新型レガシィ アウトバック Limited EXの外装と内装
出典:スバル/スバル・オブ・アメリカ
レガシィ アウトバックの日本仕様と北米仕様を画像で並べてみました。確かにレガシィ(日本ではセダンは廃止)とアウトバックは2019年の秋に販売が開始されたことにより日本導入はそれから丸2年とちょっと複雑な気持ちになるのは否めません。
しかしエクステリアデザインを見比べてみると日本仕様の洗練度は向上しているように思えます。
出典:スバル・オブ・アメリカ
まぁそれでも北米では「ウィルダネス」シリーズの展開を開始しているのでやはり置いていかれている感は残りますが…。
新型レガシィ アウトバックのエクステリア
筆者撮影/出典:Wikipedia
それではエクステリアから見てみたいと思います。Dynamic × Solidを進化させたBOLDERがしっかり反映されています。
フロント
精悍な顔つきに見えます。先代のデザインを引き継ぎながらもさらに昇華させた印象ですね。
フォグランプはLED6連でヘキサゴンモチーフなのが遊び心もあって素敵です。この6連のフォグランプはコンセプトモデル「VIZIV」から提案されていました。
サイド
乱暴な言い方をしてしまえば車高を落とせばワゴンボディと言える(レガシィ ツーリングワゴンを思い出しますね)ので、全体的なフォルムは伸びやかに見えます。
サイドミラーが今までにない形状ですね。従来のドアからニョキッと生えているような形状ではなくボディラインに合わせてより一体感を表現しているような気がします。
リアサイドはさらに逞しい印象。ブリスターフェンダーの形状も米国デビュー時と比較するとSUVらしさがより強調されています。
給油口は運転席側でプッシュ式です。
リア
リアスタイルもBOLDERデザインを反映させて一層塊感を強くしています。個人的には樹脂パーツの割合をもう少し落としてもよかったのではと思いますが、SUVとしての機能美を考えれば妥当なのかもしれません。
テールランプのライト点灯時は内側も灯火するよう改善されていますが、ブレーキランプは外側のみに留まっている様子です。
足回り タイヤ・ホイールサイズ
筆者撮影
アウトバックのブリスターフェンダーの形状は2019年に公開された「VIZIV ADRENALINE CONCEPT」を現実的に落とし込んできたように見えます。今後のSUVラインアップでは同様の趣旨のフェンダーを採用するのかもしれません。
タイヤはブリヂストン「ALENZA001」を採用。オンロード/スポーツの運動性重視のSUV専用設計タイヤですね。
エンジンルーム
筆者撮影
私が一番驚いたのがエンジンルームに収まるエンジンがコンパクトに見えることでした。
CB型18エンジンがコンパクトなのはわかっていたのですが、北米では2.5LNAエンジンや2.4Lターボエンジンが積まれている関係か当然エンジンルームもそれなりのスペースになっているはずです。
”それなりのスペース”に小型がウリ(?)の1.8Lターボエンジンが搭載されているのでよりコンパクトに見えるのでしょう。もしかすると北米仕様よりハンドリングは軽快かもしれませんね。
新型レガシィ アウトバックのインテリア
続いてインテリアを見てみます。フラッグシップらしく質感は相当アップされています。
展示車は本革シート(ナッパレザー)を採用 座り心地はめちゃくちゃいい!
筆者撮影
展示車のシートはメーカーオプション設定のナッパレザーシートが採用されています。価格は176,000円(税込)でカラーはタンレザー/ブラックレザーを選択。触り心地・座り心地はとても素晴らしいものでした。
フロントシートとリアシートとでは硬さにだいぶ差があります。フロントシートは長時間運転でも身体への負担や疲労が少ないよう適度な硬さとホールド性のバランスを両立しているように感じます。
リアシートは快適性を重視しているのか良質なソファーのような適度な柔らかさ。運転するわけではないので長時間座るのならこの程度の柔らかさの方が座り心地はいいのかもしれません。
リアシートのヘッドレストの高さ調節は改善されているようで、リアシート自体もしっかりリクライニングします。
コクピット 視界性能 ドア回り
筆者撮影
ステアリングは高触感革で握り心地はしっとりと手に馴染みいいものでした。
コクピット周りはソフトパッドが多用されていて質感に磨きをかけているのがわかります。アイサイトXが標準装備なので必然的にナビゲーションは決まります。コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」も5年間は無料で利用できます。
パーキングは電動式でパーキングスイッチの左横にはちょっとした小物入れがありますが、スイッチがシフトレバーよりもインパネ側にあります。
これはよく考えられていると思います。狙っているかどうかわかりませんが、シフトレバーを「P」に入れた直後に直感的にパーキングブレーキを入れられます。ドリンクホルダーに飲み物を置いていても邪魔になりません。
筆者撮影
私の同目線で撮影していますが、視界性能は相変わらず良好です。後方視界もデザインとのバランスを考えれば決して悪くないです。
「Limited EX」はアルミペダルを採用。
筆者撮影
ドア回りもソフトパッドが多用されて各スイッチの質感も上がっているようです。ドアはプレス製ヒンジですが、ボディとドアの隙間を極力なくし剛性を確保しようとする姿勢は感じます。
ユーティリティ
リアシートは6:4の分割可倒式。レヴォーグは4:2:4なので個人的にはここは残念だと思いました。フォレスターも6:4ですが何か理由があるのでしょうか。
リアシート用にエアコンの吹き出し口とシートヒータースイッチ、2.1AのUSB電源が装備されています。
助手席側にはトレイが設けられスマホ程度なら目の前に置けそうです。車検証などを収納するグローブボックスの内張りは所有者には嬉しい植毛加工。
センターコンソール脇にはちょっとした収納スペース「フロアコンソールサイドポケット」が。インパネにはUSB端子があるのでスマホ等を充電しながら置いておくには便利です。
センターコンソールボックスやドリンクホルダーの質感も高いです。
ハーマンカードンは本革シートとの抱きかかえ設定
筆者撮影
「ハーマンカードンサウンドシステム」はメーカーオプション扱いですが、同時に「本革シート(ナッパレザー)」との抱きかかえオプションとなっています。価格は308,000円(税込)。
ラゲッジスペース 実は総容量はレヴォーグと同等
筆者撮影
ラゲッジスペースの容量は522L+サブトランク39Lで合計561Lを誇ります(数値はHPより抜粋)。リアシートを倒せばさらに広大なスペースになるので普段使いで荷室に困ることはないと思います。
余談ですが総容量561Lという数値はレヴォーグと同等です。
レヴォーグとの差別化
筆者撮影
レガシィ ツーリングワゴンの後継車として開発されたレヴォーグですが、やはりレガシィとは差別化が図られているのがわかります。室内のスペースや質感もそうですがシートベルトでも伺えます。「レガシィはやっぱりレガシィ」ということでしょうか(笑)
次のページでは各グレードにおけるXモードの違いとオンライン見積りの結果をお伝えします。