高速道路、全国5区間で最高速度120㎞/hに

2021年2月10日

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

2020年7月22日、警察庁より高速道路の最高速度について一定の条件(※)を条件を満たす場合に限り、100㎞/hから120㎞/hに引き上げる方針と発表されました。このため、近く交通規制の基準が改正されることになります。

最初は表題の通り全国の高速道路のうち5つの区間が対象になります。そのうち2区間は試験的に120㎞/hに引き上げられているので事実上の継続・拡大ということになりますが、警察庁によると「実勢速度や死傷事故率を比べたところ、試行前と大きな変化はなく、安全性は確保される」とのことでした。利用者みなさんの大きな成果と言えるでしょう。高速道路における最高速度引き上げは、1963年に日本初の高速道路として名神高速が開通して以来初めてのことです。

今回はこの全国5区間について紹介したいと思います。

※普通乗用車・バス・軽乗用車・自動二輪車など100㎞/hで走行できる車両とされており、トラックなどの大型貨物車は現行の80㎞/hのままとなる見込み



新東名高速 御殿場JCT~浜松いなさJCT

参考出典:Googleマップ

まず筆頭に挙げられるのが新東名高速です。最高速度120㎞/h、設計速度140㎞/hを担保した構造なので「ようやく」といったところでしょうか。該当区間は御殿場JCT~浜松いなさJCTまでの約145キロです。5つの該当区間で最長の距離となります。

新東名高速は新静岡IC~森掛川ICで2017年に110㎞/h、2019年3月から120㎞/hに試験的に引き上げられているので事実上の区間拡大ということになりますが、確かにカーブは緩く、直線区間も多いのでとても走りやすい高速道路です。その反面、単調とも言えるので睡魔には要注意です。

昨年、私は新静岡IC~森掛川ICを実際に走っています。

【新東名高速】ついに120㎞/h時代到来!



東北自動車道 花巻南IC~盛岡南IC

参考出典:Googleマップ

東北自動車の一部区間も120㎞/h走行の対象区間です。東北自動車は5区間のうち2区間が該当しますが、花巻南IC~盛岡南ICの約27キロについては新東名と同様に試験的に120㎞/h区間としていました。正式に認められるということですね。事実上の継続となります。



東北自動車道 浦和IC~佐野スマートIC

参考出典:Googleマップ

東北自動車のもう一つの該当区間が浦和IC~佐野スマートICの約53キロです。首都高速から最も近い最高速度120㎞/h区間となりますが、東北道は多くの自動車が「それなりの速度」で走行しているようです。

私も「東北道は飛ばせる」と聞いたことがあります。東名高速のように頻繁に利用するわけではありませんが、たまに利用すると確かに東北道は見晴らしが良く交通量もそれほど多くはない印象を受けます。まぁ本格的に周囲が飛ばし始めるのは宇都宮ICより北からのような気もしますが…。



常磐自動車道 柏IC~水戸IC

参考出典:Googleマップ

常磐道の柏IC~水戸IC約71キロが対象区間になります。常磐道もついつい「飛ばして」しまう高速道路ではありますが、柏ICが起終点であることに注意が必要です。ついつい三郷JCTから柏ICにかけても速度が上がりがちですが、それを見越しているのか覆面パトカーが目を光らせている区間でもあります。



東関東自動車道 千葉北IC~成田IC

参考出典:Googleマップ

最後は東関道です。対象区間は千葉北IC~成田ICの約26キロです。宮野木JCTが起終点ではありません。また、成田空港へ伸びる新空港自動車道も対象外です。速度差に要注意です。

約26キロという少々地味な印象ですが、路線形状や成田空港へのアクセス利便性が若干増したと考えると妥当なところでしょうか。個人的にはこの区間、タクシーが120㎞/hで走行することを各営業所が認めるかどうかが気になるところです。

余談ですが、東関道と直接つながっている京葉道路が2020年3月1日から、市川IC~船橋料金所において速度制限60㎞/hから80㎞/hへ引き上げられています。



まとめ

この5つの区間については速度標識の設置など順次対応の準備に取り掛かるとされていますが、以前から最高速度の引き上げ要請は存在していました。最初は警察庁も難色を示していたという話を聞いていますが、冒頭でも述べた通り、高速道路における最高速度引き上げは1963年以来初めてのことです。逆に言えば、50年以上も既存のままだったということです。今回の決定の背景にはみなさんの成果によるところが大幅を占めると思いますが、国産車全般の走行性能向上も決して無関係ではないでしょう。

奇しくも、来年東京オリンピックが開催できれば、1964年の東京オリンピック開催と同じタイミングで最高速度が引き上げられた(設定された)ということになります。

今後、全国各地で高速道路における最高速度が引き上げられるはずです。安全性確保が認められれば、もしかしたら一般道路での最高速度引き上げも検討されるかもしれません。「打倒アウトバーン!」などと主張するつもりはありませんが、みんなで快適な道路環境の維持・発展に努めましょう。

高速道路の最低速度50㎞/h(速度規制区間を除く)にもご注意ください。個人的には新東名140㎞/hの実現を期待しています。