道路交通

東京都内の交通事故件数を読み解く

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いつもご覧くださりありがとうございます。溝口将太です。

先日、私は霞が関にある国立国会図書館に行ってきました。目的は警視庁交通年鑑を読み解くためです。

今回は画像こそないので根拠は示せないのですが、平成29年の東京都内における交通事故の件数をみなさんにお伝えします。さらには警視庁ホームページや自交総連ホームページとも照らし合わせて確認・分析も行っています。

ぜひご覧頂いた後に各々考えてくださると幸いです。なお、今回お知らせするデータは平成29年1月~12月までの統計です



統計の概要

交通事故件数…人身事故のみ統計。第一当事者側(※1)からみた件数

死亡者数…事故発生より24時間以内の死亡者数

負傷者…重傷者と軽傷者の合計

重傷者…全治30日以上が対象

軽傷者…全治30日未満が対象


※1…第一当事者=第一原因=過失割合が大きい側=交通事故加害者


一番注目をして頂きたいのは交通事故件数なのですが、今回まとめた内容はあくまで人身事故の件数です。つまり物損事故は統計範囲外ですので実際の交通事故件数はもっと多いと言い切れます。物損事故については昭和41年以降は統計を取っていないようです。

ですので私の勝手な憶測ですが、単独・小さな物損事故も含めると交通事故件数は倍では済まないと思っています。



東京都の交通事故件数

まずは平成29年の東京都内で発生した交通事故件数を見てみましょう。


交通事故全体の件数…32,763件

死亡者数…164名

負傷者数…37,994名

 重傷者数…754名

 軽傷者数…37,240名

参考:警視庁の統計(平成29年)


交通事故全体の件数とは自転車事故なども含まれています。これを見て多いと感じるか少ないと感じるかはそれぞれだと思いますが、平均すると3日で1名以上が交通事故が原因で亡くなっていると言えます。しかし24時間以上が経過して亡くなった方もいるでしょう。実際には交通事故が原因で亡くなった方はもっと多いと見るべきです。

さらに負傷者の中には重傷者がおりますが、当然今後の生活に支障を生じてしまった例もあるでしょう。



タクシーの事故件数

今回の本題とも言えるのですが、反対勢力はライドシェア業界に対して2種免許の優位性を訴えていますが、果たしてタクシーは安全な乗り物と断言できるだけの根拠があるのでしょうか?東京都におけるタクシーの事故件数を見てみましょう。


タクシーの事故件数…3,399件(タクシーが第一当事者)

参考:自交総連データ集及び独自調べ

以下は独自調べ

法人タクシー事故件数…3,045件

個人タクシー事故件数…354件

死亡者数…5名(タクシーが第一当事者)

 法人タクシー…4名

 個人タクシー…1名

負傷者数…3,874名(タクシーが第一当事者)

 重傷者数…法人36名・個人6名

 軽傷者数…法人3,442名・個人390名


 ここまでで言えることは、32,763件の内、3,399件がタクシーによる交通事故だと言うことです。とりあえずは全体の10%以上はタクシーが絡む事故と言えそうですが、もう少し分析してみましょう。



普通乗用車の事故件数

続いて東京都内における普通乗用車の事故件数を見てみましょう。なお、このデータは普通と準中型の統計となっていますのでご了承ください。


普通・準中型の事故件数…16,804件(普通・準中型が第一当事者)

死亡者数…36名(普通・準中型が第一当事者)

負傷者数…19,657名(普通・準中型が第一当事者)

 重傷者数…237名

 軽傷者数…19,420名

参考:警視庁の統計(平成29年)


ここで重要なのはタクシーは普通乗用車に属しますので、16,804件の内、3,399件がタクシーが原因で発生した交通事故と分析できることです。この結果において2種免許を所持するタクシーが安全性で優位と言い切れるのでしょうか?

確かに、東京都内のタクシー車両台数は4万台を超えている(参考:東京ハイヤー・タクシー協会)と言われています。毎日全ての車両が稼働しているわけではありませんが、割合で見たらタクシーの事故件数が多くなるのも仕方がないのかもしれません。

しかし私個人の実感でもあり偏見とも思われるかもしれませんが、事故を起こさない人は数年、数十年あるいは数万キロ、数十万キロ以上の距離を走行しても事故を起こしません。タクシードライバーもそれは例外ではありません。その反面、事故を起こしやすい人は短い期間、走行距離においても何度も事故を起こしてしまいます。これが現実です。



人身事故と物損事故

件数だけ見てもピンと来ないかもしれません。正直私も図書館で調べていた時は現実味が湧きませんでした。ハッキリ言います。こんなに少なくねーだろと思ったからです。

そこでみなさんにもう一度お伝えしたいのが、今回まとめている交通事故の件数とは人身事故の件数のみの統計であることです。

もう少し掘り下げましょう。私も乗務中・プライベート中に追突事故をもらったことがあります。私は相手の態度次第では物損事故で済ませてあげています。

そうです。人身事故扱いになるのか物損事故扱いになるのかは第二当事者(※2)の裁量に寄るところが大きいのです。人身事故扱いにならなければ行政処分を受けることもありませんので、基本的に免許に傷が付くこともありません。

では人身事故と物損事故の判断の境目はどこでしょうか?

それは病院で発行される診断書を所轄の警察署に提出するかしないかです。多くの被害者が「病院で治療させてもらって示談金(慰謝料含む)までしっかりやってくれるならいいよ」と済ませます。わざわざ所轄の警察署に行くのも面倒ですからね。

ここは交渉事になります。タクシー会社も乗務員の運転免許に点数が加点されることを望まないので、被害者の方に対して運行管理者・あるいは任意保険会社が迅速な対応を行います。晴れて物損事故扱いとなれば公に交通事故件数としてカウントされることがないわけです。

ですので私は特に、タクシーの事故件数は倍以上だと思っています。単独まで入れると1万件は簡単に超えるのではないでしょうか。根拠はありませんが…。もちろんタクシー以外の事故件数ももっと多いはずです。

※2…第二当事者=第二原因=過失割合が小さい側=交通事故被害者



事故を起こした時、遭った時

もし事故を起こしてしまったら、相手がいる場合は救護義務が発生します。先ずは相手の容態を確認してください。変な話、ここで物損事故で済ませてくれるか人身事故になりさらに重たい行政処分を科されるかが決まると言っても過言ではありません。第一当事者となった場合は誠意をもって対応しましょう。しかし、その場でお金のやり取りをするのは絶対にやめてください。

もし被害者になってしまった場合は遠慮なく病院に行きましょう。私もお世話になった接骨院の先生に教わったのですが、事故から10年後に症状が現れることも珍しくはないそうです。しかしその時には因果関係を証明することはできないので泣き寝入りとなります。事故発生後すぐに適切な治療を受けることをお勧めします。

また、事故直後は興奮状態にあるので症状に気が付くまでに数日経過していることも当たり前なので、絶対とは言いませんが事故発生現場で救急車を呼んでもらい、念のため診断書も受け取っておきましょう。

そして加害者にとっての任意保険はまさにこの時のための保険です。クルマを運転する以上、私は任意保険は必須だと考えています。任意保険未加入の方が万が一いましたら一度考え直してください。

しかし事故のことばかり気にしていたらライドシェアもタクシーも動かせませんし利用もできません。互いに牽制し合うのではなく、学び合える関係の構築と、全体で交通事故0を目指していければと思います。

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