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なぜ交通事故は発生してしまうのか

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いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

先日、とあるご縁で運行管理職に20年以上就かれていた方とお話をする機会がありました。

私自身も目から鱗が落ちる思いで貴重な時間を共有させていただいたのですが、せっかくブログを書いていますので、みなさんにも当てはまるであろう内容を簡単にお伝えしたいと思います。

今回は「なぜ交通事故は起きてしまうのか」「どうすれば事故は無くせるか」について意見交換を行いました。

事故自体は減少傾向

近年、各自動車メーカーが運転支援システム・自動運転システムの確立を目指して開発が進められていますが、その根本は「自動車による交通事故を無くしたい」という想いであることに疑いの余地はありません。

そして夢の自動運転実現へとさらなる発展を見出すことになりましたが、全ての一般道路における自動運転の実現はまだまだ先の話になると思われます。

そして実は昨年(2019年)よりも全国の事故の発生件数自体は減少傾向にあります。

出典元:警察庁

こちらは2020年10月の交通事故発生件数をまとめたものです。

これによると2020年10月における全国の交通事故件数は28,725件発生していますが、前年10月より4,337件減少していることがわかります。

出典元:警察庁

こちらは2020年1月から10月までの統計です。

交通事故発生件数は2020年10月の時点で249,106件となっており、前年の同タイミングで比較しても63,397件減少していますが、4月・5月の減少数1万件超えは緊急事態宣言の影響でしょう。

ちなみに2年前の2018年の同タイミングと比較すると10万件以上減少しています。

その要因の公式見解は見つけられませんでしたが、もちろん新型コロナウイルスの影響は大きいとは思いますが、一方で新型コロナウイルスの影響で自家用車での移動が増えているとも見ていますので、実は運転支援システムの技術進歩や搭載車種の拡大が追い風になっているのではないかと見ています。

しかし、ここで挙げられている交通事故件数はあくまで人身事故のみです。物損事故を含めれば数倍以上は発生しているでしょう。



事故はなぜ起こるのか

それでも2020年10月時点で249,106件という交通事故が発生しているのは事実です。

自転車×人という事故も発生していると思われるので全てを一まとめで決めつけてしまうわけにはいかないのですが、ここではなぜ事故は起こるのか・どうすれば防げるのかについて考えてみたいと思います。

以下の内容は誰でも簡単に取り組める事故防止策です。


日常点検が事故を防ぐ

クルマは時にドライバーが意図しない動きを起こしてしまう時があります。そしてそれが不幸にも交通事故に繋がることも珍しくありません。クルマが意図しない動きをするということはどこかで異常を起こしているからです。

実は日常点検でそれらを未然に防ぐことは十分可能です。

例えばタイヤの溝が減っていると気が付けば、タイヤ交換を事前に行いスリップ事故を防ぐことにも繋がります。

例えばブレーキフルードの液漏れに気が付いていれば、そもそもクルマの運転を中止し事故を未然に防ぐこともできるはずです。

極端な例えではありますが、一人一人の日常点検が日頃発生しているの交通事故を未然に防ぐ可能性は高いのです。


クルマを知ることが事故を防ぐ

クルマの性能は車種あるいは個体によって大きく異なるものです。慣れているドライバーは少し運転しただけでそのクルマの走行性能を理解してしまうのですが、クルマを運転する全ての人がそうではありません。

しかし運転するクルマの性能をよく知ることも重要なポイントです。

具体的には「運転するクルマは速度〇㎞/hまでは安定して走れる」「ハンドルをどの程度切ればクルマは曲がるのか」「止まるにはどの程度の制動距離を要するのか(路面・天候により異なる)」などです。

「走る」「曲がる」「止まる」の基本的な性能をなんとなく感じるだけで構いません。

「あ、ちょっとやばいな…」と感じたら(仮にクルマ自体はまだ限界でなくとも)そこが限界だと思っていいでしょう。それが安全運転のボーダーラインです。


セルフコントロールが事故を防ぐ

厳しい言い方になりますが、事故を起こしてしまう一番の原因は自分自身の過失です。

「慣れない場所を運転していたから」という理由を耳にすることがありますが、それならば一層慎重に運転をするべきなのです。この時、後続車からのプレッシャーなど気にしてはいけません。譲れる場面で譲ってしまいましょう。

「クルマを運転する」にはいろいろな理由あります。それは決して楽しいという理由だけではないでしょう。

しかし公道に出てしまえば個人の理由など他人には関係ありません。「急いでいる」という理由で他車を煽ったり不安にさせたりする運転が許されるわけがありません。

クルマを運転すると性格が変わるという話もありますが、ハッキリ言ってそんなことでは安全運転などできません。常に周囲に気を配りながら事故や違反を起こさないという気持ちを忘れないことが大切です。

それと同じくらいリラックスして運転することも大切です。クルマの運転は基本的には楽しむものだからです。



危険なクルマには近づかない・関わらない

これは事故回避というよりトラブル回避という側面が強いのですが、自分が危険だと思うクルマには近づかないというのもある意味で勇気です。

出典元:YouTube 

先日も意味不明というか悪質極まりない危険な運転を繰り返すクルマが現れましたが、残念ながらこのようなクルマ(ドライバー)は一定数存在するのも事実です。

証拠を突き詰めて懲らしめてやるのも選択肢の一つかもしれませんが、報道にもある通り関わらない、具体的には少々時間を要しても道沿いのコンビニ等に一度避難することも事故やトラブルを防ぐ手段としては有効です。



まとめ

交通業界では事故は永遠のテーマと言われています。交通事故は身近に起こるものだと認識しておくことが大切です。

今回の話し合いでは事故が発生する以上は何かしらの原因があると素直に認めることが大切だとまとまりました。

もし事故を起こしてしまったら、

・どのような事故を起こしてしまったのか

・なぜ事故を起こしてしまったのか、原因は何か

・2度と事故を起こさないようにするための改善策は何か

を素直に考えることもまた重要です。

事故発生事案の多くが心情的な理由が大半を占めるのですが、そういった面でもセルフコントロールは事故防止へ向けた一番重要な要素だと言えるのです。

日常点検・クルマを知る・セルフコントロールは誰でも簡単に取り組める事故防止策でもあります。

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