テスラが提案するライドシェアとロボタクシー実現への布石

2021年6月3日

みなさんこんにちは。溝口将太です。いつもご覧くださりありがとうございます。

今回はTesla(以降:テスラ・テスラ社)が提案するライドシェアに関してまとめてみたいと思います。

アメリカのシリコンバレーに拠点を設けているテスラ社ですが、Twitterでもオーナーの方々が積極的に情報発信を行っていますので、日本国内での知名度もかなり高まっているのではないでしょうか。

そのテスラから「いよいよライドシェアアプリをリリースし、本格的にライドシェアに参入する」というニュースが報じられました。テスラがライドシェアに参入する意義や狙いは何か?個人的見解を交えてお伝えします。



 

ライドシェアに参入する「Tesla」が目指すのは「ロボタクシー」

さっそく内容を見ていきましょう。上記の通りテスラが本格的にライドシェアへ参入と報じられておりますが、どんな意義・狙いがあるのでしょうか。

テスラの広まり方がすごい!さすがIT技術者集団

私は今でも内燃機関…つまり従来のエンジン車が大好きですが、HV(Hybrid Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)・PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)などを経て、やがては全ての自動車メーカーからEV(Electric Vehicle=電気自動車)が発表・発売され、おそらくは私が生きている間には電気自動車が当たり前の世の中になっているだろうと感じています。

そしてそれは現時点でも予想より遥かに早く、より近い未来に訪れるだろうとも思っています。

そんな予感を強く感じさせてくれたのがテスラという自動車メーカーでした。

初めて触れた時の「未来はそこまで来ている」という感覚、運転をさせてもらった時の「自動車とIT技術が一つになる…」という衝撃は今でも忘れることができません。しかも運転しやすい。

正直に言います。モデルSはほしいクルマベスト3に入ります(笑)

当然、この未来のクルマを手にしたオーナーとの間にSNS等で繋がりができるのは当然で、IT技術満載のテスラとIT技術を駆使したSNSとの相性は抜群なので、TwitterやFacebookなどを中心に爆発的に知名度が高まったと言えます。

もはやテスラがテスラを呼ぶ…を飛び越え、テスラが周囲をテスラの世界に引き込んでいる…と見れます。

そんな流れをテスラ社のマーケット戦略として見ると大成功と言えます。狙っていたのかどうかはわかりかねますが、テスラに取り込めるであろう見込み客は上質な富裕層が中心です。

富裕層が富裕層を呼び込むことは直接的・間接的を問わず実はそれほど難しい話ではないので、まさにIT版口コミの成功例と言えます。

間接的というのは例えば都心のタワーマンションの駐車場です。充電スタンドにテスラを充電させておけば住民の目に留まる…というわけです。高級ホテルの駐車場も同じことが言えますね。

実質その結果はここ最近の株価の急上昇に表れていると言えそうです。個人的に思うのはむやみやたらにディーラーを設けていないのもその表れと感じています。なんせネットでポチるだけで購入できるのですから…すごいことです。

ただ、内燃機関VS電気自動車という対立だけはやめてほしいと思います。現時点ではどちらも重要なマーケットとして存在しているわけですし内燃機関もまだまだ進化し続けています。


テスラがライドシェアに参入する意義とは

テスラがライドシェアに参入すると報じられました。元々は2019年4月にテスラCEOのイーロン・マスク氏により「完全自動運転のロボタクシー構想」が発表されていました。

これはテスラの所有者がテスラを使用していない時にテスラを貸し出すことにより、テスラが副収入を稼いできてくれるというトンデモ構想でした。羨ましいぞアメリカ。

しかし多くの方がご存知の通り、自動運転の開発試験中に事故が発生したりなど、現時点で完全自動運転による公道での走行が認められているわけではありません。

技術的には可能なのかもしれませんが法律が許していない…ではどうするのかと手を打ったのがライドシェア参入だと私は見ています。言ってしまえばこのライドシェア参入はロボタクシー構想の通過点に過ぎないということです。

そもそもEVは自動運転との相性は良いとされていますので、IT技術を軸とするテスラにとっては成し遂げたい構想でしょう。

こちらはKaruさんのツイートを私がリツイートしたものですが、最初にこの記事を拝読した時に感じたの「うまいなぁ」でした。

ライドシェアと謳っている以上、有人での車両運用が前提と言えます。つまりテスラがリリースするであろうライドシェアアプリでクルマを呼べばテスラオーナーがテスラに乗って迎えに来てくれて目的地へ送ってくれるというわけです。

テスラより発表されたライドシェアアプリのイメージ

参考:日本経済新聞より画像を引用

ここでライドシェアを活用して移動をした利用者はきっと「テスラすげぇ!」と思うはずです。これはテスラ社がテスラオーナーとさらに共に繁栄(共栄)するための、言わばテスラビジネスにオーナーを必然的に巻き込むと言えるのではないでしょうか。

そしてテスラオーナーはそれを『光栄』だと受け止めることでしょう。

それにより3者WINが成り立ちます。

テスラ社はライドシェアアプリの手数料(現時点では発生させるかどうかはわかりません)による収入とテスラというクルマの宣伝を行えることにより受注台数の更なる増加が見込めます。

テスラオーナーはライドシェア参加により副収入を得ることができます。

ライドシェア利用者は自己ニーズにマッチしたサービスとしての移動の提供を受けながら、テスラという未来の乗り物を体験・体感できます。

これを実現させることがテスラがライドシェアに参入する意義であると言えるのではないでしょうか。


ライドシェアで得たデータをロボタクシーへ反映か

テスラが他のメーカーにはない大きな強みの一つにソフトウェアのアップデート機能が挙げられると思います。

これはテスラ社が提供するWi-Fi環境下でこまめなソフトウェア・アップデートを行うことで常に最新の状態を維持できることを意味します。

例えるとすれば、他メーカーでは新型モデル初登場時に購入したクルマがやがてマイナーチェンジなどを行うと燃費性能や走行性能が向上していることがあり、なんとなく初期オーナーは歯痒い思いを強いられてきました。

しかしテスラに限って言えばそれはほとんど生じないということです。

どのタイミングで購入をしても、外観上や内装・ハードウェア等のマイナーチェンジを行わない限りは最新のモデルを維持できる…これはIT技術者が作る電気自動車ならではの強みと言えるのではないでしょうか。

そのような仕組みを実装しているわけですから、ライドシェア関連のデータを現場から吸い上げる程度のことは朝飯前でしょう。

データの取得=オーナー・ユーザーからのデータの提供と言えるのでやはり深い繋がりを意識させるような仕組みと言えます。

おそらく台数を増やすためにリース契約が終了した車両も何かしらのやり方でライドシェアに投入されるでしょう。お伝えした通りアップデートは比較的簡単に行うことができますから、あとは物理的なメンテナンスや交換を済ませれば、例えばカーシェアのような使い方も可能になるはずです。

これらで得られた走行データはロボタクシー実現への試金石として開発をさらに加速させることでしょう。それが狙いだと感じられます。

画像はモデルXの内装

テスラの特徴の一つと言えばインパネ中央の超大型タブレットですが、ライドシェアアプリもスマホだけでなくこのタブレットも有効活用されるのでしょうか。

ロボタクシー構想が実現されれば、極端な話、寝ている時にもクルマがお金を稼いできてくれる。

夢物語ではないところまで近づいているのでしょう。日本での実現の可能性はほとんど見込めませんが、私自身がテスラの影響力に『何か』を期待しているのも事実です。

ところで、今回のブログで意図的にテスラのモデルシリーズを掲載していますが、順番に並べてみてほんの少しだけ頭を捻ってみると…?



最後に

いかがでしたでしょうか。既存の報道内容をつなげたような内容かもしれませんが、中には私独自の考察も交えてまとめてみたつもりです。

とにかくスマートでセクシーな企業だと感じます。

まぁクルマ単体として見ると粗っぽい部分・煮詰めが甘い部分が顔を出すこともあるのは事実ですが…。

何度かお伝えしている通り、日本国内でのライドシェアに対する動きはほぼ期待できない状態です。このように他国の動きに頼るのも正直歯痒い思いもしないわけではありませんが、日本が日本らしい仕組みを構築できた上で誰もがどこでも快適に移動できる社会を築いてくれることを切に望みたいと思います。

次回は首都高速横浜北線 馬場出入口開通のお知らせを取り上げます。以前のブログである首都高トピックスに別ブログとして追加するような形になりますが、ただ追加するだけじゃ面白くありません。

実はコレ、タクシードライバーにとっては結構嬉しい開通になるだろうと感じました。

その理由も交えてお伝えしたいと思います。さらに現時点で日本がライドシェアに対してどのような区別を行うべきかも繰り返しかもしれませんが意見をまとめたいと思います。