いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
限られた時間でしたが、東京・恵比寿のスバル本社にあるショールーム「SUBARU STAR SQUARE」に展示されている「新型レヴォーグ(プロトタイプ)」を見てきました。
今回はざっと簡単にみなさんに内容をお届けしたいと思います。
2020年10月15日にフルモデルチェンジ予定の「スバル 新型レヴォーグ」ですが、同年8月20日に先行予約が開始されるに伴いようやく情報が解禁されました。モータージャーナリストの方々からの注目度も高くYouTubeは大盛り上がりでしたね。
なお、すでに新型レヴォーグの特設サイトがオープンしています。
新型レヴォーグ特設サイト:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/
今回のブログは1ページ目に実車を見ての感想、2ページ目スペックの記載、3ページ目に「SUBARU STARLINK」について記載してあります。
新型レヴォーグを実際に見て
新型レヴォーグのグレードは6つに構成されていることがわかりました。「GT」「GT EX」「GT-H」「GT-H EX」「STI Sport」「STI Sport EX」です。
私は「GT」とは「グランドツーリング」、「H」は「ハイグレード」、「EX」は「アイサイトX」を表しているのではないかと勝手に想像しています。そう考えると新型レヴォーグの各グレードの立ち位置がわかりやすくなるのではないでしょうか。
画像出典:スバル
エクステリア
まずはエクステリアから見てみます。
雑誌やネットなどを見ると「ずいぶん尖られてきたなぁ…」と感じていました。画像等ではフロントマスクがかなり立体的に強調されていましたが、実車を直接見るとそれほどではありませんでした。嫌味がなく良い意味で最新のトレンドを採用した正常進化といった感じです。
斜め後ろからも正常進化であることが伺えます。整流効果にも力を入れているそうです。
リアのスタイルも正常進化と言えますが、現行の落ち着いたスタイルを好む方も一定数いらっしゃると思います。全体的により塊感を強調させ同時にシャープにデザインを進化させたと思います。
スバルと言えば「コの字のポジションランプ」ですが、新型レヴォーグのポジションランプはLEDかつ従来よりも大きめに表現されています。遠くからでも視認しやすいです。
ヘッドライトユニットが小型化され、「左右の目が離れて出目金みたい」という声もありますが、個人的にはスッキリしていて悪くないと思います。
実はターンランプとポジションランプが併用されています。小型化できた要因はコレではないでしょうか。
テールランプはもうちょっと頑張ってほしかったです。コストとの兼ね合いもあるとは思いますが、ランプの点灯が少々チープ。バックドアまで繋げてほしかったですね。
クルマはフロントマスクである『顔』が一番注目を浴びるのですが、街中を走る人から一番目に入るのは実は『お尻』になります。ショッピングプロセスの観点で見ると、クルマは前を走る後ろ姿から「お?なんか気になるクルマが前を走っているぞ」となるのです。
インテリア
画像出典:スバル
次にインテリアを見てみたいと思います。
「STI Sport」ならではのボルドー基調の内装が知的な走りをイメージさせてくれます。少々わかりづらくて申し訳ありませんが、各所にレッドステッチが施されています。
まず座り込んだ時に感じたのはシートのホールド性の高さです。現行モデル比でウレタンの厚みが5㎜から8㎜に増しており、加えてウレタン高度やバネ特性を最適化しています。ホールド性の高さと姿勢保持機能を両立させています。新型で「リアルスポーツツアラー」というテーマが継承されるのかはわかりませんが、ドライブ好きな私はいつまでも運転していたいと思えるシートでした。
こちらは「GT-H」です。シートの座り心地は「STI Sport」と比較するとだいぶマイルドです。ちょっとしたソファに座っているかのようなイメージです。女性ドライバーや近距離・街中主体の走行ならばこちらの方がリラックスして運転できるかもしれません。各所にブルーのステッチが施されています。
センターコンソールが現行レヴォーグ(WRXシリーズ含む)と比較して高くなりました。コクピットの包まれ感が演出されていますが、それ以上にシフトレバーとステアリングの距離が近くなったのでパームレストとして活用しやすくなりました。
先日、現行「WRX STI」を運転させてもらいましたがそちらのセンターコンソールの高さは私の膝位置の高さよりも低いです。
マニュアルモードにはシフトレバーを『M』へ操作しますが、変速自体は従来通りパドルシフトなので走行中はあまりシフトレバーを操作することはなさそうです。シフトレバーに『±』があってもよかったのですけどね。
シートメモリー機能が付いています。2名分までのシートポジションを登録できるようです。
センターパネルには話題の11.6インチのインフォメーションディスプレイが。しかしこちらを選択してしまうとオーディオ関連がほとんどカスタムできないという情報もあります(気になる方はご確認ください)。
身長172㎝の私が適切なドライビングポジションを取って後席に座ってみました。ドライバーズシートとの間隔は握りこぶし3.5個分(!!)です。十分なスペースです。足先もシート下に収まります。シートバックポケットもあります。
ついにレヴォーグの後席にエアコンの送風口が!前席と独立してマニュアル操作ができれば…というのは贅沢な注文でしょうか(笑)ありがたい追加装備ですがちょっと地味な印象ですね。
ラゲッジスペースはスバルお得意のワゴン作りが凝縮されています。全容量は561L。シートは4:2:4の分割可倒式を継承していますので長尺物も苦になりません。
驚いたのがラゲッジアンダーカバーを外すと現れるサブトランクです。タイヤ一つは楽に収まるほどの深いスペースがそこにはありました。これはお見事ですね。形状からするとおそらく同径タイヤをスペアタイヤとして収めることができるようにしていると思われます。新型は海外展開を前提にしているのかもしれませんね。
最後にマニアックですが、新型レヴォーグのドアヒンジは鋳造製を期待していましたがプレス製でした。
次のページではスペックから新型レヴォーグの特性を探ります。