いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
「CREWの再開まだー?」という声も挙がっているそうですが、何故か運営側からのアナウンスはなく(※)時間だけが過ぎています。しかし2020年5月、いつの間にかTwitterに『CREW Eats β』というアカウントが発生していました。
お得意の『β版』ということらしいのですが、以前ブログに書きましたCREWによるデリバリー配達を試験的にかつ本格的に稼働し始めたようです。実は『CREW Eats』という名称を用いていたのはTwitterに公表される少し前から知っていたのですが、私がどうこう言うものでもないので静観していました。
タクシーによる食事のデリバリーも2020年9月30日まで延長が決定されていますが、おそらく今後も正式にタクシーによるデリバリーが『有償貨物運送の特例』として認められることになるでしょう。
今回はCREW運営に応援という気持ちを込めながらみなさんにこの新サービスをご紹介したいと思います。なお、今回は特に運営に対して事実確認などは行っておりません。有意義な情報を提供してくださったパートナーのみなさまにおかれましては深く御礼申し上げます。
※2020年6月30日追記…6月29日にCREW運営よりサービス停止の継続案内が届きました。
CREWパートナーが配達を担う『CREW Eats』
仕事の在り方、食事の在り方も変えてしまったと言える『コロナ禍』。自宅や職場で『Uber Eats』などのデリバリーサービスを利用している方も多いのではないでしょうか。タクシー業界側もタクシー事業の救済を主な目的として、タクシーによるデリバリー『有償貨物運送の特例』が認められるに至り現在も施行中です。
そんな中で突然現れた『CREW Eats』。今回は簡単に中身を追ってみましょう。
やっていることは『CREW Pro』の応用もしくは一部
何回かお話をさせて頂いていますが、一個人が所有・使用しているクルマで有償貨物運送を担う場合は『軽貨物車』でなければなりません。それは食事におけるデリバリーサービスについても同様です。つまりそれらのサービスには『配送料(運賃)』を設けられているわけです。
ついでに読む
『CREW Pro』に関しては上記のブログをご覧頂きたいのですが、有償旅客運送と有償貨物運送という壁をある意味で解消したのが『CREW Pro』というサービスです。CREWのパートナーが事業者と雇用契約を結び、『時間給(と交通費)』を設定することにより、私も含めた多くのCREWパートナーが所有・使用している『自家用車』を用いて人の送迎・荷物の運搬を行えるようになりました。割に合うかどうかは別として…。
この、荷物の運搬を食事の配達に特化させたのが『CREW Eats』と言えます。後ほど紹介しますが、『CREW Eats』のホームページに記載されているメニューをCREWパートナーが届けてくれるということになります。注文を行ったユーザーは商品決済時に配送料(手数料としての意味合いが強い)をお店(あるいは運営)に支払うことになります。ですのでパートナーから見ればCREW Proとほとんど差はありません。お店(事業者)と雇用契約を結びお店の一員として食事をお客様の元へ届けるというお仕事です。
なぜこのようなサービスを展開し始めたのか
ほぼ私の推測になるのですが、以前に直接お話をしたCREW運営の方の話を信じるのであれば、『CREW Pro』も『CREW Eats』もCREWパートナーが確実に収益を上げられるようにするための試みです。もちろんCREW運営である株式会社Azitにも恩恵がなければ無意味になってしまうのですが、彼らなりにCREWドライブにおける『任意の謝礼』というシステムが招いている諸々の課題に対する取り組みでもあるのです。
もちろん私から見たら「それは違うんじゃね?」と感じることはあります。少々脱線しますが、未だに『任意の謝礼』というシステムに対する真っ向な解決方法とは言えないと考えています。もちろん現状では道路運送法という法律の壁がありますので出来ることは限られているとは思いますが…。
もう一つは限定公開とやらです。冒頭のTwitterの画像にもありますが『招待制』を謳うことにより、デリバリーサービスを担うパートナーも一部にしか留めていません。厳しい言い方ですが「やる気あるの?」と正直今でも感じています。
コロナ禍をきっかけにデリバリーサービスに着目したのは面白いと思います。しかし真にユーザーやパートナーを思うのならば、発信の仕方・頻度など見直すことは多いのではないでしょうか。
『CREW Eats』の紹介
今回の本題ですが、私からも応援の意味を含めて『CREW Eats』の中身をご紹介したいと思います。ホームページ作成などは私はド素人ですが、確かに『β版』のような雰囲気は感じました。
それなりの価格設定のメニュー
メニューを覗いてみるとどれもいい値段します。
画像ではわかりづらいかもしれませんが確かに高いです。高いのですが、このサービスをCREW運営・店舗・パートナーの3者にとって納得のできる収益化を望むのであればある程度は納得できます。また、『特集』を組むなど差別化も図っているようです。
どのような人脈を築き上げてきたのかはわかりませんが、私の印象としてはこれはこれでアリなのではないかと感じられるメニューです。そしてメニュー=店舗とも言えます。今後メニューが増えるということはCREW運営と飲食店舗との間に事業契約が多く結ばれていくということになります。価格帯をヒントに今後も拡大してほしいと思います。選択肢が広がればユーザーも拡がるでしょう。さらに限定メニューなのかよくわかりませんが、『季節の特集』と題して通常のメニューとはページを分けることにより差別化を図っています。
『特集』というだけあってメニューを手掛けるお店やシェフの紹介・デリバリー後の自宅での調理方法などがわかりやすく記載されています。今後も対象メニューを増やしながら充実したページになるといいですね。
配送エリアと今後の課題
残念ながらどこにでも配送をしてもらえるわけではありません。以下の画像のように現時点では『CREW Eats』の配送エリアは決められているようです。
配送可能エリアは東京の港区・渋谷区・千代田区・中央区・新宿区・目黒区・品川区・文京区・世田谷区(一部)となっています。現時点では配送エリアを絞っているようですが、エリアを拡大するためにはパートナーへの的確な情報発信や協力の要請などが必要であり課題と言えます。
返金が生じることもあるようです。あらかじめ確認をされておくことをお勧めします。私にとってはなのかもしれませんが、全体的にわかりづらい部分もあると感じます。
何よりユーザーに対してわかりやすくサービスの提案や提供が出来るようにすることが大切です。それとまた少々脱線しますが、パートナーを含めたユーザー全体にこまめに情報・現状・今後の計画などを発信することです。
そして食事の受け渡し方法…駐車方法などの問題ですね。パートナーが安心して取り組める環境の構築は絶対に必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まさかの自家用車でのデリバリーサービス参戦を実現させたことになりますが、果たしてパートナーが納得できるだけの収益を提供することができるのでしょうか。気になるところです。
私が聞いた限りでは専用(?)のバッグを提供されるそうなのでそれなりの本気度は感じることはできました。ぜひSNSなどを通じていい意味で広まってもらえればと思います。
ただ…バッグもそうですがサービス名も『Uber Eats』を連想させるようなものはどうなのでしょうね(笑)