慣れないドライバーへの接し方と速度違反対策

2021年6月6日

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

移動における新型コロナ感染症対策に最も効果的な手段は『自家用車での移動』だとお伝えしていますが、ここ最近の東京都心のクルマの動きを見ていると「慣れていないだろうな」という動きをよく目にするようになりました。

具体的には、

・道路案内標識を認めた直後の急な進路変更
・安易に黄色い線をまたぐ(進路変更禁止違反)
・青信号で急停止(後述)
・突然の急停止(特に高速の入口付近)

などが挙げられます。私個人だけでもこれだけ直面していますので、みなさんもこのような場面を見かけたことがあると思います。そしてそのような現状の対策に打って出るかのように、都心の交通状況を警戒する警官の数も多くなったような気がします。

そこで今回は『慣れないクルマに対する接し方』と『今までになかった速度違反取り締まりに要注意』という二点についてまとめたいと思います。



動きがおぼつかないクルマには近づかない

自動車の運転免許を持っているのなら誰もが公道でクルマを運転する権利を有しています。当然、「初心者だから」「慣れていないから」といって厄介者扱いをするわけにはいきません。慣れているドライバーが慣れていないドライバーを守ってあげるくらいの余裕が求められます。

とはいえ「守ってあげる」と言っても直接何かをしてあげる必要はありません。通常よりさらに車間距離をとるなど前車の予測不能な動きに対応できる備え程度で十分です。


実例:青信号急停止

最近の私の実体験ですが、東京・赤坂の『外堀通り』で若葉マークを付けたクルマが私の前を走行していました。なんとなく通常より車間距離をあけていたのですが、まさかの青信号での急停止。止まり方としては赤信号に気付かず咄嗟に急ブレーキで停めたような停まり方。私も急ブレーキ気味で応じましたが、なぜ急停止をしたのかすぐにわかりました。

こちらが実際に急停止された場所です。時間帯はまだ日が暮れる前の夕方、なぜ青信号で急停止してしまったのでしょうか。

その答えは次の信号にありました。全く同じ場所をグーグルマップで掲載していますが、件の場所は独立した信号が連続して設置されているのです。画像では感覚は掴みにくいかもしれませんが、それぞれの信号機をマークしている橙色の丸枠赤色の丸枠の間隔は数十メートル。奥の赤信号を手前の信号と勘違いして急停止をしてしまったのでしょう。

確かに、クルマの運転にはできるだけ視野を広げるための一連の動きに『視線の奥側を確認する』というものもあるのですが、『手前を疎かにする』とこのような事態が起こり得ます。視線は一点に集中するのではなく、連続して移り変わる景色に対し同様に連続的に視線を移していく必要があるのです。

このようなクルマに追突してしまった場合、前方のクルマにも『誘発』ということで過失割合が発生するはずですが、青信号で停車してはいけないというルールはないので、当然こちらの方が過失は大きくなります。ましてや相手は若葉マーク付きの初心者。それ相応の対応力が求められます。



スピード違反取り締まりに要注意!

続いてスピード違反についてお話をさせていただきます。以下のリンク先は他媒体になりますが、約1ヶ月前に目にした大変興味深い記事でした。

速度取り締まりの最終兵器が使い物にならない? 可搬式オービス「LSM-300」が“カカシ”化するであろう深いワケ

冒頭には

「新型コロナの外出自粛で交通量が減った。走りやすくなってスピード違反が増えた。可搬式のオービスで神出鬼没に取り締まります」

引用:driver@web

とあります。確かにその通りなのですが、これは稼働自粛にタクシーや物流関係のクルマが応じた結果が大きく作用されたからです。緊急事態宣言解除後も未だに以前のような稼働状況に戻っていないとされています。その反面、感染症対策の一環で自家用車の交通量が増えたと感じているのですが、全体の交通量と比較するとタイミングも含めて誤差のレベルなので「交通量が減った」と判断されるのも間違いではありません。首都高もガラガラでした。

しかしお伝えしている通り、『慣れないドライバー』は依然として多く、2020年7月9日も『首都高速 箱崎JCT』で大きな事故があり一部で通行止めとなっていました。統計を取っているわけではありませんが、交通量の割には事故発生率はむしろ高いのではないかと感じています。そしてこの時期は天気も不安定なので高速道路上での事故リスクは大幅に高まるのです。

つまり、トータルの交通量こそ減ってはいるが、自家用車での移動が増えたことにより事故に直面する可能性が大幅に増していると分析できるのです。自然渋滞においても同様の理由が当てはまります。


今までにない場所に新型オービスが

上記で紹介した記事ある『可搬式オービス LSM-300』が使い物いなるのかならないのかはよくわかりませんが、『首都高速 都心環状線』などでこの『可搬式オービス』が目を光らせていたというのは事実のようです。それが「新型コロナの外出自粛で交通量が減った。走りやすくなってスピード違反が増えた」という実態への対応策なのでしょう。

東京航空計器の可搬式オービス『LSM-300』 画像出典:driver@web

『移動式オービス』と言われていますが、あちらは停車中のバンの中にオービスが設置されているので遠目でも比較的判断しやすいものです。手前にはバイクなどが接触しないためのコーンが設置されていることも特徴です。『半可搬式』とも言われるようです。余談ですが『移動式オービス』は『可搬式』と『半可搬式』に分かれるということです。

隅田川大橋

そんな『可搬式オービス』が思わぬところに設置されていました。場所は東京都中央区と江東区を結ぶ『隅田川大橋』です。上には『首都高速 9号深川線』が走っています。

上に首都高が走っているので多少の圧迫感こそ感じますが、交通量はそれほど多くなく道路の線形も悪くないので意外と速度が出てしまいます。そんな『隅田川大橋』は速度制限40㎞/h。60㎞/hで走行するものなら記念撮影の対象になってしまいます。知人のタクシードライバーは「最近、同僚が時速56㎞/hでパシャリされた」と話してくれました。

ここは橋のたもとからしつこいくらい『制限速度40㎞/h』の速度標識がありますので、よく確認して走行することが大切です。私もまさか『隅田川大橋』にオービスが仕掛けられるとは思いませんでしたが、どうやら歩道側に仕掛けられていたようですね。

これはほんの一例です。今後も今までになかった場所で速度違反の取り締まりが行われる可能性が非常に高いと言えます。


定番の要注意スポット

次に定番の要注意ポイントを2つご紹介しましょう。こちらは比較的対策が講じやすいのですが、それは周囲の流れをよく見ることです。特にタクシーやトラック、地元の自家用車に流れを合わせるといいでしょう。彼らは知っているから制限速度を守るのです。

佃大橋(つくだおおはし)

『佃大橋』単体としては中央区内に架かる橋ですが、新富町と月島を結び、朝潮大橋を経て豊洲エリアとを結んでいると言えばわかりやすいでしょう。 連続している一本の橋・道路として見るとなかなかの距離です。

実はすでに白バイがターゲットを捉えている場面が映っているのですが、ご覧の通り道路の線形がとてもよく、見晴らしもいいので気分よく走れちゃいます。いわゆる道が呼んでいるってやつです。ここは深夜帯も覆面パトカーが目を光らせていますので24時間365日絶えず要注意なスポットです。『佃大橋』の制限速度は50㎞/hです。

東京都心でこれだけ見晴らしがいい道路も珍しいです。

国道246号(江田~長津田)

場面は少し離れますが、定番の要注意スポットをもう一つご紹介しましょう。場所は『国道246号線 厚木街道』の区間の一部である『江田~長津田の区間(横浜市)』です。『国道246号線』と言えば幹線道路でもあり制限速度は一般道路における最高速度60㎞/h(最近は70㎞/h道路もある)ですが、ところどころに50㎞/h区間が点在しているのです。

特に要注意なのが『東名高速』『首都高速 横浜環状北西線』の二つの高速道路と交わる『横浜青葉IC・JCT』です。他府県ナンバーが集まる場所でもあるので覆面パトカーなどが目を光らせています。

そしてこのエリアも例に漏れず50㎞/h区間です。高速道路から流出した直後で速度感覚が鈍っており、かなりの速度を出して走行しているクルマも見受けられます。定番の取り締まりスポットと言えます。

こちらは自車の速度が何キロであることを常に確認しながら走ることが大切ですが、特に高速道路を利用した直後なのであれば、一度深呼吸をするくらいの気持ちで速度感覚を切り替えてほしいと思います。



まとめ

東京都では新型コロナ感染者数が過去最高に更新されたようですが、今まで検査を受けれなかった方が検査を受けれるようになったためという意見もあり、『隠れコロナ』が顕著化したとも言えそうです。引き続き一人一人ができる出来る限りの感染症対策を講じることは実用不可欠で、その中の一つに『自家用車での移動』も含まれていることは間違いありません。すると運転に慣れないドライバーが交通量の多い市街地へ流入してくる…ということを申し上げました。

今後は運転に慣れているドライバーはより一層、慣れていないドライバーに対する接し方が求められると思います。それは決して特別なことではなく、余裕を持って運転するの一言に尽きます。それが優しい運転につながり、各所での不意打ち的な取り締まりに対しても難なくやり過ごすことができるでしょう。

ちなみに、こちら(警視庁公開取締り)には警視庁が重点的に取り締まりを行う場所などを掲載しています。

speeding

資料出典:警視庁(PC画面ではPDF形式で表示。スマホでご覧の方は上記リンク先でご確認ください)

一例として2020年7月の一覧を掲載しておきます。ご参考ください。