いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
JR東日本は2021年春に予定している終電時刻繰り上げなどのダイヤ見直しについての概要を発表しました。
これにより来春(2021年)以降の終電繰り上げ(及び始発電車の繰り下げ)は確定的になりました。
慣れていない人は新幹線からの乗り継ぎで到着できなくなる場合が怖いですね。https://t.co/mVlhsy8Xrd
— 溝口将太 (@mizoimp) October 22, 2020
情報量が多いのでブログを複数回に分けてお届けしていますが、今回で最後です。4回目は高崎線、宇都宮線、京浜東北線(北行)、埼京・川越線を考察します。
JR東日本の終電は現行では平日・土祝日は同じ時刻ですので見直し後も同じと仮定します。
具体的な実施日・詳細時刻は12月に告知するとしています。また、おそらく始発駅の終電発車時刻の繰り上げ時間と終着駅の到着時刻の繰り上げ時間は必ずしもイコールではないと思われます。ご了承ください。
高崎線 考察基準駅:『上野』
それでは高崎線から見ていきたいと思います。
高崎線は埼玉県・大宮駅~群馬県・高崎駅を結ぶ路線ですが、大宮~東京は宇都宮線(東北本線)と線路を共用しているためか東京~高崎を「高崎線」として案内されています。
「上野東京ライン」「湘南新宿ライン」として東海道線方面への直通運転も行われています。そのため高崎駅では「小田原」「伊東」などの行き先表示で乗客を恐怖に陥れることもあるとかないとか…。
『上野』を出る終電が現行では「23:07発 普通 新前橋行き」「23:46発 普通 高崎行き」です。23時台でも上野発の電車に群馬県まで行ける電車があるのはすごいなぁと思います。
それぞれ見てみましょう。
現行の新前橋への終電は「23:07発 新前橋行き」ですが、表記の通り37分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「22:30発(前後)普通 新前橋行き」になるかもしれません。
現行では「22:30発 通勤快速 前橋行き」があります。普通と通勤快速では停車駅に差があることと、新前橋のさらに先の前橋まで行く電車ですのでここがどう見直されるかは注目です。
現行の高崎線の終電は「23:46発 普通 高崎行き」です。この電車は高崎着が午前1時37分なのですが、JR東日本では最も遅くまで走っている電車として有名です。すごいですね…群馬県で夜中の2時近くまで営業運転をしているということですね。
表記の通り21分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「23:25発(前後)普通 高崎行き」になるでしょう。現行ダイヤに「23:23発 普通 籠原行き」がありますので、こちらが変更になる可能性が高いです。
『籠原までほぼ現行通り』とありますので、見直し後の終電は「23:46発(前後)普通 籠原行き」に変更され、結果的に「高崎行き終電」と「籠原行き終電」が入れ替わることになると思います。
宇都宮線 考察基準駅:『上野』
正式路線名は「東北本線」で宇都宮線は愛称です。そんな宇都宮線は東京~黒磯を「宇都宮線」としています。
「上野東京ライン」としては東海道線方面へ、「湘南新宿ライン」としては横須賀線方面へ直通しています。
宇都宮駅で「逗子」を「ぎょうざ」と読んでしまう人がいるとかいないとか…。
『上野』を出る宇都宮への終電は現行では「23:38発 普通 宇都宮行き」です。結論からお伝えしますと「23:38発 普通 小金井行き」に化けるのみの見直しです。
現行の宇都宮行きの終電は「23:38発 普通 宇都宮行き」ですが、表記の通り24分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「22:14発(前後)普通 宇都宮行き」になるでしょう。現行ダイヤに「23:14発 普通 宇都宮行き」がありますので、「宇都宮行き」は1本終電が早まるということになります。
『小金井までほぼ現行通り』とあります。以上をまとめると、23時台は「23:14発 普通 宇都宮行き」「23:27発 普通 小金井行き」、終電として「23:38発 普通 小金井行き」として1日の運行を終える形になるでしょう。
ちなみに、「小金井」と「武蔵小金井」はまったく違うところにありますのでご注意ください。似たような駅名の「北小金」も全然違うところにあります。
京浜東北線(北行) 考察基準駅:『上野』
大船~大宮を結ぶ京浜東北線ですが、ここでは上野~大宮に該当する終電ダイヤを考察します。
『上野』を出る終電が現行では「0:31発 大宮行き」「0:48発 赤羽行き」です。
それぞれ見てみましょう。
現行の大宮への終電は「0:31発 大宮行き」ですが、表記の通り23分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「0:08発(前後)大宮行き」になるでしょう。現行ダイヤにも「0:08発 大宮行き」がありますのでこれが「大宮行き終電」となり、「0:25発 大宮行き」も消滅・あるいは行き先が変更されると思われます。
『南浦和までほぼ現行通り』とありますので、「0:31発 大宮行き」は「0:31発(前後) 南浦和行き」に変更されるのでしょう。
現行の京浜東北線の終電は「0:48発 赤羽行き」ですが、表記の通り18分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「0:30発(前後)赤羽行き」になると考えがちですが、現行では「0:31発 大宮行き」がありますので、上記の考察と合わせると「0:31発(前後) 南浦和行き」が終電として運行されると思われます。
京浜東北線(北行)の0時台のダイヤをまとめると、「0:01発(前後) 大宮行き」「0:08発(前後) 大宮行き」「0:17発(前後) 南浦和 or 赤羽行き」「0:25発(前後) 南浦和 or 赤羽行き」「0:31発(前後) 南浦和行き」となるでしょう。
埼京・川越線 考察基準駅:『池袋』
最後の最後の考察は埼京線です。
『池袋』を出る終電が現行では「0:05発 川越線直通 川越行き」「0:41発 赤羽行き」です。
それぞれ見てみます。
現行の川越への終電は「0:05発 川越線直通 川越行き」ですが、表記の通り13分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「23:52発(前後)川越線直通 川越行き」になるでしょう。現行ダイヤにも「23:52発 川越線直通 川越行き」がありますので終電が1本早まるということになります。
『大宮までほぼ現行通り』とありますので、「0:05発 川越線直通 川越行き」は終電ダイヤ見直し後は「0:05発 大宮行き」になるのでしょう。これが赤羽より先、大宮までの埼京線の終電です。
現行の埼京線の終電が「0:41発 赤羽行き」です。表記の通り19分程度繰り上げになるのなら、ダイヤ見直し後の終電は「0:21発(前後)赤羽行き」になるでしょう。現行ダイヤにも「0:21発 赤羽行き」がありますので終電が1本早まるということになります。
以上をまとめると、大宮から先の川越線は「23:52発(前後)川越線直通 川越行き」が終電、大宮への終電が「0:05発(前後) 大宮行き」、そして埼京線終電が「0:21発(前後)赤羽行き」になると予想できます。
まとめ
結び
以上がJR東日本の終電繰り上げ後のダイヤ考察です。お付き合いいただきありがとうございました。
今回の考察が100発100中だとは思いませんが、大ハズレということもないと思います。
終電ダイヤの見直し後もまったく影響がない方もいれば、働き方・遊び方・飲み方などを考え直すことになる方も多いと思います。飲食店などへの影響は現時点ではわかりませんが、特に都心の飲食店は良い方向には働かないと思います。
来春(2021年)以降、他の移動手段と組み合わせている方は慣れるまで時間を要するかもしれませんが、あらかじめ確認をしておくことで大失敗は回避できると思います。
具体的な実施日や詳細時刻の発表は12月の予定です。1度は必ずチェックしてください。
新型コロナウイルスは今後も東京一極集中という現状に大きな影響を与えそうです。
参考出典
【参考資料一覧】
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201021_ho01.pdf
【第3回の考察】
総武線、京葉線、常磐線、武蔵野線
【第2回の考察】
中央線、青梅線、横浜線、南武線
【第1回の考察】
山手線、東海道線、横須賀線、京浜東北線(南行)