いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
新宿駅近くの交差点でバイクとタクシーによる衝突事故が発生しました。
まずはこちらの映像をご覧ください。
出典元:YouTube
2020年12月4日(金)、午後8時45分頃にこの事故は発生しました。
ビルに設置されたライブカメラからの映像です。衝突事故の瞬間が映っているのですが、これによりバイクが歩道に乗り上げ、38歳の女性が巻き込まれたために腕を骨折してしまうというものでした。
怪我をされた女性には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早いご回復を願いたいと思います。
さてこの事故、決して他人事ではありません。特に歩行者を巻き込んでしまったという点に関して、歩行者の立場から考えても全くもって予想もできない巻き込まれ方だったと思います。
後述しますが、死者が出なかったのは奇跡でしょう。
今回のブログでは私なりにこの事故を分析して、12月を無事故無違反で乗り越えて頂くためのきっかけとして提供できればと思いまとめてみました。
事故発生場所
ここはみなさんにもぜひ気を付けていただきたい場所の一つです。
場所は新宿駅の近く、新宿大ガード直近の『新宿大ガード西』交差点です。
ここは青梅街道と小滝橋通り(新宿駅西口~百人町~早稲田通り)の交差点です。映像ではそれほど交通量は多くは見受けられませんが、通常ではもっともっと車両や歩行者が多い場所です。
それではなぜこのような事故が起きてしまったのかを見てみましょう。
事故内容を分析
バイクの信号無視
映像をご覧になってみなさんはどう感じましたでしょうか。この事故の直接の原因はバイクの信号無視です。
出典元:YouTube
映像を再度振り返ると、信号が赤になってから2秒を経過したにもかかわらずバイクが交差点内に進入していることがわかります。他の走行レーンの車両は交差点前で停車していることもわかります。これは明らかな信号無視です。
それなりに速度が出ているので停車するには急ブレーキをかける必要があったかもしれませんが、そもそもそんな速度で走行しているのもいけません。
ちょっとこの交差点を掘り下げてみましょう。実はここの交差点は危険な交差点でもあるのです。
20時を過ぎれば右折可能な交差点
歌舞伎町方面から新宿大ガードを通過するとこの交差点に差し掛かります。実際の画像がこちらです。
大ガード下したから若干坂を上がってからの交差点なので、実際の見通しはそれほどよくはありません。
さらにこの交差点、7時~20時までは右折が禁止されている交差点でもあります。
件のタクシーは20時を過ぎていますので右折自体になんら問題はありません。交差点進入時は黄色信号でしたので、速やかに交差点を通過する必要もありました。
終日右折不可の交差点
今度はバイク側…西新宿方面から見てみましょう。
このような光景になりますが、実はこちら側は終日右折不可の交差点です。注意不足と言えばそれまでなのですが、バイクが反対車線側(つまりタクシー)が右折可能であることを知らなかった可能性もあります。
とりあえずバイクに過失があることはわかりました。ではタクシーに過失はあったのでしょうか。
タクシーに過失はある?
過失割合自体は警察が決めるわけではなく保険会社が決めることです。なので過失割合の話は少々触れるに留まりますが、参考までに過失割合が100:0になる交通事故は、(被害者の正当性が認められる)追突事故と信号無視による衝突事故です。
今回の事故もおそらくバイクの一方的な過失として行政・刑事・民事の処分が下されると思われます。
刑事処分については怪我をされた歩行者の方の対応が重要視されますが、骨折をされている時点で重大事故扱いになります。かなりの重い処分、もしかすると数十万円の罰金刑が課されるかもしれません。
そしてタクシーにはなんら過失はないと言えます。言えるのですが、警察からは「二種免許をお持ちならよく見てほしかった」みたいなことは言われるかもしれません。
自身を棚に上げるようで恐縮ですが、私ならあれは止まれます。というより止まります。
確かにあの交差点は赤信号から反対側の信号が青になるまでの切り替えは早い部類だと思います。車線数が多い大きな交差点でもあるので早急に右折をしたくなるのもわかります。
でも、小さく見えるとはいえバイクがあの速度で向かってきていたら、一度は止まってほしかったというのが私の本音です。
行灯の光が消えていることからタクシーは実車か回送であることが推測できます。乗客に触れていないことから回送であった可能性が高いのですが、いずれにしろ対向車に対する注意力が高いとは厳しいようですが言えないと思いました。
まとめ
今回の事故、繰り返しますが死者が発生しなかったのは奇跡だと思います。人やクルマなどの交通量が新宿・金曜日・夜8時台という点で考えてみても異常な程少ないのです。それはきっとコロナ禍によるものでしょう。
実は最近の東京都心部における交通量は、エリアにもよりますが19時~20時を境に大きく変わります。17時~19時、あるいは20時くらいまではむしろ以前よりも渋滞が目立っているのですが、20時以降は本当に少なくなります。
だからといって油断してはいけません。この事故をある種の教訓として、今年残りの20日間を無事故で終えてほしいと思います。