いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
「JRは私鉄よりも運賃・特急料金が高い」
あるあるだと思います。しかしJR(東日本)のあるサービスを上手に活用すると、ある程度はカバーもしくは私鉄よりも安く移動できることもあります。
その一例をご紹介しましょう。
今回は新宿から鬼怒川温泉へ向かいます。
JR新宿駅から日光・鬼怒川温泉へ直通する特急がある
鉄道で旅をする方には当たり前の情報かもしれませんが、私が利用した特急列車のご紹介の前にそもそもの概要をお伝えしましょう。
日光や鬼怒川温泉と言えば主に東武特急での移動が思い浮かぶところですが、特急列車に限りJR東日本と直通運転を行っています。
それが特急「日光」と特急「きぬがわ」です。
特急「日光」はJR新宿~東武日光を、特急「きぬがわ」はJR新宿~鬼怒川温泉を結び、東武線の下今市までは同じルートを走行します。
使用車両についてはJR東日本は「253系」。今回のブログの主役車両でもあります。
さらに東武車両(100系)を使用した特急「スペーシアきぬがわ」も運行されています。
特急「日光」停車駅
JR新宿ーJR池袋ーJR浦和ーJR大宮ー栗橋(運転停車)ー栃木ー新鹿沼ー下今市ー東武日光
特急「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」停車駅
JR新宿ーJR池袋ーJR浦和ーJR大宮ー栗橋(運転停車)ー栃木ー新鹿沼ー下今市ー東武ワールドスクウェアー鬼怒川温泉
栗橋は乗務員交代のために運転停車。客扱いはありません。
直近では2022年4月23日(土)、24日(日)に特急「スペーシア八王子日光」が運行されています。
スペーシアなので使用車両は東武100系電車で、その気になれば武蔵野線内を含めた全区間を個室で過ごすことができる超レア運用です。
ちなみに過去には横浜~東武日光を直通する臨時の特急「日光」も運転されたことがあります。
今回はJR新宿ー鬼怒川温泉を走る特急「きぬがわ」5号に乗車します。
新宿13時00分発ー鬼怒川温泉15時04分着です。
JR東日本のえきねっとで切符を予約・購入 30%割引で利用可能に
今回利用するサービスはえきねっとの「えきねっとトクだ値」というサービス。
乗車券と特急券がセットで販売されており、当日までの申し込みで5〜40%お得に利用・移動できるという内容です。
特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」は30%お得になりますが、チケットレスサービスを実施していないので券売機で発券する必要があります。
その流れから説明しましょう。
まずは以下のリンク先からえきねっとへアクセスしましょう。
えきねっとで乗車券+特急券を予約・購入
出典:JR東日本
最初にこちらのような画面になるのでそれぞれ入力を行います。会員の方はログインをしてください。
今回は2022年4月17日(日)13時00分に特急列車を利用することを前提にしています。
乗車駅は新宿、降車駅は鬼怒川温泉です。
- ②該当の列車か確認
- ③「トクだ値30%OFF」をチェックする
出典:JR東日本
②の画面で該当の列車であることを確認して「きっぷ・座席の種類選択へ進む」をクリック。
③の画面で「トクだ値30%OFF」の商品をチェックします。この商品は乗車券と特急券がセットになっているので、別途乗車券を購入する必要はありません。
出典:JR東日本
④の画面で合計料金を確認して「次へ」をクリックします。この金額が通常の乗車券+特急券の合計料金から30%OFFとなっています。
この2,860円という金額は、東武線・浅草から発車する東武100系電車スペーシアの特急「きぬ」の2,940円(※)より安くなります。
ちなみにJR新宿ー東武日光は、えきねっとトクだ値で同額の2,860円。
東武線・浅草から発車する東武100系電車スペーシアの特急「けごん」は2,750円(※)です。
※乗車券・平日特急券の合計料金/土休日は特急料金が110円加算
- ⑤座席の条件を選択
- ⑥シートマップで希望の座席を選択
出典:JR東日本
⑤の画面で座席の条件を選択しますが、ほとんどの方は「座席表(シートマップ)から選択する」をクリックするでしょう。
⑥の画面で希望の座席を選択する…のですが、特急「日光」特急「きぬがわ」で使用されているJR東日本の253系はちょっとクセモノで、ヘタすると景色が全く楽しめない座席を選択することになりかねません。
この点は次のページで解説します。
座席を選択したら「申込内容を確認する」をクリックします。
次のページで支払方法を選択。「クレジットカード」「セブン-イレブン以外のコンビニ(現金)・金融機関でお支払い」「駅でお支払い」から選択できます。
ただし後者2つの支払方法は支払い期限が翌日までなのでご注意ください。個人的にはカード支払いをお勧めします。
クレジットカードで支払い 券売機で受け取り
ここからはクレカ払いを前提に進めます。
出典:筆者スマホ
登録先のメールアドレスにQRコードや予約番号が記載された案内が届くのでそれを活用します。
同乗者がいる場合は同乗者に同様のメールを送付すれば同乗者が発券することも可能です。
もちろん本人が人数分発券することも可能です。
- 券売機で発券
- 「インターネット予約の受取り」を選択
横浜駅にて筆者撮影
今回えきねっとで購入した乗車券・特急券はあらかじ発券しておく必要があるので券売機で発券します。特に難しいことはありません。
筆者撮影
発券作業を終えれば無事にきっぷが発券されます。乗車券と特急券が1枚にまとまっているタイプでした。当日に改札で通すことになります。
あえて注意点を挙げるとすれば、このきっぷはあくまでも新宿から利用するものです。
例えば渋谷など他のJR駅から利用したい場合は、他の駅ー新宿までの乗車券が別途必要になります。
帰りも「えきねっと」できっぷを購入・発券したい場合
特急「日光」特急「きぬがわ」特急「スペーシアきぬがわ」はJR新宿ー東武日光/鬼怒川温泉を結ぶ直通特急ですが、もちろん復路も利用することは可能です。
可能なのですが、東武日光や鬼怒川温泉などは東武線の駅のため、東武線の駅ではえきねっとで購入したきっぷを発券することができません。
このような場合は前もってJRの券売機で発券しておく必要があります。
つまり復路に関しては予定を決めておく必要があるということです。できれば往路分と一緒に購入・発券するといいでしょう。
ちなみに私は東武線ルートで帰宅しているので復路についてはえきねっとの利用はありません。
特急「日光」をご利用の方は当日にJR日光駅できっぷを発券することは可能です。JR日光駅できっぷを発券して東武日光駅まで歩けば良いからです。
割引適用の「当日」という文言に要注意 実際には前日までと認識しておいた方が吉
「えきねっとトクだ値」を利用すれば確かにお得に移動ができますが、いざ当日に利用しようとすると適用外だったりします。
それは「当日」と記されていますが、実際は当日の午前1時50分までとなっているからです。
さらに発売期間最終日がシステムメンテナンス日の場合は乗車日前日の23時50分までとなります。
できれば「前日まで」と覚えておくと確実でしょう。
新宿駅5番線・6番線ホームへ
JR新宿駅/筆者撮影
乗車日に新宿駅へやってきました。東武日光・鬼怒川温泉方面は特急専用ホームの5番線・6番線から発車します。
こちらが6番線にやってきた13時00分発の特急「きぬがわ」5号 鬼怒川温泉行きです。
12時47分頃に到着した特急「きぬがわ」4号の折り返しです。
到着後は車内清掃のためすぐに乗り込むことはできませんが、12時50分を少し過ぎた頃に乗車可能となりました。
使用車両は「253系1000番台」と呼ばれるもので、かつて特急「成田エクスプレス」で運用されていた253系5次車(200番台)をリニューアルしたものです。
リニューアルに伴い座席選択の際にちょっとした弊害が生じているのですが…それは車両紹介と車内紹介と併せて次のページで解説しましょう。
そして実はさらに安く移動できる方法も…?