タクシー

タクシーを誇れる仕事に

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いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

ちょっと気になるツイートを拝見しました。内容だけお伝えすると「タクシードライバーを始めたこと・タクシードライバーであることを家族・親戚・友人に話せていない」といったものです。

もちろんコロナ禍に伴い、他人と限られた空間を共有することが連続する仕事でもあるので余計な心配をかけさせたくないという理由もあると思いますが、多くがタクシーという仕事そのものに対する世間体だと思います。

今回は出来る限り新人タクシードライバーの方の励みになるような内容を私が講習をしていた頃を思い出しながらお伝えしようと思います。気持ちは痛いほどわかります。私は小さい存在ながらもタクシーの地位向上を意識した仕事・講習を考えたものでした。

稼ぐことで身近な人たちを納得させる

私はそれほど胸を張れるような結果ではありませんでしたが、家族・親戚・友人までの間柄が対象であれば数字で納得させることは不可能ではありません。むしろ最も相手を納得させる手段と言えるでしょう。

数字は努力の結晶

それが数字という結果を示すことです。

世の中数字が全てだとは私も思いませんが、営収(営業収入…個人の売り上げ)が高い人の意見は会社からも尊重される傾向にあります。もちろん無事故・無違反・クレーム無しといった売上以外でも優れた結果を示す人はいるのですが、やはり説得力が高いのは『数字』かな…というのが現実です。

単純に100万円の営収で給与は50万円を超え、人によって税金などの控除の差がありますが手取り45万円~50万円弱が相場です。私が営収75万円程度の頃は手取りで37万円前後でした。

勤務体系(隔日勤務・昼日勤・夜勤)によって結果に差は生じますが、営収100万円の人は今でも存在しています。もちろん並大抵の努力では達成できませんが、今でも話を伺うと情報収集に力を入れています。お店の状況・人の流れ・ルートの提案…他のドライバーと同じことをしていては稼げないという意識を感じます。

ここではっきり言えるのはタクシーは知的な仕事であるということです。もちろん運の要素もあるのですが、『運も実力のうち』という言葉もあります。仲間とコミュニケーションを図りながら、スマホを活用しながら情報収集を行うといつの間にかタクシー以外の知識も身につきます。

数字の結果は努力の結晶です。

現状はコロナ禍の影響で『付け待ち営業』での長距離客はほぼ望めなくなっています。大変でしょうが『流し営業』が基本で隔日勤務ならば300キロ程度走らないと、それこそタクシーに見合う収入には届かないでしょう。



運転・接客のプロとして

「数字を結果を示す」とは言いましたが、これはあくまで自分の身近な人たちに対して有効であり、ネット上に自身の営収を公表でもしない限り世間に「タクシーは稼げるぞ!」と証明することは難しいです。そして残念ながらそれをしてもそれほどの意味は成しません。世間の目線は「そうなんだ」くらいです。

プロとしての自覚を持つこと

タクシーの世間体がイマイチよくない理由としての筆頭は接客接遇にあると言われています。なぜそうなってしまうのか…原因はいろいろあると思いますが一番は『金』です。

ネット上でもたまに乗客の体験談みたいなものがアップされますが、「近いからか嫌な態度をされた」という声はいまでも一定数存在します。「近い=営収もその程度」ということで特に『付け待ち』をしていたタクシーに嫌がられる傾向にあります。もっとも今は車内カメラもありますので『罵声を浴びせる』『乗車拒否をする』といった露骨な対応は減ったと思います。

確かに内心がっかりはしてしまうと思います。しかしプロはそれを表に出してはいけません。ワンメーターでもお客様です。1万円のお客様でも420円のお客様でも同様のサービス・ホスピタリティを提供しなければなりません。

また、タクシーは常に見られていることも忘れてはいけません。東京都心を走っているとタクシードライバーは当たり前のように路上喫煙をしていますが、これが苦情になることも珍しくないのです。実際に上野駅近辺では有名な苦情スポットがあるくらいです。わざわざタクシーを狙い撃ちにして苦情を出す方も出す方ですが…。

走行中も同様です。無理な割込みや信号の際どいタイミングの通過は苦情ならまだしもあおり運転・危険運転などしようものならYouTubeなどにすぐアップされてしまいます。

参考出典:YouTube 

プロとしての自覚が常に求められるというわけです。このタクシーは空車タクシーだと思われますが、どこにお客様がいるかわからないのでもっとゆっくり走ればいいだけです。

まぁ仕事がしにくい世の中であることは間違いありませんが常にこのような現実と向き合っていかなければなりません。

サービスとホスピタリティ

ここで簡単にタクシーにおける『サービス』と『ホスピタリティ』について記載しておきます。

サービスとは

サービスの質の向上とは接客の質の向上とも言えるので、言葉遣いや安全運転に注意が必要になるわけです。これはすべてのお客様にあてはまる顕在化したニーズに応えると言えます。

お客様の立場にとって「タクシーのサービスを受ける」とはどういうことでしょうか。それは乗車地点から目的地まで送ってもらうことです。業務目線で言えば目的地の確認・ルートの確認・安全かつ迅速な運転・正確な料金の収受・降車時の注意喚起といったところであり同時に基本的なタクシーの接客姿勢でもあります。これらをミスなく確実にこなすことが大切です。



ホスピタリティとは

対してホスピタリティは『おもてなし』『思いやり』のことを言いますが、タクシーで言うそれは個々のお客様の潜在化したニーズに応えると言えます。

具体例としてビジネスマンとお年寄りのお客様の対応の違いが挙げられます。

ビジネスマンは次のスケジュール対応のためにタクシーを利用されることがほとんどです。乗車場所・降車場所・服装・荷物・最低限の会話からビジネスマンのお客様が求めるニーズを引き出し応えます最も喜ばれるのは安全かつ迅速な対応です。クルマの走行ペースは自然と速いものになるでしょう。

お年寄りのお客様に対してはどうでしょうか。安全運転は当然ですが過度なスピードはそれほど求められるわけではありません。ルートの確認も乗車時に1から10までのやり取りをするのは大変です。大まかなルート確認を行いある程度目的地へ近づいたら再度ゆっくり確認する・車内温度は適切か伺う・長時間乗車であればクルマ酔いなどの体調を伺う…といった具合です。クルマの速度も法定速度以下での走行がほとんどです。

お客様各々から特段要求されるわけではないけれど、確かに他との差別化を図ることができかつ気が付いてもらえると喜ばれる対応と言えます。



なんとなくおわかりいただけたでしょうか?

タクシー業務はその場・その時・その状況・そのお客様への柔軟な対応力が求められる仕事なのです。これに安全かつ迅速な運転・合理的なルート選択が求められるわけですから…ハードな仕事だと思います。

これらが社会に広く伝わった時、タクシーの社会的地位は間違いなく向上していると信じています。



まとめ

確かに綺麗ごとだけではタクシーはやってられないし極論稼ぎにもならないという意見も正しいです。そこは講習の時も「バレないように上手くやってくれ」と締めては笑いを誘っていましたがこれが全てと言っても過言ではありません。周囲に見られている」という事実を忘れずに個々のペースでレベルアップを図っていただければその努力は報われます。

タクシーってすごい難しい仕事です。まだまだお伝えしたいことはあるのですが、今回はタクシーという仕事の難しさの再確認と誇りをもってもらうためにちょっとお堅い話をしてみました。

「タクシードライバーをやっていると言いづらい」。それは痛いほどよくわかります。ですがこの仕事で得られる高度な接客接遇力・現場対応力・特殊かつ高度な運転技術・いろいろな知識や度胸はそう簡単に得られるものではないはずです。3年、5年とやっていくと気が付くこともたくさんあります。

そう意味ではタクシーは現場に出れば個人戦だと思われがちですが、実は視野を広げて見るとチーム戦です。みなさんにとってもタクシーが誇れる仕事であることを願っています。

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