いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。
2020年7月23日(木)から4連休を迎えていますが、東京都における新型コロナウイルス感染者数が300人を超え、一説には「8月は400人を超える結果があっても不思議ではない」とする意見もあるようです。
そんな中、移動手段が大きく分かれているようで、連休初日は悪天候にも関わらず東京駅の新幹線ホームに目立った混雑はなかったそうです。
4連休初日の23日、東京駅では新幹線ホームに目立った混雑はなく、出発する新幹線の車内も空席が目立った。新型コロナの感染拡大や「Go To トラベル」の対象からの都民の除外などで、出かける人たちも旅を満喫する気分とはいかないようだった。
引用:朝日新聞
しかし高速道路の交通量こそ調べ切れているわけではありませんが、渋滞は各地で目立っています。なぜ渋滞が目立ったのか…それは事故渋滞です。連休後半を迎えるにあたり特に不慣れなドライバーは何に気を付けなければならないのかをまとめてみました。
ちなみに鉄道とは打って変わり、連休中のレンタカーの予約件数が過去最大となっている店舗もあるそうです。つまり『わナンバー』が必然的に多く走っているということになります。
レンタカー×高速道路×悪天候×サンデードライバー
とんでもない見出しを付けてしまいましたが、決めつけるようで申し訳ありませんがこの4つの条件が揃うと事故率は大幅に上がります。一つ一つ見てみましょう。『サンデードライバー』=『運転に不慣れなドライバー』と見てください。
レンタカーの使い方
必要な時だけにクルマを借りられる便利なシステムがレンタカーです。最近はカーシェアも流行しており、自家用車を所有しなくても運転をする機会は身近になっていると言えます。しかし全否定するわけではありませんが、よほどの予算をかけない限りレンタカーとして利用するクルマはコンパクトカー・ミニバンが上位を占めていると思われます。
何が言いたいかというと、走行性能がそれほど高いわけではないということです。もちろん悪天候ではない普通の道(高速道路含む)を法定速度で流す程度には基本的には何も起こらないはずですが、ここに『悪天候』『高速道路』『サンデードライバー』が揃ってしまうと道路は突然牙をむきます。
仲間とレンタカーで走っているとつい調子に乗ってしまいます。ここで大事なのは、レンタカーとして運転するクルマがどの程度の性能を有しているかをなんとなくでいいので感じること、調べることです。レンタカーを借りる時に「悪路走破性は高いですか?」と聞くだけでも結果が変わる可能性が高いです。そして少し運転に慣れてから目的地へ向かいましょう。タイヤの溝チェックなど簡単な日常点検を行っておくのも有効です。
高速道路の走り方
高速道路には『走行車線』と『追越車線』があります(首都高速などの都市高速には原則認められない)が、大型車の追い越しなどやむを得ない場合を除いては追越車線を走る必要はありません。周囲のペースに合わせながら走行車線を安全運転で走りましょう。なお、高速自動車国道における最低速度は50㎞/h(速度規制区間を除く)です。また、追越車線を連続走行(およそ1.5キロ~2キロ)すると『通行帯違反』となります。
以上を前提としてですが、高速道路では長時間運転になる傾向があります。思わぬ渋滞に遭遇する可能性もあるので、トイレ休憩をなどこまめにSA・PAでリフレッシュタイムを設けることをお勧めします。
また、SA・PAで一息つくときは道路状況の確認をしておくといいでしょう。一度高速道路に乗ってしまうと経路変更は難しいものです。あらかじめ進行方向で渋滞などが発生しているとわかれば速度も自然と控えめになります。渋滞発生時はハザードランプを点灯させ、後続車に知らせてあげましょう。
画像出典:NEXCO中日本
上記画像は7月23日(木)午後の交通状況です。同タイミングで東名高速・中央道・圏央道・関越道で事故による渋滞が発生していました。悪天候なのも少なからず影響があったと思われます。
参考まで交通状況の確認手段を記載しておきます。
首都高速交通状況:https://search.shutoko-eng.jp/rtmap.html
NEXCO中日本 リアルタイム交通情報:https://www.c-ihighway.jp/pcsite/
中央道お天気カメラ:http://dw.weathernews.com/dwc/web/menu.html
使い方は以下のブログをご覧いただければわかると思います。
悪天候
『悪天候』での走行は無理をしない!の一言に尽きます。悪天候時はある意味で『悪路』とも言えます。レンタカーを利用時は特にそうで、今までどんな使い方をされてきたのかよくわかりません。基本的に悪天候にはそれほど強くない車種が多いですので、それを前提に運転することが大切です。具体的には『急ハンドル』『急ブレーキ』『急アクセル』は絶対NGです。クルマなんて簡単にスリップしますからね。レンタカーとして受け取った時にタイヤの溝チェック、慣らし運転としてブレーキの踏み加減(じんわり利くのか極端な間があるのか)、ハンドルの切れ加減(どの程度で向きを変えるか)、アクセルの踏み加減(どの程度で急発進になるか)など、そのクルマの性格を早い段階から感じ取っておくことが大切です。
サンデードライバー
まず目的地へ向かうルートは大雑把でもいいので出来る限り地図などで下調べをしておくことをお勧めします。なんとなく知っているのと何も知らないとでは走り方も変わってきます。
以降は『慣れているドライバー』のみなさんにも見ていただきたいのですが、『サンデードライバー』の方は「自分は運転には慣れていない」と素直に認めることが重要です。もちろん決してビクビクする必要はありません。一つ一つの動作を正確にこなしていただきたい…というお話です。
例えば首都高速をそれなりにキビキビ走る手段の一つにアクセルとブレーキを同時に踏むというテクニックがあるのですが、そんなことをする必要はないわけです。例えばカーブの後半、ハンドルを切りながらアクセルを踏み込むとよりスムーズにカーブを抜けられるのですが、そんなことをする必要もないわけです。ハンドルから手は離してはダメですが、ブレーキはブレーキ、アクセルもカーブを抜けた後で踏み込めばいいのです。
進路変更もウインカーと同時に進路変更ではなく、ウインカー⇒後方確認(前方目視&ミラー確認&後方目視)⇒進路変更…一つ一つでいいのです。
そうすると『慣れているドライバー』と『サンデードライバー』との間に『速度差』が生まれてくるわけですが、ここで慣れているみなさんには温かい目で見守ってあげてほしいと思います。もちろん『わナンバー』『他府県ナンバー』には近づかないというのはプロドライバーの間では常識なのですが、連休中の移動はそうもいかないと思います。決してイライラせず、追い越せるタイミングでそっと右側から追い越してあげてください。左側を猛スピードでの追い越し、追い抜きは恐怖でしかないので絶対にやめてください。『あおり運転』などもってのほかです。
まとめ
画像出典:首都高ドライバーズサイト
7月24日午前中の首都高速の交通状況です。同時間帯、私は首都高速の『京橋ランプ』付近を走行していましたが、電光掲示板には「アクアライン海ほたるまで120分以上」と表示されていました。東京発着は『GoToトラベルキャンペーン』の対象外となっていますが、みなさんいろいろな都合や想いがあって移動をしています。きっと楽しい思い出作りに出かけている方が大勢を占めると思いますが、事故に遭ってしまえば水の泡です。一人一人が無理のない運転で素敵な連休を過ごせることを願っています。無事故無違反トラブル無しで走りましょう。