ライドシェアのライバルを分析

2020年9月23日

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回はライドシェアのライバルと対策をまとめてみたいと思います。

私は日頃のブログで『長距離(概ね25㎞以上)』『中距離(5㎞以上~25㎞未満)』『近距離(5㎞未満)』そして『超長距離(100㎞超え)』と個人的に定義付けているのですが、今回のブログでは長距離と超長距離を統合して概ね50㎞以上~というニュアンスに切り替えさせて頂きます。


主なライバルはタクシーなライドシェアサービス

『CREW』は相互評価システムを取り入れ、独自に謝礼というシステムを用いたユニークなモビリティ・プラットフォームです。

運用時間は20時~27時、マッチング可能エリアも限定されています。

CREWドライバーがライダーによる乗車依頼を受け付けるのは、各々の事情や考え方により偏りはありますが、概ね近距離~中距離程度のリクエスト対応に特化しているのではないでしょうか。

これにはいくつか理由があるのですが、やはり長距離対応時の『リスク』を私も含めたCREWドライバーは考えます。

 

偶然による例外はありますが、基本的にライダーの目的地=CREWドライバーの最終目的地ではありません。

 

実はこの部分、CREWサービスの大きな特徴の一つです。CREWドライバーはライダーのリクエスト対応を終えればまた次のリクエストを受けにマッチングエリアに戻ります。

この運用方法…お分かりの方も多いと思いますが、タクシー運用とほぼ同じです。

つまり、CREWのライバルは広い目線で見るとタクシーであると捉えることができます。一部では近距離・中距離型の鉄道も入るでしょう。

 

ではなぜ長距離リクエストを避ける傾向にあるのか?

 

それは『赤字』となるリスクが高いからです。

 

例えば、丸の内から長野県までのリクエストがあったとしましょう。往路の高速代(手動入力)とガソリン代(自動計算)はライダー負担です。

そこにライダーからのお気持ち…謝礼がドライバーの懐に入るわけですが、仮に謝礼限度額の1万円を頂いたとしても、赤字(は言い過ぎかもしれませんが…)になる可能性が高いのです。

 

復路の高速代とガソリン代をライダーから頂いていないからです。

 

上記の例ですが、首都高神田橋~上信越道信州中野まで、深夜割引でも片道5千円です。これにガソリン代が車種にも寄りますが数千円かかるわけです。

帰りに飲まず食わずというわけにはいかないでしょう。悪い言い方をしますがクルマはガソリンだけでなく、タイヤやオイルも消耗します。

細かい部分を上げて仮に金銭的な価値として変換した場合、私は赤字だと断言します。

 

もし長距離需要を積極的に取り込みたいのなら、謝礼限度額を撤廃し、復路の高速代・ガソリン代の負担の設定を検討するべきでしょう。

 

以上のことからCREWを利用するライダーは自然と近~中距離利用になり、利用者層も遊びの帰り、仕事の帰りなど事情は様々。狙っているのか偶然なのかはわかりませんが、運営から見るお客様はタクシーの利用客層と重なる部分が多いのです。



主なライバルは長距離バスや鉄道のライドシェアサービス

 

CREWとは反対に、むしろ長距離ライドシェアに特化したモビリティ・プラットフォームも存在します。

例えば『nori-na(ノリーナ)』や『notteco(のってこ)』です。CREWのような謝礼システムこそ実装されておりませんが、相互評価システムを用いることによりドライバーや利用者の懸念材料の払拭に取り込んでいます。

特徴的なのは長距離移動における実費をシェア(割り勘)するという点です。

つまりドライバーの経由・目的地と利用者の経由・目的地が(ほぼ)マッチしていることが特徴です。

そして面白いのがドライバーに『赤字』という概念が存在しません。

CREWと同じ例で例えると、長野に向かうドライバーが同じく長野へ向かいたい利用者と丸の内で待ち合わせをして、高速代とガソリン代を割り勘して向かうということです。

これらの特徴から利用者はレジャー・帰省目的での利用がメインだと考えられます。

そしてその利用方法から、ライバルは長距離バスや鉄道(主に特急)ということになります(新幹線や飛行機は時間におけるアドバンテージが強いのでライバルと定義するのは少々強引でしょう)。

これは私独自の視点ですが、これらのモビリティ・プラットフォームは特に大型連休における高速道路の渋滞、環境負荷の軽減に繋がるのではないかと期待しています。

運転も基本的に慣れているドライバーが多いでしょうから、事故発生のリスクも自然と低くなるでしょう。

さらにこれも独自の視点ですが、良い意味での出会いの可能性に期待できると言えます。

そこに特化しているのが『nori-na(ノリーナ)』です。詳しく調べられているわけではありませんが、イベント特化型としての機能を有しているそうです。

例えばイベント観戦に向かうのに一人でクルマで向かうよりも、誰かと一緒に向かったほうが移動費も安く、同じ目的を持った者同士で車内での会話も弾むというものです。

純粋に面白い取り組みだと思いました。それこそ語弊を恐れず申し上げますが、出会い系サイトよりも余程健全で安全だと思います。



共通の課題

こうして見ると同じライドシェアサービスにおいても、様々な運用方法に特化・環境に分類することができると分析できます。

しかし忘れてはいけないのは、常に現場では『人対人』のやり取りが行われているということです。そこは理解できているからこその相互評価システムだと推測していますが、道路は生き物です。何が起こるのかわからないのも『移動』の大きな特徴なのです。魅力でもありますが…。

既存の移動の在り方を大きく変える『MaaS』ですが、新しいサービスは揚げ足を取られることもあるでしょう。そんな時に活きるのが現場での『生の声』です。

モビリティ・プラットフォーム・サービス共通の課題は、先進のマッチング機能を扱うのはあくまでも人であり、人の力なくしては発展できないということを運営・ドライバー・利用者の3者が共通の認識をもって展開・利用することです。

簡単に言うと、マナーって大事ですよってことです。

今回はライドシェアを始めてみたい方がいらっしゃれば参考になりそうな広告を貼りました。お車を検討の方はぜひご覧ください。