コロナ禍の影響と思われる重大事故が発生

2021年6月6日

いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

知人から突如「重大事故を起こしてしまった…」と連絡がありました。場所などはプライバシーの観点から伏せますが、深夜0時30分頃、制限速度30㎞/hの地元の路地を時速37㎞/h(ドライブレコーダーによる警察の判断)で走行中、見通しの悪いカーブを越えた少し先に寝転がった男性がおり、ほぼノーブレーキで引いてしまいました。

バンパーとの接触による顎の怪我・タイヤの乗り上げによる足の骨折ということで「重大事故」として扱われることになったそうです。

過失割合については基本的には保険会社が決めることなのでわかりませんが、相手がそれなりの非を認めたとしても80:20がいいところと見ています。これは私の知人の過失が8割、相手方の過失が2割ということです。

知人は以前に私があるタクシー会社に紹介をした現役のタクシードライバーです。事故自体はプライベートにおいてのものですが、2種免許を持っていることも警察には指摘されているようでした。

なぜこの事故がコロナ禍による影響なのか、なぜドライバーの過失となってしまったのか…私の地元の道路をイメージ画像としながらお話をしたいと思います。

最初にお伝えしておきますが、このような事故は今後も増えると思います。職業ドライバーの方はもちろん、運転する全ての方に起こりうる実例として受け止めて頂ければと思います。



 

事故の内容

イメージから見る事故発生の状況

私自身は事故発生場所をほぼ押さえてあるのですが、プライバシーの観点からほぼ同じような道路形状の画像を活用してお伝えしたいと思います。以下の画像は私の地元になりますが、ほぼ事故発生場所と同じような道路形状となっていますが、イメージ画像との違いは事故当時は深夜帯ということ。ですので視界はより悪化しています。

生活道路の制限速度は30㎞/hとされている

画像の通り、見通しの悪いカーブがあるのですが、私の知人はここを40㎞/h程度で走行していたそうです。

カーブの少し先に男性が寝転がっていたという

カーブを越した少し先、あくまでイメージですが赤枠のところに男性が大の字で寝転がっていたそうです。知人は夜間ということもあり発見に遅れ、ほぼノーブレーキで男性を引いてしまいました。

男性はクルマのバンパーと接触したことによる顎の怪我・タイヤに大腿部を乗り上げられたことによる骨折、全治1ヶ月以上と診断。骨折は重傷者という扱いなので重大事故となってしまいました。

知人の過失が認められた決め手は速度が37㎞/hだったということ。生活道路における制限速度は30㎞/h…制限速度を守っていれば防げた事故だとされてしまったのです。


そもそもなぜそんなところに寝転がっていたのか…

残念ながら私の知人は、「行政上の責任」「刑事上の責任」「民事上の責任」から逃れることはできない(※1)でしょう。まだ事故発生から日も浅いこともありどうなるかはわかりませんが、少なくとも行政上の責任である免停は免れないと思います。

責任のお話は後述するとして、しかしなぜそんなところに寝転がっていたのでしょうか。

個人的には異例とも思えるのですが、おそらく警察側も同情心があったのでしょう…現場検証の際に運転者であった知人へ寝転がっていた理由のようなものを伝えてきたそうです。

どうやらコロナ禍の影響で職を失ってしまい、さらに近日から発熱が収まらず、事故発生の数時間前にはPCR検査も受けているらしい…とのことで、半ば自暴自棄に陥っていた可能性があるそうです。しかし体調が悪化してしまったことで倒れてしまった可能性も否定できないため、いずれにしろ安全運転義務違反での摘発は免れません。

ただし、生活道路とはいえ見通しが悪くなる深夜帯に路上で寝転がっていたことは事実です。相手にも道路交通法違反に該当します。私がどうこう言える立場ではありませんが、保険の弁護士特約などを用いて少しでも負担を軽くしてほしいですね。

※1…「刑事上の責任」については問われない可能性もある



次ページでは3つの責任について解説します。