緊急事態宣言が招く移動への影響

2020年9月23日

みなさんこんちには。いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

2020年4月7日に緊急事態宣言が公布され、8日0時をもって施行されました。宣言期間は5月6日までとされ、GW期間も含まれることが確実となりました。対象は東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・福岡です。愛知が含まれていないのが少々疑問ですが、日本経済を支える大都市の大半が対象となってしまいました。

出口の見えないトンネル内で底なし沼にハマってしまった気分です。

…今回は私が複数の知人から得た情報や私自身の知見を元に、緊急事態宣言が特に移動においてどのような影響を及ぼすかをまとめてみたいと思います。

最初に申し上げておきたいこととして、現時点での私個人の意見として、不要不急な外出の自粛には賛成という立場だということです。しかしそれだけでは…という思いでここにまとめてみました。

テーマは「これから景気を回復させるぞ」という時のために今何を守らなければならないのか…というものです。長年移動に携わっている者の一意見としてご覧くださると幸いです。



緊急事態宣言が施行されても移動者を0にはできない

お伝えした通り、緊急事態宣言が施行されていますが、この宣言に法的拘束力がなく、出歩いたことで摘発されて罰則が与えられるということはもちろんありません。ただし各知事の判断により、自粛要請に協力的でない施設等は国民へ公開することができるそうです。

個人的な印象としては、今後はさらに移動する人たちを抑えることはできる…そのような印象を受けた緊急事態宣言でしたが、移動者0には決してできません。それは移動をしなければならない人が絶対的に存在しているからです。また、移動する人をさらに抑えられる要因としては伊勢丹を始めとした大手百貨店やその他の施設などが軒並み臨時休業とする措置を講じているからです。お店が閉まれば人はその場には集まりません。おそらく政府も相当に悩んだ末での結論でしょう。緊急事態宣言が遅かったという意見もあるとは思いますが、私個人としてはもう少し緊急事態宣言を施行するにあたり「ではどうするか」という先を見据えた政策を講じてほしかったと感じています。

以下の私の意見には賛否両論あるとは思いますが、それを承知でお伝えします。



景気回復の土台を守らなければならない

繰り返しになりますが、国民の移動が0になることは現実的にはありえません。極論、0にしたいのであれば国民一人一人に金を配れというのが暴論ですが私の気持ちです。

言ってしまえば日本の緊急事態宣言は、さらなる自粛を要請しますがあとは自己責任でなんとかしてねとしか映りかねないのです。

しかしアベノマスクなどと揶揄されておりますが、国民の居住状況を確認するための施策という意見もありますが、マスク配布に100億円以上かけているあたり、現時点では国民全員へお金を配るとは思えません。

各々、現状をどう乗り切ろうか必死だとは思います。私も同じです。そんな時だからこそ少しだけ先のことも考えてみるようになりました。それが「これから景気を回復させるぞ」という時のために、今、何をしなければならないのか…ということです。

医療関係、人の移動(鉄道・バス・タクシー、ハイヤー・飛行機・船舶・自動車関連…など)、物販の移動(物流関係)、飲食関係、娯楽関係(水商売・風俗関係含む)に携わる人や企業を守らなければならない

と思っています。もちろん賛否両論あるでしょう。しかしこのままでは5月を境に自身の命を絶つ人も現れるだろうと危惧しています。それが私が複数の知人・友人から生の声を聞いた正直な印象です。

一部で本ブログとは関係のない内容もあるかもしれませんが、実際の生の声としてご覧くださると幸いです。


飲食・娯楽関係者たちへの補償も基本的には賛成

飲食店を経営されている方からも「4月で店を閉めることになりそうだ…」という声を頂戴しています。特に個人経営の方から話を伺うと、日頃から原価と相談しながらもお客様へ最良のサービス提供を目指していたのだなと感じるようになりました。何できない自分が嫌になりますね。今できることは移動とはあまり関係がないのかもしれませんが、このような生の声をお届けすこと…なのかもしれません。

別例を紹介しますと…あまり大きな声では言えませんが、私は水商売(主にホステス関係)や風俗関係に携わる方とある程度の情報交換ができています(お客としてじゃないですよ)。

確かに確定申告を行っていない女性は多いのかもしれません(もちろんきちんと行う方もいらっしゃいます)。内勤者を含めた彼ら彼女らも収入がガタ落ちしているのが現状で、有名ホテルなどに宿泊する遠方からの出張客を本指名として得ていたある女性は予想外の減収に肩を落としているそうです。これは一月以上前から出張などが自粛されていたことから容易に想像できます。

しかし彼ら彼女らに国からの補償となると一悶着発生するだろうとは私も見ており、税金を用いての補償は私個人としては賛成なのですが、受け取る側に適切に渡るように迅速かつ丁寧に手段を構築するべきでしょう。「税金を払っていない人には補償してほしくない」という意見も重々承知していますが、区分けの作業や時間を要することを思うと…うーん…難しいところです。

ただ、私が言えるのは彼ら彼女らも日本経済を支えている方々だということはお伝えしておきます。名前は当然伏せますが、某政治家・某有名タレント・某スポーツ選手などが利用しているという声も聞きます。それこそ恥ずかしいプレイをお愉しみな方も…です。区別は大事かもしれませんが差別はしてほしくないですね。

銀座で仕事をしていたこともあるので知っていますが、大企業の重役クラスや政治家の方々だって銀座の高級クラブへ足を運んでいたのです。広い視野で見ればそういう場も必要だと感じます。

そういう面では広い意味での水商売…作家や芸者などでしょうか。さらにフリーランスの方々にも必要性が認められるのなら補償してあげてほしいですね。

彼ら彼女らがいなくなる=経済復活への土台を失うということです。



東京のタクシードライバーの生の声

守らなければならない業種は多々あるのですが、ここではタクシードライバーの生の声をお届けします。実際に知人を通じて明細等も見せてもらった上でのお話です。なお、プライバシーを考慮して画像等の掲載は控えさせて頂きます。



平均で手取り10万円ほどダウンという話も…

日本の景気動向が怪しくなった時はタクシードライバーに「最近どう?」と聞けばある程度は察しがつくと言われています。理由はタクシー業界が最も早く景気が悪くなるからです。良くなるのは最後なのですが…。。

私が伺ったのは2月度の給料と3月度の給料の単純な比較です。なお、多くのサービス業では2月(と8月)は業績が悪化し、3月は客単価はともかく決算期の関係で年間を通しても最も忙しくなる時期の一つと言われています。その上での比較になります。

結論からお伝えしますと、2月度と比較して3月度の方が10万円程度少なかったです。

まぁタクシーは実力と運の世界でもありますので、上記は参考程度にしかならないのは間違いないのですが、1日の平均営業収入が6万円程度の方でも、現在は3万円前後がいいところと聞くと間違いなく10万円、あるいはそれ以上の差が生じるはずです。

非常に厳しい状況ですが、「これから景気をよくするぞ」という時に彼らは縁の下の力持ちになってくれます。私なりに緊急事態宣言と合わせてタクシー業界にはどのような対応が必要かを考えてみました。


稼働自粛と営業補償

これは申し訳ありません…不確かな情報ではあるのですが、ある知人から、

国土交通省からの通達でタクシー向けの規制を検討している。具体的には各社8割程度の稼働率とし、本来稼働するべき人が休業となった場合は日当4,200円程度の補償対象とする

と送られてきました。この文面が本当ならば、隔日勤務が8,400円(営収17,000円相当)、日勤・夜勤が4,200円(営収8,500円相当)が補償されるということでしょうか。

タクシーの稼働自粛には賛成です。今は多すぎるとかそういうレベルではありません。私がこのような立場にいるから目に入ってしまうのですが、どこに行っても空車の列が果てしなく続いているのは異常事態とも言えるのです。機会があれば夜間の霞が関周辺でも走って覗いてみてください。とんでもないことになっています。

ではどうすればよいのかですが、私は稼働率は5割まで落としてよいと考えています。隔日勤務の方で6出番、日勤・夜勤の方で12出番です。そして営収結果に付随して一律30万円程度の補償を認めてあげれば経済復活に向けての力を蓄えてもらうことも可能でしょう。彼らは経済復活への土台と担い手を繋げる縁の下の力持ちのような存在です。

さらにできる事なら、これも大きな声では言えませんが、乗務員のみなさんには副業(のようなもの)も探してみて頂きたいと思います。


 

すでに解雇通達を出している会社や稼働調整を行う会社も…

完全にTwitterからの引用ですが、すでに解雇通達が出されている乗務員も存在します。Twitterなどではこの決断を英断として評価されている傾向にありますが、私はこれが良いのかどうかはよくわかりません…結果として仕事を失ってしまうことに変わりはないのですから…。

さらに最新の情報として、東京4社の一社である某タクシー会社では稼働調整を行うとの情報が入っています。具体的には4月16日~30日と5月1日~15日、二つの期間に営業所を振り分けてそれぞれ休業となります。今後も稼働調整を行うタクシー会社も出てくると予想されます。

私は自家用車が最も新型コロナウイルスの感染リスクが少ない移動手段だと思っていますが、自家用車をお持ちでない方も移動をしなければならない場面もあるはずです。そんな時はぜひタクシーも使ってあげてください。ご覧の通りタクシーも車両ですので換気効率は高く、以前のブログ(ドライバーができるウイルス対策)でお伝えしましたが乗務員のみなさんは努力されています。



政府から鉄道会社へ減便要請を検討

鉄道の減便は新型コロナウイルス感染へのリスクを悪化させる

参考引用:yahoo!ニュース・産経新聞社

これだけは断固反対です。多くの方が認識されていると思いますが、いつものように通勤をしなければならない方も多いはずです。

そのような状況下で鉄道の間引き運転を行えば一つの便に人が集中するのは明らかで、これは感染のリスクそのものを悪化させてしまうことに繋がります。

しかし鉄道会社も収益は当然下がっているはずですので、例えば在来線の長距離特急の運休や減便は致し方ないと思います。そういう面では出張客が途絶えている新幹線の減便も致し方なく、先日、東京の田町付近の陸橋から「のぞみ 東京行き」をなんとなく覗いてみたところ、16両編成の乗客は合計多くても30人程度だったと記憶しています。

事実、先月の時点での東海道新幹線は、座席数に対する乗車券の発券率が40%台ということ(つまり最大で乗車率が40%台)でしたので、新幹線の減便は現実的な対処なのかもしれません。

在来線は可能な限り今まで通り運行するべきでしょう。それこそ減収分に税金を投入してもよいのではないかと考えています。とにかく移動する人は絶対いる。感染リスクをなるべく低減させる対策として通常ダイア通りの運行を切に望みたいと思います。

4月8日現在、JR東日本は減便や終電繰り上げは考えていないとしています。

リスクを低減できる案としては、ホームライナー車両等の活用です。基本的に特急・ライナー型の座席配置は2列+2列の4列構成になっているはずですので、乗客の間隔を空ける意味でも2座席で一人、4座席で二人…という利用方法を促してみてはいかがでしょうか。


自家用車での移動が目立つが別のリスクも生じている

数日前からTwitterで呟いていましたが、東京都心では自家用車による移動が通常時と比較しても多いと感じています。特に首都高速は顕著に表れており、夕刻時は特に4号新宿線の渋滞が普段よりも目立ちました。

今後も自家用車での移動が目立つと考えられますが、そこで新型コロナウイルスとは別のリスクも認識しなければなりません。それが事故と違反です。

違反は基本的には運転者本人あるいは車両の所有者が被るものなので深追いはしませんが、未曽有の経済危機の中ので反則金・罰金は手痛いものとなるでしょう。特にスピードに関しては移動式オービスによる取り締まりが主に首都高などで実施されますので注意が必要です。4月6日~15日間の春の全国交通安全運動期間中は各違反に対してもより慎重に運転するべきです。

参考引用:シンク出版

こんな時に…という声も聴こえてきそうですが。。

私が一番懸念しているのが事故の増加です。街中は人が歩いていないのにクルマはやたら多いという不思議な光景を目の当たりにしていますが、移動における新型コロナウイルスへの感染リスクが最も低い手段が自家用車でしょう。自然とクルマが多くなるのも納得です。

もちろん全員が事故違反なく移動できればいいのですが、大型連休になると事故の話題が挙がる通り、おそらく今回の緊急事態宣言での影響下で交通事故は増えると思います。場合によっては多額の出費を伴うおそれもありますので、もちろん不要不急の外出は避けていただきたいのですが、都心部での運転は特に注意して運転してください。 

画像は首都高速の道路情報板ですが、所要時間の横に右上がりの赤い三角マークがありますが、これは「渋滞が増加傾向にある」ことを示してます。逆に「渋滞が減少傾向にある」ことを示すのが右下がりの緑の三角マーク(首都高速・ネクスコ東日本で表示)です。

慣れない方は制限速度を守りつつ道路状況をよく確認しながら走行するとよいでしょう。



CREWもサービス休止へ

CREWが緊急事態宣言に伴いサービス休止としました。通勤時間帯への対応に挑戦してほしかったのですが、状況が状況なので仕方がないのかもしれません。

日頃からCREWをご利用のパートナー・ライダー各位においてはご注意ください。CREW Proも休止となっているでしょう。

新型コロナウイルス感染のリスク低減のためにも、事故を未然に防ぎ渋滞緩和のためにも、通勤型ライドシェアの解禁は今後も望みたいと思います。詳しくは前回のブログ(ライドシェア実現への新たな提案)で書いてありますが、未曽有の危機的状況だからこそ新しいことにも挑戦してほしいです。



最後に

今回のブログ、文字数も多く大変読みづらい内容だと思います。お詫び申し上げます。

正直どうブログをまとめるか相当悩んだのですが…みなさん頑張りましょう。この一言に尽きます。一人一人がその時その場で出来る限りの行動・言動を…みんな笑顔でパーッと盛り上がれるその時のために僕もできることはしていこうと思います。

前へ進みながらもみんなでみんなを守り合うことが大切なのではないでしょうか。