンタクシーの普及で快適性により大きく差が開いてしまったと改めて実感しました。特に乗り心地です。料金体系は同じなので「これで同じ料金体系か…」と感じる利用者も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
最もここは言いだしたらキリがないです。いきなり全てのタクシーがジャパンタクシーになるわけでもありません。なるべく早く提供されるサービスの差が縮まることを願いたいところです。私もよく乗客に「同じお金を払うなら個タクに乗った方がいいですよ」とか言ってましたし(笑)
さて、今回は前回のブログの補足というか、ライドシェアの可能性の1つを私なりに提案してみたいと思います。
ライドシェアにおける「運転することの価値」は未だ曖昧
ライドシェアサービスのnori-naやnotteco。nori-naは駐車場シェアの軒先やプロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」と提携することによりイベント型ライドシェアの強みを強化しています。
nottecoは北海道・天塩町と提携することにより、高齢者の通院手段や観光客の足が不足している地域におけるライドシェアの活用を促進しています。
利用者目線に移して見ると、どちらのアプリ内リクエストも主に東京~大阪、東京~新潟、東京~仙台…といった都市間移動におけるライドシェア利用が目立ちます。つまり都市間におけるクルマでの長距離移動を、ドライバーは割り勘、同乗者は他の交通手段と比較してなるべく安く…という利害が一致する運用がメインと言えます。移動時間帯も長距離リクエストは深夜帯が多く、明るい時間帯を有効活用できるというメリットも頷けます。
夜中の長距離ドライブは楽しいですからね。私もよくやりました。特に横浜~関西の移動は私の今までの人生で一番幸せな時間だったと思っています。
しかし現状のライドシェア運用、逆に言えば移動するだけに留まっているのも事実です。nori-naはイベントとコラボレーションするなど企業間提供が目立ちますがあくまで企業の成長のための提携と言えます。
もちろん移動の中には付加価値の提供も十分なされているのもわかっています。今回はドライバーのメリットを拡大させることに主眼を置いています。
もし長距離ドライブ中、アプリ決済を道中のお店や施設と連動させ、ドライバーにリベートを発生させるような仕組みが構築できたらどうでしょうか。
現状の道路運送法ではドライバーはシステムで実費以上の清算を受けることはできません。方法として挙げるならCREWの謝礼のような任意の形での受け取りのみです。「運賃」を設けることができず、「運転する」という行為に対する価値が曖昧なままなのです。
私はここが不満で不満で仕方がないのです。もちろん仲間との移動は私自身は運転が好きなので構いやしないのですが、もし他人を乗せて、少しでもドライバーのお財布の中身がプラスにできる方法があるのなら、更なる地方活性化に繋がるのではないかと思い始めたのです。
紹介によりリベートを発生させる
クルマの運転は基本的にはそのクルマの持ち主が行うでしょう。ですのでドライバーがルートを選定すると思います。道中コンビニやサービスエリアに立ち寄ることも多々あると思いますが、その道中のお店とドライバーをマッチングさせることにより利用者の消費を促します。お店は売上額に応じてドライバーに対しリベートを発生させるという仕組みです。
自分で書いておいてなんだか怪しい感じもしますが、ドライバーにはそれくらいの旨味があってもいいのではないでしょうか?少なくとも対象のお店にはドライバーは積極的に立ち寄るでしょう。同乗者から理解が得られればドライバーのためにそれなりにお金を使ってくれると思うのです。
私が運営側の人間なら、まずは東名・新東名の有名SA・PAと逆に利用頻度が少ないSA・PAに話をもちかけます。
お店はサービスエリアだけではありません。例えば道中のラーメン屋さんもいいと思います。下道では夜間営業しているラーメン屋さんなどにも声をかけてみますね。長距離ラーメン巡りなんて企画があってもいいですよね。食事は互いにコミュニケーションを図る良い機会の場ですから。
これを応用すれば観光誘致にも広告として活用できます。言ってしまえば企業(お店など)と個人(ドライバー)のマッチングです。それをライドシェア運営会社が繋げるということになります。ドライバーは広告塔にもなれます。
決済方法はアプリ内決済を想定しています。
問題は国が許すかどうか
この仕組みでドライバーが食っていけるようなビジネスになるかと言われると難しいと思います。あくまで運転することの価値が運賃として設けられないのなら、他で得られるようにすればいいと思い立ったに過ぎません。
決して悪いことではないと思うのですが、しかしこの国は紹介ビジネスに対してあまり良い印象を持っていません。未だにネズミ商法とMLM(マルチレベルマーケティング)を同一視する人も少なくありません。
誤解を恐れず言ってしまえば、身近な人間が自分を介して利益を得ることにあまりいい気がしないという人がまだまだ多いのです。
でもお金は回してナンボだと思います。ドライバーがきっけで発生した消費のほんの少しくらい還元されてもいいのではないかと思ったのです。
これを見てくださった方はどう思うでしょうか。もしよければご意見をくださると幸いです。この仕組みを私は勝手に、とりあえず間接営利型ライドシェアとしておきたいと思います。